ル・フィガロ紙の編集チームは、日常会話における仏単語 'juste' の使用方法が、英語化(anglicism)しつつあると苦言を呈するところ。
この単語を「英語の 'just' のように使用されては困る」というフィガロ紙は、「フランス言語という庭園を侵食する雑草の1つ」と表現。
それでは仏語の 'juste' はどういう意味か?フィガロ紙は、17世紀の思想家ブレーズ・パスカルによる『パンセ(Pensées)』の言葉を引用:-
juger droit et juste(judge rightly and justly:正しく公正に判断する)
ここでの 'juste' は、「あるべき姿」を意味するものであり、 ‘chanter juste’(正しく歌う)というように、現在でも正しく使われるところ。
これに対し、フィガロ紙が「英語化した使い方」と指摘する 'juste' は:-
C’était juste magnifique!(本当に素晴らしかった!)
Je veux juste que tu le saches. (あなたに知らせたかっただけ)
この場合は、seulement (only:~なだけ)、 simplement (just:~なだけ) 、そして vraiment (really:本当に)という仏単語を使用すべき。
C’était juste magnifique! (x) → C’était vraiment magnifique!’
・・・・・
お店で「何かお探しですか?」と聞かれた時、英語の 'Just looking!' (見ているだけ)を訳して 'Juste regarde' と言うのは、間違いということですね(;'∀')
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