ホテルの社員、「部長、どうかなさいましたか…???」 | THMIS mama “お洒落の小部屋”

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好きになれない。  vol.104.

ドキドキ 光浦、ドアを閉めて、すぐにドアに背中を…。顔は蒼白なまま。
そしていきなり震える両脚。2、3歩足を前に出すが…。いきなり廊下に跪く。
ようやく壁に右手を。そして左手を左膝に。壁伝いに何とか歩きながら…。

すると、遠くからホテルの社員、光浦に駆け寄り、
「部長、どうかなさいましたか…???」

そんな社員に光浦、ニコリと首を振り、
「ううん…。なんでも、ちょっと疲れが…。」

「無理なされないで下さい。それでなくともみんな心配して…。最近の部長、時々、何かしら…、性格が変わったようにと…。ここ1年…。」

そんな社員に光浦、ニコリと、
「ううん。うん。大丈夫、ありがと。」

「それに…、今のM&A…。相当疲れが…。」
「えぇ…。でも…、うん。大丈夫よ。ありがと。」

心配そうにもホテルの社員、
「失礼します。」




会議室では、杏樹、日比谷に、丁寧にお辞儀をして、
「ありがとうございました。…それにしても、さすがは日比谷部長。凄い。」

杏樹、日比谷を見てニッコリと。

社長室でも、尚登、
「いやいやいやいや。まさか…、ここまで…。凄いなんてもんじゃない。驚きですよ~~、日比谷部長~~。」

紫、
「さすがに、バックに警視庁が着いていると…。はは。」

海江田も、
「いやいやいや。お見逸れしました。僕らには、到底、ここまでは無理だね~~。調べる術がない。」

都沢、
「それにしても凄いっすよね~~。選さん。」

葉子、そんな都沢に、目を丸く、
「えっ…???」

「だって選さん、言っている事が日比谷部長の言葉と一緒なんだから~~。いやいや凄い。」

その声に葉子、キョトンとして、
「あ。いや…、それは…。」

紫、微笑みながら葉子に、
「さては葉子~~。あんた、車の中でいろいろと調べてたでしょ、こういう事~~???…どこをどう調べればそうなるのか、私なんて、全く皆目見当も付かないけど…。」

葉子、紫に、
「へっ…???あ…。」
口だけ、
「あは…、ははははは。」

社長室のドアが開く。

それぞれが杏樹と日比谷に、
「お疲れ様でした~~。」

美琴、
「お疲れ様。」
そして椅子から立ち上がり、日比谷に、
「日比谷部長、感服いたしました。」
丁寧にお辞儀をして。

そんな美琴に日比谷両手をヒラヒラと。
「そ、そんな…社長、辞めてください。私は、出来る事をしたまでですから…。」

都沢、
「…でも、部長、ビックリしましたよ~~。いつの間に、あんな…写真…???…ま、僕らには、パソコンの画面上でしたから、画像は…。でも、写っているのが、その、上沼美和子さんとホテルキャッスルチャイナの、取締役。」

日比谷、
「えぇ。」
そしてまたバッグから写真を…。

杏樹、
「私も見てビックリ。ほんと、女性が光浦総務部長とそっくり。」

全員の前に写真を…。

海江田、
「はいはいはい。ほんとだ~~。」

紫も、
「凄い。」

尚登も写真を見て美琴に。
「実は、その写真の撮影者は…。みんなも知っている、鳩崎部長~。」

その声に海江田、紫、都沢、
「え――――――――っ!!!」

葉子だけは目を真ん丸に。

海江田、思いっきり右手を振って、
「いやいやいやいや。部長が、こんな写真…、絶対に撮れないって…。」

そして日比谷、
「の~~~~。奥様。」

増々目を丸くする葉子。

紫、
「奥様~~~???」
両眉の端を吊り上げて。

海江田も、
「奥様って…???…はっ…???」
そして海江田、都沢を見て…。

そんな海江田に都沢、頻りに左手を振って、
「いやいやいやいや。僕だって、知りませんよ。そんな…、部長の奥様が…なんて…。」

そんな4人に、日比谷、
「まっ、知らないはずよね~~。鳩崎部長、あれでなかなか自分の事は話さないから…。」

都沢、
「しかも…、これって…、しっかりと望遠レンズ使って…。丸っきりのプロの写真みたいじゃないっすか~~。こんなの素人には、全然無理。撮ろうとしても撮れない。」

紫も、
「うんうんうん。確かに。」

尚登も、
「凄いっすよね~~。」

海江田、
「良くこんな風に…。…ってか、部長の奥さん…???」

日比谷、そんな海江田に、
「うん。鳩崎部長の奥様。鳩崎麗香(れいか)さん、プロのカメラマンよ。」

またまた3人、
「うそ―――――――っ!!!」

そして都沢、
「かかかかか。そんな話、絶対に、聞いてません。」
笑いながら、
「聞いてない、聞いてない。全然。」

紫、
「…って、鳩崎部長の奥様に対して失礼でしょ、都沢~~。そんなに笑っちゃ~~。…でも、凄い、見事な写真だわ。とにかく被写体がクッキリと。」

海江田も、
「うんうんうん。…いやいやいや。…でも、凄ぇや。鳩崎部長の奥様が…。」

「…って言うか、私だって驚いたくらいだから…。いきなり私に、これだけの写真を置いて、これ、使ってくれ。だもの。」

「これ、使ってくれ…???」
4人。






こんな私です。~選葉子(すぐりようこ)~   vol,148.   ホテルの社員、「部長、どうかなさいましたか…???」

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