日々の暮らしの中で、
感じたこと、考えたこと、想ったこと、思いついたことなど
「心」と「体」をテーマに
ゆるりと書いていきたいと思っております。
あなたの暮らしの何かとつながれば、この上ない喜びです。
「詰め放題」
お菓子や野菜の詰め放題なら嬉しくなって、袋に限界まで詰めようと頑張ってしまいます。
が、それが「感情」となると…考えものです。
先日、とある式典に参加していた時のことです。
後ろに座っていたご婦人たち数人が、式典中ずっとおしゃべりをしていました。
しかも、グループが二つあったようで、それぞれがおしゃべりを続けています。
もちろん、小声ですが、主催者や来賓者の挨拶中もおしゃべりは続きます。
どうしたもんじゃろなぁ〜としばらくの間、静観していたのですが、おしゃべりは止まらない…
さてさて、こういう時、私の心の中に、様々な感情が湧き起ってきます。
しかも、目まぐるしく、次第に激しく、うねりうねって渦巻いていく。
「いい歳なんだから、場をわきまえてくれ!」
「非常識に程がある!」
などなど、相手側に問題があるという前提に立った思考から生み出される負の感情。(苦笑)
どうにも止まらないご婦人たちの会話に、ますます負の思考から生み出される感情は膨らみ見続けます。
「静かにしてください」と直接的に言語で伝えることができず、ちらりと後ろを振り返ったりして(笑)、「静かにしてよ」と無言のメッセージを送ってみるも、効果なし!
そして、ますます自分が生み出した思考と負の感情に、自分自身が支配されていきます。
いやはや…、イライラすると疲れますね。(苦笑)
こういう時は、自律神経のバランスが崩れています。
呼吸が早くなったり、浅くなったり…
心拍数が上がり、血圧が上がったり…
身体は臨戦態勢‼️
体中の血液は、怒りをぶつけるように、血管の壁にぶつかりながら全身を駆け巡っていきます。場合によっては、血管が切れることもあるでしょう。
残念ながら、結果的に、自分で自分を傷つけているのです。
気持ち良く過ごしたい!
私がそう思うのであれば、相手もそう思っているでしょう。
お互いに気持ち良く過ごすには、相手も傷つけたくないし、自分も傷つけたくない。
「うるさい!静かにしろ!」という言い方でなく、温かな気持ちになるような言葉かけってどんなだろうかな?
ユーモアのセンスがある人は、このような時は、どのような行動を取るのかな?
などなど、いろいろ考えてみたりしました。
様々な感情に揺れる私…(苦笑)
なかなか良い方法が思いつきません。
我慢も限界となり、思い切って、後ろを振り向き、ひとつのグループに向かって、「静かにしてください」と一言伝えました。
すると、その時話をしていたご婦人の一人は、「はっ」とした表情を浮かべて話すのを止めました。
その後、しばらくは、静かでしたが…。
思い切って、相手に自分の気持ちを伝えられたことで、私の呼吸は落ち着き、気持ちも落ち着いていきました。
ただ大事なのは、相手の存在自体を責めるのでなく、相手の行為を嫌だなと感じている私がいることを伝えること。相手の存在を否定してしまっては、相手としても立つ瀬がない。
私が受けた印象や抱いた感情を素直に伝える。
存在そのものを否定することなく、行為について是正してもらえないかと提案する。
それができたら、自分自身を追い込むこともなく、必要以上に相手を責めることもなく、淡々と対処できるでしょうね。言うは易く行うは難しですが…。
感情は、とりわけ、負の感情は、溜め込んだり、無理に押さえつけようとしたりすると、どんどん圧縮されていきます。
同時に、身体もぎゅっと締まって固くなっていきます。
心や身体を風船に例えるならば、空気(感情)を入れ過ぎた風船はどうなるか…?
嬉しい、楽しいといった肯定的な感情であれば、ふわふわと風に誘われ、空に舞い上がって飛んでいくかもしれません。
苦しい、辛い、嫌だといった否定的な感情であれば、重く地面に横たわり、動かなくなるかもしれません。
いずれにしても、空気を入れ過ぎた風船は、許容量を超えると弾けてしまいます。
爆発するかもしれません。
そうなる前に、少しずつ、空気を抜いていく。
一気に抜くと、勢いよく、どこかへ飛んで行ってしまうかもしれませんから、自分を見失わないように少しずつ少しずつ抜いていく。
何事も、急激な変化は、その代償やかかる負担の影響が大きいですから。
焦る気持ちを抑えながら、少しずつ、少しずつ…です。
新年度が始まって、1週間が経ちました。
新しい環境に慣れるまで、じっくり、ゆっくり自分の身体と心をなじませて行けたら良いですね。