閑居無線

趣味のアマチュア無線・電子工作など

年代物FMチューナの修理

2018-10-25 22:04:13 | 無線

 先日、近所から2件のFMチューナの修理を頼まれました。

 1件目は、久し振りに電源をONしたが、音が出ないということです。年代物のチューナです。
早速実験用のアクティブスピーカに接続し電源ONしました。
シャーというノイズ音が出ています。アンテナ端子に実験用ワニ口クリップコードをつけダイヤルを廻して(今時のチューナは押しボタンで選局ですが、このチューナはバリコンでチューニングです)NHKFMに合わせると、ノイズはありますが放送が聞こえます。
アマチュア無線用の50MHz帯のアンテナに接続すると、問題なく聞こえます。他の放送局も良好。
AMは内臓のバーアンテナですが、なんとか受信できます。中電界強度地帯ですので、これも先ほどのアンテナの同軸ケーブル網線側に接続すると調子よく受信できます。
「なーんだこれは?」と思っているところに、このチューナのオーナ(私の従弟です)が現れました。
状態を説明すると、「持ち込む前にケースを外してエアーコンプレッサーで掃除した」とのこと。
放送を受信しながらIFT(中間周波トランス)などを少し回して調整しました。

3時間ほど電源ON、この間に叩いてみたり、スイッチ類のON/OFFの繰り返しをしてみたのですが、正常に動作します。
オーナも私も納得は行かないのですが、とりあえず引き上げていきました。

 その2時間後に、2件目の修理依頼。なんでも1件目のオーナがチューナを持ち帰るのを見て自分のFMチューナも修理依頼となったようです。
こちらのオーナは、オーディオマニアです。後で知ったのですがチューナは30、40年前のYAMAHA製で、当時定価で¥68,000とか。
こちらも音が出ない(?)とのこと。また後部にあるバーアンテナが折れていてテープを巻いて補修してあります。

 1件目と同様にテストをすると、これまたFM、AMとも放送が視聴できます。(返還後オーナに聞いたところ、部屋を移動したとのことで電波が弱くなったようです)
このまま返すのは能がないので、SSGから信号を入力してみました。アマチュア無線機の感度の測定(20dBQSや12dB SINAD)はわかるのですがFMチューナの特性は取ったことがありません。
ネット検索の取説にはIHF規格でチューナのスペックが書かれていますが、SSGのレベルを徐々に低くして行きノイズが出てくるレベルを測定して、他のチューナと比較すれば感度の劣化具合が分かります。
実際に測ると確かに感度は悪いようです。とりあえず前回と同様にバリコンについているトリマコンデンサとIFTを回して調整しました。
他のチューナと比較ではまだ少し悪いようですがこれで妥協しました。マルチプレックス部は回路図等がありませんのでそのままとしました。
AM部も同様に調整し他のチューナとほぼ同様になり、ダイヤルも発信周波数を調整し合わせました。
折れていたバーアンテナは、アンテナそのものは大丈夫でしたので、ケース部を接着剤とヒシチューブで補修。
 これで終わりということで木製の上蓋ケースをねじ止めして、最後のチェックというところで不具合発見。
このチューナは、ボリュームで可変できる出力端子と固定レベルの2系統があるのですが、可変のRch(右)出力が大きく歪んでいます。
固定出力は正常なので不良個所はかなり絞り込めます。
トランジスタの端子電圧をあたるとコレクタ電圧がLchと異なっています。動作点がずれているようです。

冷却スプレーで冷やすと完全に音声は消えてしまいます。反対にトランジスタのプラスチックパッケージに半田ごてを付けてると歪なしの音楽が聞こえます。
この2SC458が不良のようです。トランジスタチェッカーでみましたが、正常品と変わりありません。とりあえず取り換えに。
 30年ほど前にはよく使われたものですが手持ちがありません。結局2SC1815のYランクに取り換えました。
コレクタ電圧もLchと同等になり、正常に聞こえて修理完了です。Lchも予防のため同じものに取り換え全て完了し返却となりました。

 この部分の回路を書き起こしたのですが、納得のいかない回路になり頭を抱えました。トランジスタの極性がおかしいのです。通常のこの手のプラスチックモールド(TO92パッケージ)の端子は品番表示側からみて左からECB(エクボと覚えています)です。規格表もECBになっています。
結局分かったのは、この2SC458(460なども)は、BCEと反対なのです。品番表示があるほうが裏側のようです。

随分、むか~しのことを思い出しました。周波数安定度が高いといわれたTRIO社のVFOの回路を参考にして自作したのですが、この時にこのBCEを間違えたのを思い出しました。

 昔のFMチューナ(ラジオも)のチューニングはバリコンの回転です。ダイヤル表示を左右に直線移動のスケールにするため、プーリーを使った糸掛けダイヤルです。
結構複雑に糸がかけられ、バックラッシュが無いように工夫されているようです。またケース内のバリコンの配置位置によるためより複雑になっているようです。

修理中に誤って糸が切れた場合には、元のとおり直せないかもということで、事前にデジカメで写真に収めておきました。
1件目修理のオーナは、精密機械部品の製造をしていて結構器用なのですが、この機構に関心していました。

 昔の技術屋さん凄い!!

 

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リチウムイオン電池じゃないけど爆発

2018-10-07 19:05:12 | 無線

 久しぶりのブログです。
相変わらず無線機の自作を継続してやっていますが、製作に行き詰ると積ん読になっている本を読んでいます。
先日も工作デスクの前に座り本を読んでいました。 と、突然「バッチーン」と大きな音。
爆発音エ、エッ 測定器や電源が十数台デスクにあります。
大半は中古の測定器ですので、火が噴くことも考えられますが。
鼻をクンクンするもそれらしき臭いなし。
測定器用のブレーカーを見るとOFFになっています。やはり、測定器のショートが原因??
テーブルタップをテスタで導通試験をすると、ある測定器が電源OFFでも40オームくらいになっています。
これか?ということでケースを開けて目視点検するも異常ないようです。
とりあえず電源ONしましたが、動作は正常です。どうも40オームは電源OFFでも一部回路には通電されているようです。クランプメータで確認しました。
原因わからずですが、1台づつ電源ONして暫く監視しないとだめかな~ などとボォーとしていました。
何下なくデスクの前を片付けていると、
 大発見です。写真のとおり

 アルカリ電池006Pです。見事な爆発破壊です。
006Pは、積層で1.5Vセルが6本入っていますが、そのうちの3本が衝撃で数ミリ頭を出しています。うちの1本は内部が抜け出ています。

 原因は測定器を載せているスチールラックの一部分が塗装無しの金具で、そこに電池の端子が接触ショートを起こして爆発したようです。
どのくらいの時間ショート状態だったかは不明です。
こんな状態でも端子電圧は7V程度あります(笑)
爆発発火はリチウムイオン電池だけではありません。通常の乾電池でも起こります。十分注意が必要です。
ちなみに、100VブレーカがOFFになったというのは間違いで、そもそもその日はブレーカをONにしていなかったのです(笑)
この爆発は電池自体の不具合によるものではありません。私の取り扱いのミスです。

 電子工作をしていると電子部品の小爆発や発火を何回か経験しています。
タンタルコンデンサは、逆極性接続や過電圧ではボッと発火します。ちょうどマッチの火のようになります。(線香花火の最後みたいに真っ赤)
ICやトランジスタなども変な電圧がかかるとプラスチックパッケージがパチンと割れて一瞬で飛び散ることがあります。
次の写真は、MC145163というPLL用の40ピンのパッケージが割れてしまいました。ICソケットへの挿し間違いでした。
実験中何回か抜き挿ししていると慣れで見逃して失敗しました。

黒のICパッケージの中央部が割れています。 写真のタンタルコンデンサは未使用品です。

 無線を始めた半世紀ほど前のことですが、3.5MHz帯でラグチュー(おしゃべり)していると、ある局より「何か、ニオイが」と聞こえた後電波が途絶えました。
なんだろうと思っていましたが、1ヶ月ほど音沙汰なしになりました。
その後、電波に出てこられたので聞いてみると、電源部の電解コンデンサが爆発したとのこと。(直径3センチくらいの筒型コンデンサ)
部屋の中は煙と臭いで大変だったと聞きました。コンデンサ自体が不良だったのか、何かの不注意だったのかは記憶していません。

 半田付けが終わり始めて電源を入れるときは、注意が必要です。 こんなことを起こさないよう、とにかく配線間違い、周囲の配線くず、工具が接触していないかなど点検が必要です。
鼻をクンクン。目はメガネで防御です。

 発火や爆発とは違いますが、RFの大出力のトランジスタ(送信機の終段)は過負荷で逝くときには、一瞬青色の発光が見えることがあります。
初めて経験した時は、周辺の配線で起こったと思っていましたが、パッケージ内で発光のようです。  (上の写真の白いパッケージ)
ネットに同様の経験を書かれているのを見かけました。

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「寅さん・柴又、浅草」 を訪問しました

2016-09-07 12:00:36 | 映画

NHK放送博物館と愛宕山を訪問 から続く

8月19日
<柴又へ>

 愛宕山を下山(?)して日比谷線、浅草線、京成線を乗り継ぎ柴又に到着。 

 寅さんの大ファンではないのですが一度行ってみようということで来ました。
柴又駅で寅さんの出迎えを受けて。といってもふつう寅さんは旅に出ていますから出迎えでなく、これから旅に出るのかも。

 自撮りで寅さんと記念撮影をしていると、「撮りましょうか?」と声を頂きお願いしました。御夫婦連れでこちらもお返しにシャッターを切ることに。
参拝道を進みます。全く映画のように両脇はだんご屋さんや食事処、お土産屋さんが並んでいます。
 門前町ていいですね。でもなかなか一人では入りにくいものです。  

そうこうすると帝釈天の境内に。本堂をお参りしました。松の木の後ろから佐藤蛾次郎さんの源ちゃんが現れそうな雰囲気です。


その後徒歩10分ほどで、寅さん記念館へ。

 館内は「とらや」が再現されています。店の座席、茶の間、厨房、また裏のタコ社長の工場もあります。  

寅さんとタコ社長の掛け合い、寅さんが工場の従業員に向かって「労働者諸君!!・・」などと叫ぶのが浮かびます。
マドンナ役の女優さんのポスターがたくさんあります。昭和を代表する女優さんばかりです。
入館した方から、あっ○○さんだ。などの声が聞こえていました。 この女優さんがマドンナの回をもう一度見てみたいなどと想ってしまいます。

ここを出て向かいにある「山田洋二ミュージアム」へ

 山田監督の映画と映画への想いが紹介されています。
「寅さん」以外では、「幸せの黄色いハンカチ」「家族」「東京家族」「おとうと」「学校」「砂の器」(脚本)なんかを観たことがありますが、実際に映画館で観たのは「寅さん」と「幸福の・・」「砂の器」で、他はテレビです。 

 家族を描いた好い作品が多いですね。
 ひととおり観終わって出ようとしたのですが、館内にいる間に雨が降りだしたようで。しばし雨宿り。ほぼ止んだのを待って出ました。
「あの川は、荒川ですか?」「いや、江戸川です。対岸は千葉です」という会話が聞こえました。「そうか東京の東の端だ」と知りました。


ここまで来ると高いビル群もなく落ち着きます。少し散歩。 

 再び帝釈天通りから柴又駅に。事前の計画では、この後両国の博物館を予定していたのですが時間ロスが重なり取りやめました。
駅前で幼稚園くらいの子が、かき氷を注文しているのに、ついつい釣られて「メロンシロップかき氷」を注文。
子供さんに出てきたかき氷の大きさを見て店員さんに「そんなに大きいのなら半分くらいで良いよ」と言ったのですが「いえいえ、こんなの直ぐ食べられますよ」とのこと
実際食べだすと、頭のキーンも無く直ぐに完食。「そうでしょ」という顔のおばちゃんに一礼して浅草へ

 途中東京駅でコインロッカーの荷物を引き出し浅草(田原町駅)に着いて、目的のホテルへですが、スマホの道案内は昼の愛宕山と同じ渡辺真知子さんの歌状態。(分るのは50歳以上ですね)  ようやくホテルに着いて、少し休憩。

 外出し食事。 ちょっと奮発しました。


翌8月20日は
<ビックサイトへ> 
 「ハムフェア2016と秋葉原」については別に書いています。
 ご覧ください。


夕方は
<寄席「浅草演芸ホール」>

 秋葉原から浅草へですが、スマホの路線案内では、「つくばエクスプレス」とのこと。
秋葉原では、駅改札を間違えて時間ロスです。「つくば・・」はJRの1路線と思っていて、JR改札に入ってしまいました。
 浅草着。ここでも失敗。地下から地上に。 ここはどこ? 浅草線の「浅草駅」にでていると思ったのですが??
交番の婦警さんに「雷門はどこですか?」 言われた方向に歩きだすと、なんと「浅草演芸ホール」の前に。
ここで、雷門の西側に出ていることを認識。一旦ホテルに帰る予定だったのですが、このまま寄席に入ることにしました。


 土曜日ということもあり、1階席はほぼ満員とか。2階席へ。寄席を2階席で見るのは初めてです。2階席も結構埋まっていて端っこの席に。いつもと気分が違って好いかも。
時間的には午後5時半くらいで終演まで3時間半ほどあり楽しめます。
 何回か聞いた噺もありますし、初めての噺もあります。
 今日は林家正蔵、林家三平の兄弟が出ています。三平の話しは、漫談で”まそんなものか”程度でした。
正蔵は、歌舞伎をけなす話しから入ったので演目はなにかなと思っていると、何回も聴いた芝居噺です。演目名が思い出せません。
 寄席落語の演目名は、どこかに書かれているものではありません(寄席のプログラム表や、寄席内にも表示されません)
独演会なんかでは、前売り切符を買う時点で分るのですが、寄席では分らないのが普通です。どうしても演目名が思いだせなくて、このブログを書くためにネットで検索して思い出しました。「蔵丁稚」でした。(東京落語では「四段目」)
 正蔵はこぶ平の頃に漫談話しを何回か聴いていたのですが、本格的な噺は初めてです。
うまいのか?そうでないのか?分りませんでした。 芝居噺では分らないです。といっても私は全くの素人ですので。
 ただ、今回損をしなかったのは、曲ごまの三増紋之助です。 上手いです。駒のテクニックはもちろん、話術も上手いです。
得した気分です。

 寄席を終わって、食事です。大きなバナナ餃子です。(ラーメンは少し残してしまいました。すみません)

 浅草寺は夜ライトアップが綺麗だとか聞きましたので、散歩してみました。仲見世のお店は既に閉まっています。訪問者も昼と比べればかなり少ないのですがそこそこの人です。
なかなか、普段味わえない色彩でみえます。風神、雷神はより3次元で浮かびあがります。

 

 明日は、再びビックサイトのハムフェアと科学未来館の予定です。

 

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「こち亀 両さん」 が終了するそうです

2016-09-06 11:03:44 | 日記

 「えっ」と驚きました。少年ジャンプの連載漫画「こちら葛飾区亀有公園前派出所」が終わるそうです。
ネットで見て、その後NHKニュースでも見ました。NHKニュースで流れるとはさすが「両さん」です。蛇足ですが、NHKアナウンサーが「はしゅつしょ」を「はつつしょ」と2回読んでしまい3回目で「はしゅつしょ」と呼んだのを聞いてプロでもやってしまうんだなと笑ってしまいました。
「まあ両さんだからいいか」などと思ってしまいます。それと昨夜のニュースウォッチ9でも取り上げられました。

 先月の東京散策で柴又に寅さんを訪ねた内容のブログをアップしようと思っていたところでした。
葛飾を全国区にしたのは、「寅さん」と「両さん」ですよね。
今年は寅さんを訪ねたのですが、「両さん」は、4年前に尋ねています。ハムフェア(アマチュア無線フェスティバル)参加のついでにと亀有まで足を伸ばしました。
 亀有駅前で大きく口を開けた短足でサンダル履きの「両さん」が出迎えてくれます。駅の観光パンフレットと並んで「こち亀マップ」が用意してあり両さん像の場所が書かれています。
これを見ながらいろいろなポーズの両さん像を尋ね歩きました。「中川」「麗子」「本田」の像も含めて10箇所ほどあったと思います。


 「両さん」には思い入れが有ります。というのは、私がサラリーマン生活を始めたのが、少年ジャンプへ「こち亀」の連載が開始された年です。昭和51年(1976年)です。(ちなみに田中角栄がロッキード事件で逮捕されたのもこの年です)
 昨年サラリーマン生活を終えて毎日サンデーとなった時、自宅の本棚を整理したのですが、並んでいるこち亀の単行本は、廃棄するのを止めました。 こち亀が始まった年に社会人となったんだとふと思い出しました。
 当時会社の独身寮で生活しており、2人部屋だった同室の先輩が漫画好きでジャンプ、少年サンデーなどを買ってきていました。少年チャンピオンには「ガキデカ」(こまわり君)が連載されていたと思います。
こち亀を第1回から読んでいたかというとそうでないのかもしれません。ただ、当時の職場で「両さん」が面白いと話題になったのを覚えていますので、ほぼ連載開始からだったと思います。
「両さん」の連載は、ほぼ私のサラリーマン生活と同じ時代です。  

 破天荒でいて人情深いキャラクタ、パワフルで周囲を巻き込み騒動を起こしながらも憎まれない。テレビやネットのコメントのとおりです。その時々のトレンドがストーリー展開に出てきます。出てくるメカや背景なんかも結構写実的に描かれていて好みです。
 もう随分前ですが、勝鬨橋をタクシーで通過した時「これがこち亀に出てくる勝鬨橋か」と感激したことを思い出します。 

 多分、「両さん」の歳は私より5歳くらい上の設定かなと思います。時々、「両さん」の少年時代の話しが出てきますが懐かしく思うのと同時に、田舎生まれの私には下町ではあるが都会っぽい両さんの街に憧れを感じたのかもしれません。 

 毎週ジャンプを買うことも無くなった時期は喫茶店で読んだり、単行本を買って読んでいましたが単行本第130巻くらい(2000年過ぎたくらい)から御無沙汰になっていました。 

     第1巻、2巻         「Kamedas」 1993年刊(こち亀辞典風です)

 連載終了のニュース報道を見ていると、亀有にはカラーの「両さん」「中川」「麓子」の像もできているようです。また尋ねたいですね。
 きっと両さんは、まだ公園前の派出所であばれているのでは・・・

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「ハムフェア2016」 秋葉原

2016-08-31 21:54:43 | 無線

 

<ハムフェア(ビックサイトへ)>

 朝8時半にホテルを出発 浅草線、ゆりかもめの乗り継ぎです。
 結構前からIC乗車カード(JR西日本ではICOCA)の相互利用ができるのは知っていました。 

  

  定期券を使用していたサラリーマン時代は紛失すると大変(長距離通勤で定期代も大きかった。)なので旅行には持ち歩かなかったのですが、今回は少し多めにチャージし使用しました。
これを使用しなければ十数回の切符購入が必要でしたが、今回は券売機に並ぶことがありませんでした。(新幹線切符以外)
それに、コインロッカーもICOCAが使えますし全く便利です。ただ知らない路線に乗るとき、券売機の上の路線図をちらっと
見るのですが、IC乗車カードでは路線図を見ずに改札を通ってしまいます。改札してから、さてどちら方面かな?となることが度々です。
地元の駅にICOCAの改札機が導入された時、13.56MHzに合わせたハンディータイプのワイドバンドレシーバとイヤーホーンを持って信号を聞いたのを
思い出しました。

 ゆりかもめに乗ってスマホアプリでデータ通信速度を計ってみました。何ポイントも計ったのですが、比較的速いところで上り40Mbps下り20Mbps程度でしたが、1か所で上り127Mbpsを記録しました。初めて100Mbpsを超えるスピードを見ました。
基地局と近いなど好条件でこんなに速いのでしょう。少し離れるとおそらくもっと低下するのでしょうが、しかし自宅のPC環境より速いの
に感心、感心。

 この日は朝から雨、「ゆりかもめ」を降りて屋根付きの通路を進み会場の下りエスカレータで会場に。
(写真は帰りに撮ったものです)

 


 前売り券を購入していたため、長蛇の列を回避できました。もっとも10時の開場までは行列で待ち。テープカットのセレモニーは私の並びの前です。新JARL会長、招待者とYMが並んでテープカット。 

   
 私が気が付かなかったのかもしれませんが、総務省関係の来賓が無かったような??
総務省に「アマチュア無線もまだこれだけのパワーがあるのだぞ」「電波電子技術の教育にも、まだ少しは貢献しているよ」というアピールが大切ですよね。などとふと思ってしまいました。新会長の得意なアウトドアのことも良いですが・・・
周波数防衛で、お上にもの申すのは難しいことでしょうが、電波環境(デジタル信号などによる雑音など)についてはもっと積極的に動いてもらいたいものです。
もっとも、役所や電波電子産業界にアマチュアへの理解者がいなくなったのでしょう。学生時代にアマチュア無線をやっていて、その後役人に
なったなどという人はもういないのでしょう。
などと、どうでもいいことをちらっと思っている今日この頃(桂枝雀風に) 

 ハムフェアは40周年だとか、初めて参加したのは晴海でした。レゲエのコンサートも同じ日に開催されていたような。
土砂降りの雨に降られたことを思い出します。   若い方も多く(自身もまだ20代だったような)。
当時はハンディトランシーバを携帯するのが流行っていたのですが、今はスマホ。

 興味あるブースを予め調べて廻りました。

「廉価なVNA(ベクトルネットワークアナライザ)」を開発されています。(祖師谷ハムエンジニアリングさんのブース)

 昨年のハムフェアで発表されて試作的に販売されたものを昨年購入しました。
中古のAgilent社のVNAがあるのですが、何時昇天してしまうかもわからず、いざという時のために購入です。。
 周波数の上限は低いもののAgilentと比較しても遜色ありません。フィルタ製作などには重宝しています。バカでかく、電気大食いのものより良いかもしれません。
CQ出版のRFワールド誌最新号に解説記事があります。

 「フリーライセンス無線」が流行っているようです。CBです。工事設計認証を受けているとのこと 

   

 「FPV」です。アマチュアテレビ搭載のドローン ネット動画を見るとスゴイですね  

 

 「SDR」です。 遅ればせながら私もバラックで基板を製作し、PCにインストールして手をつけましたが、全く進んでいません。

  

 少しどうかなという話です。  あるブースで「SSG(信号発生器)の中古」が出ていました。高い周波数帯で仕様のレベルが出力しないとシールが張っていました。 ではどのくらいの周波数まででるのか? どの程度なのかと尋ねたのですが、ハッキリせず、はぐらかすような回答です。他の方もこのSSGに興味ある様子で質問しています。店主は中古スペアナで、状態をみせようとはするのですが曖昧な感じの対応です。
 売るつもりであるなら、事前に内容の表示が必要ですし、曖昧さを残してはと思うのです。不快な対応もあり離れました。次の日にこのブースの前を通りかかったのですが、かのSSGは有りませんでしたので購入した方がいらっしゃるようです。購入者が内容を把握されてなら良いのですが・・・

「今回会場でゲット」したものです。
 今までハムフェア等で購入したものの8割方は押入れのなかで死蔵です。自戒してここ数年は控えています。
 しかし、やはり、ついつい買ってしまいます。SMAのパネル間のケーブルを除いて直ぐ必要なものはありません。
 JOHANSONのトリマはとても高いものというのが頭にこびりついていて”買い”でした。
 Lバンド帯のTRはその昔1.2GHz帯のトランスバータで1Wを得るのに苦労したのがこびりついていて、これも”買い”になりました。 
 144MHz帯のパワーモジュールはSSBユ用がこんな価格でということで”買い”になりました。  

 うーむまたまた死蔵が増えていきます。

「セミナー」
 ブースをぶらぶらする以外にイベント会場でのセミナーを拝聴しました。
 JARDによる「新スプリアス」対応の説明。 ネットの内容も含めると自作派にとっては、良い方向になっているようで。
 しかし、自作に関しての説明はいつも付け足し的な説明ですね。少し残念です。
 私にはアマチュア無線から自作を除いてしまうと、なんら魅力の無い趣味になってしまいます。
 他にJAIAによる「FM電波が耳に聴こえるまで」を拝聴しました。  

 各ブースは毎年同じものをみているのですが、やはりトレンドもありますし、「さあ手をつけてみようかな」などと”やる気が湧いて”くるものです。 まあ東京散策も兼ねてですが、1年に1回のリフレッシュです。

 (ハムフェアは翌日も友人との待ち合わせがてらに参加しました)


<秋葉原へ>」

 15時過ぎに会場を後にして秋葉原へ
どうしても実店舗での買い物が必要では無いのですが、やはり寄ってしまいます。
 秋月ではローカル局からPICライターの購入を頼まれました。これは直ぐに見つかったのですが、私の小物パーツは見つからず店員さんにお願いしました。Pad端末で棚番号を教えてくれるのですが、見つけ出すことができずです。いくつかは断念しました。この混雑では難しいです。

 

 いつもはリュックを背負ってですが邪魔になるので今年はショルダー型バックをタスキにして参戦。少しはましでした。
買い物は、やはり画面を見ながらマウスクリックで注文するのが正解です。

 昨年までは、西側の「鈴商」へ出向くのですが、閉店してしまい残念です。寂しいですね。秋月でUターンしました。
 東京から帰ってネットをみると、鈴商の後に、なんと神社ができたとか。
「秋葉原神社」だそうです。  「萌え産業の商売繁盛に御利益」とか書かれています。いろいろお守りもあるようで、自作好きには「技芸上達御守」でしょうか。以前ブログに書いた京都の「電電宮」とは趣きが違うようです。
 計測器ランドの北側くらいに小さなお宮(お稲荷さん?)があったような気がするのですが。

 aitenndoも予定していましたが、時間もせまっていて諦めて、日米商事へ。
欲しいものがあった訳でなく少し覗いて、店舗を有ることを確認してほっと。  浅草の寄席へ向かいました。

 

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