日比谷からの今までの経緯が報告される。 | THMIS mama “お洒落の小部屋”

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好きになれない。  vol.104.

ドキドキ 2日後の月曜日。

廊下を歩きながら紫、葉子に、
「まずは対策室でのミーティング。急ぎましょう。」

葉子、紫に、
「はい。」



こちらは海江田と都沢。

都沢、
「なんだか、俺にとっちゃあ、チンプンカンプンなんだけど…。」

海江田、
「まぁね。まっ。こういう事もあるって…。そんな感じかな…。とにかく急ごう。」

「あっ、はい。」



対策チームで日比谷からの今までの経緯が報告される。
その報告にメンバー一同驚愕。


海江田、椅子の背もたれにどっぷりと…、
「…なんとまぁ。」

都沢、
「…ちょっと、頭が…着いて…、行かない…。…って映画やドラマじゃあるまいし…。」

紫も何かしら、ピンとが会わない感じで…、
「わ、私も…。ちょっと…。」
葉子を見て…。

けれども葉子は、口を噤んだままで、
「…でも…。これが…、事実…なんですね。」

美海、
「これから海江田課長、都沢主任、並びに鈴村主任、選さん、横浜に…お願いします。」

その声にそれぞれが、
「はい。」
そして席を立つ。

そして美海、日比谷に向かって、
「部長、よろしくお願いします。」

日比谷、美海にコクリと、
「えぇ。」

そして美海、日比谷と握手。






その頃、宮越耀司は、都内を車で…。運転しながら、
「まさか…、彼女がね~~。…それにしても、こういう事実があるとは…。」
そして、
「かかかかか。世の中、どんなシュールな事があるのか、想像も付かないね~~。」



鴨居千鶴は自分の席で仕事をしながら、
「先生…。」


実は、宮越が選親子と会った次の日に、警視庁の刑事が宮越の元を訪れていた。
そのひとりは、宮越とは既に馴染の刑事でもあった。






横浜に専用車で向かった海江田以下4人、車に乗って、
海江田が他の3人に目配せをして、
「さぁ。行こうか。」

その声に3人、それぞれ、
「はい。」
「えぇ。」

と声に出すが、その後…、凡そ30分は…、会話もなく…。
信号の赤にも、それぞれは窓の外を…。
紫も葉子に話し掛ける事もなく…。


…そして…、その沈黙を破ったのが…、都沢。
「あっ。そういえば…。さっき、気になるとこ、見たんすけど…、俺。」

その声に海江田、都沢を見て、
「気になるとこ…???」

紫、深くシートに背中を沈めながら、
「ふん…???」

葉子はタブレットの画面を…。

都沢、運転しながら、
「…ん。まぁ…、俺の…気にし過ぎ…かな…???…とも、思ったんすけどね~~。」

海江田、
「ほぅ~~。」

紫は運転席を見て、
「何よ、それ…???」

葉子、ようやく顔を起して…。

「さっき…。」
都沢、
「秘書の東風さんと…、何やら…握手を…。」

海江田、都沢のその声に、
「握手…???」

紫も、両眉の先端を吊り上げて、
「握手…。」

都沢、バッグミラーを見ながら、
「えぇ。…しかも、さりげなく…。」
そして顔を傾げて、
「…でも、なくって、結構、ガッチリと…。」

海江田、腕組みをしながら、深く息を吸い込んで、
「へぇ~~~。」

紫はポツリと、
「握手。」

「握手ね~~。」
海江田。
「ふん。…ま、確かに。」
目だけキョロキョロと…。
「別に、今度の件が、現時点で、解決…した、訳ではない…。けど…。」

「…って、言うか、解決したんなら、それこそみんなで握手するくらい…、あっても、いいんじゃ…。」
紫。

海江田、すぐさま、後ろに応えるように、
「…だよな~~。」

「もしかして…。日比谷部長…。何かしら…、今回の事で、訳アリ…???」
ポツリと葉子。

紫、間髪入れずに、葉子を見て、
「訳アリ…???」

海江田、フロントガラスから遠くを見るような目で、
「ほぉ~~。」

都沢は、両眉を歪めて、
「ふん…???」

紫、葉子に体を僅かに寄せるように、
「…どういう事…???…葉子…???」

葉子、
「もしかして…。日比谷部長の周辺で…、今、何か…起きてる…???…的な…???…まっ。分かんないですけど…、そんな…気が…。」

海江田、そんな葉子の声に、
「ふ~~ん。日比谷部長の周辺で…か…。」

そんな海江田の声に都沢、
「課長…、何か…あるんすか…???」

急に海江田、都沢の声に、反応的に、
「えへ…???」

「日比谷部長…。」

「あっ、いや…。僕は、何も…、聞いてないけど…。」
右手指だけを小刻みに揺らしながら…。

紫、
「ふ~~ん。何なんだろ…???」
紫も腕組みをして、
「…でも…、実和子からも、何も聞いてないんだ…けど…なぁ…。」

都沢、左後ろに僅かに顔を向けて、
「えっ…???…実和子さんって、あの…、システム企画の…???…藍川美和子さん…???」

紫、コクリと、
「うん。…同期だから…。」

その声に都沢、
「えっ…???…そうなんすか…???」

海江田、都沢に、
「ほらほらほら。危ない、危ない。集中、集中。…ってか…、今更…???」

そんな海江田に都沢、
「…いや…。だって、百貨店内の女性社員の事って、俺…、あんまり…。」

その声に海江田、顔を傾げて、
「あ、あ…。まま…。…うん。…だよね。」







こんな私です。~選葉子(すぐりようこ)~   vol,141.   日比谷からの今までの経緯が報告される。

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庄司紗千「おふろ月夜」
※ご本人の承認の下、紹介させて頂いております。

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