読書感想文:天沼俊『戦空の魂(全12巻)』 | 倉山塾東北支部ブログ

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12月8日。

 

今年で82回目の日米開戦の日を迎えます。

 

間違いなく、8月15日などとともに大東亜戦争に思いを致す日の一つでしょう。

 

この漫画は、特攻隊をテーマにした短編集です。

 

歴史好きの会社の先輩に勧められ、読みました。

 

戦闘機の種類も覚えられていいのですが、それぞれの話が胸に突き刺さります。

 

読んでいて、涙がこぼれた漫画は初めてです。

 

…どうも30歳を過ぎたあたりから涙腺が著しく脆くなったようです(笑)

 

白虎隊や二本松少年隊もそうですし、特攻隊やアンパン突撃の話もそうですが、すごく感情移入をしてしまうようになってしまいました。

 

年を経るにつれ、いろいろな経験もし、物事をよく考えられるようになったからかもしれません。

 

 

特攻隊員がどんな気持ちで死んでいったのか…

 

彼らが命を賭して守り、後世に残そうとした日本とはどんなものだったのでしょうか。

 

決して子孫が塗炭の苦しみを味わうような国を残そうとは思わなかったはずです。

 

しかし、現状はきっと先人たちが望んでいた未来にはなっていないものと思います。

 

このまま日本の転落に歯止めをかけられずに死んでしまっては、先人たちに申し訳が立ちません。

 

 

「国のため」とは、一体どういうことなのか。

 

先人たちは、自分達の言動で彼らなりの答えを出しました。

 

一方、今を生きる我々は、そういうことを一度でもきちんと考えたことがあるでしょうか。

 

日米開戦の日に、改めてそのことを考えてみてもいいかもしれません。

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