自分は5年前の献血時に「人助けになれば」という軽い気持ちで骨髄バンクに登録していたのですが、先週、「あなたのHLA型が一致しました」という通知が来ました。三日以内に返事をお願いしますという文面だったので、その日のうちに「骨髄提供を希望します」という旨の返事をしました。ただ、実際に骨髄提供をするにはドナー本人と親族の同意が必要不可欠らしく、父トシロウと母ルミコに自分は骨髄提供を希望しているというメールを送りました。
自分は両親が容易に了承してくれると思っていました。というのも、父は自分の兄に骨髄提供をしており、母は5年前に自分が骨髄バンクに登録した際に喜んでいたからです。
しかし、両親からの返事は自分の予想外で「リスクが高いから辞退して」の一点張りでした。自分が説得するも全く聞き入れてくれず、コーディネーターさんに現状を伝えるも「私たちからドナー本人以外と直接交渉することはできません。近日中に確認検査があるので、その席に両親を招いて、ドナー本人、親族、担当医、コーディネーターを交えて話し合うことはできます。その席で、担当医とコーディネーターから両親に対し、今後の流れやリスクについての具体的な説明を聞いたうえで、最終的な意思決定をしてみてはどうでしょうか？」とのことでした。
自分がコーディネーターさんの提案を両親に伝えるも「出席しない」の一点張りで、自分がしつこく説得しても以前、自分が経験した弟の結婚騒動時のように、全く聞き入れてくれませんでした。
そのような現状をコーディネーターさんに伝えると「親族の同意が得られない以上、骨髄提供の実施は不可能です。なので、今回は骨髄提供の辞退という形にさせていただきます。」という結論に至りました。当然のことながら、その患者さんがどうなっているのかは自分には知る由もありません。
なんとも理不尽な結末に至ってしまいました。