夜明け前からの〜、まるまる

エージングやったり物つくったりからの〜、絵描いたりしてます。

舞台

2020-04-21 03:57:23 | Narld

深淵の入り口で生きていた

 

ずっと底に焦点を合わせ

見上げるそのヒトの目に有る無を見てた

 

足もとで抜け落ちるようにコロコロと石が落ちていく様は

外界に疲弊した皮膚が剥がれ落ちていくようで

 

このただの事象に

輪廻だとか、贖罪だとか

そんな意味合いを重ねては

浅ましく

どこにも到達しない己と臓器の重さを知る

 

 

僕が入り口の周りをただ歩いていた頃履いていた

底が片方だけ不格好に減った靴を両手でぎゅっと抱えながら

そのヒトは見上げる

 

 

もう?

まだ?

彼が何を想うのか

僕は知らない

 

 

 

 

深淵の出口で生きていた

 

ずっと宙に焦点を合わせ

見下ろすそのヒトの目にない無を見てた

 

足もとで抜け落ちるようにコロコロと石が落ちていく様は

己に溜まりし不都合が消化されるようで

 

このただの事象に

輪廻だとか、贖罪だとか

そんな意味合いを重ねては

浅ましく

どこにも到達しない己と足裏の感覚を知る

 

 

僕が出口の周りをただ歩いていた頃履いていた

底が片方だけ不格好に減った靴を両手でそっと拾いながら

そのヒトは見下ろす

 

 

もう?

まだ?

彼が何を想うのか僕は知らない

 

 

日々に対して思うのは

とにかく今はあんまり他人を見たくないなぁってこと

それは自分という人間が嫌になりそうで

今は誰にとっても転換期なんじゃないかと思います

ここで何をするべきか、見つめるべきは僕の場合はまずは自分

試されているんだという感覚は本能と欲動とが情報と感情と入り混じって混沌と

これを丁寧に消化しながら明けたときのことを考えています

僕はどんな顔をしているのかなぁって

 

 

向い風という名脇役の登場だ

土は水は背景としての基礎を固め

同時に生き物という偉大な観客を育む

風土が味と匂いを土産に全体の指針を示し

空が時を作り

鳥が報せ

主役は中央に歩を進める

 

さあ

 

 

コロコロと石が落ちる

足音が聞こえやしないか?

登って行ったのか?

降って行ったのか?

それは知らない

ただいずれにしろこの音には想いがあるから

それは何よりも尊いんじゃないかなと僕は思う


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