車の中で佐那、真理に、
「先生っ。」
真理、佐那に、
「何~~。何回も何回も~~。」
「だって…。いきなり…。」
「何度も…言わせないで…。もぅ…決めた事。それに…、あの子なら…、やってくれる。」
その声に佐那、
「えっ…???」
その日の午後、セールスプロモーション部で臨時のミーティング。
愛耶乃、スタッフ全員に、
「ごめんね。席を外している人もいるけど…。」
スタッフたち、お互いに顔を見つめ合い…。
愛耶乃、
「実は…、午前中に、篠田真理がここに。そして、ある話が持ち上がったの…。」
スタッフそれぞれが…、
「ある…話…???」
またスタッフたち、お互いを見ながら…。
千晶は茉祐子の顔を…。
茉祐子、唇を絞って。
「今…、オールインワンのアイリーンと篠田真理とのコラボでみんな…、頑張ってくれているんだけど…。」
スタッフそれぞれが頷いて…。
「そのコラボに今、テレビCМ。これから準備に取り掛かるんだけど…。今回のこのコラボに…。モデルとして成宮茉祐子が…、篠田真理に…、スカウトされた。」
その瞬間、迅との凛花を覗くスタッフ全員、
「え゛―――――――――っ!!!」
勇吾、
「おぃおぃ。うそだろっ!!!!」
千晶と巴、そして和歌葉、
「うそうそうそ、マユ――――――ッ!!!」
「茉祐子~~。」
「凄~~~っ。」
茉祐子、いきなり目を真ん丸く、両肩を上に。
朱莉、
「凄~~い。茉祐子~~。イェイ!!!!」
千晶、思わず目に涙溜めて、
「マユ、マユ、凄い、凄い。モデルだよ、モデル~~。」
茉祐子、思わず、
「いや…。モデルって…言っても…、全然…。」
愛耶乃、
「みんな…、喜んでくれるのはありがたい。」
迅と凛花、頑なに腕組みして…、
「ん~~~。」
「ただ…、こういうケースは…、全く…前例がなくって…。」
その声にスタッフたち、
「あ、あ~~~。」
「茉祐子、本人にとっては…、かなりの…。」
スタッフそれぞれから、
「…プレッシャー…。」
「しかも…、全く、前触れもなく、いきなり…だったから…。」
スタッフたち、すぐに茉祐子を見て…。
茉祐子も、軽く頷く。
千晶、
「マユ~~。」
「セールスプロモーション部にとっては、大変ありがたい。そして嬉しい…事なんだけど…。…ただ…、ここに来て、スタッフに…仕事以外で…、プレッシャーとなると…。」
そして愛耶乃、
「結果的には、2日間。返事を待ってもらうことにした。みんなに報告したのも、スタッフ個人にプレッシャーを掛けるのではなく、全員で、茉祐子を見守って欲しい意味から…。」
迅、そして凛花、数回頷いて。
愛耶乃、
「1…個人の決定、ではなく、あくまでも…、私たちセールスプロモーション部全員の一致の上での決定、したいの…。」
そして愛耶乃、
「茉祐子。」
茉祐子、
「はい。」
「みんな…、いつも、一緒。…それ、忘れないで…。」
そして愛耶乃、
「そして、2日間、みんなで話し合って行こう。」
スタッフたち、そんな愛耶乃に、
「ハイッ!!!!」
午後のコーヒータイム。スタッフルームで千晶、
「いやいやいやいや。ビ~~ックリ~~。」
巴と和歌葉、
「うんうんうん。まさか…。そんなことが~~???」
茉祐子、コクリと、
「うん。実は~~。…って言うか、私がビックリしたもん。ちょっと、あなたって…。」
そんな茉祐子に千晶、いきなり茉祐子を抱きしめて~~。
「きゃ~~マユ~~。嬉しい――――――っ!!!」
茉祐子、
「わあっ!!!」
そして、
「かかかかかか、ライチ~~。かかか。」
千晶、
「うんうんうん。絶対に応援する。ガンバッ。ガンバッ。」
巴と和歌葉は、そんな茉祐子に右手でVサイン、
「イェ~~イ。」
ゆっくりとではあるが…、茉祐子、ひとりで不安でいた気分が、和らぎを感じていた。
そして、その話は…必然的に…。
「オゥ・マイ・ガッ。」
ルーシー。
「アンビリーバボゥ。」
ダニエル。
和沙が社に戻り、結月から聞いて、仕事帰りにエトランゼで…。
「いやいやいや。驚いた~~。かかかか。」
ルーシー、ダニエルを見て、
「マユガCМモデル~~。スゴイ~~。」
ダニエル、
「センシュウ、ソノ…、シノダマリ。アヤノトイッショニ、キテタケド…。スゴイコトニナッテルネ~~。」
薫子と茉祐子~その愛~ vol.143. 「それに…、あの子なら…、やってくれる。」
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庄司紗千 つつじヶ丘の坂道で…。
※ご本人の承認の下、紹介させて頂いております。