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2024年のパリ五輪のマラソン日本代表選考も東京五輪の時と同様にMGC方式が導入されることはすでに決定していましたが、
そのMGCへの進出条件が昨日発表されました。
大会ごとに日本人何位以内で記録は2時間何分以内などと細かく定められていますが、
男子であれば2時間10分を、女子であれば2時間28分を切ればMGC出場のメドが立つ形となっています。
しかし、男子は東京五輪の時より基準が1分引き上げられたとはいえ、今年のびわ湖で40人の日本人選手がサブテンでゴールしたことを考えれば、
今から2年間で100人近い選手が基準を満たすことになる可能性がありますし、
MGC本番ではその中からたまたま当日に調子の良かった、2時間9分台のベストの選手が代表権を獲ってしまうことも考えられます。
また、女子は前回のMGC出場者が10名と少なかったことを受けて基準は据え置かれましたが、
女子のハーフの世界記録が1時間2分台に突入し、近い将来の女子によるサブテンの可能性もささやかれる中、
それよりも18分も遅いタイムを基準として、果たして世界と戦うことなんてできるのかという疑問はぬぐえません。
例えば基準タイムを引き上げて、男子は2時間7分、女子はせめて2時間22分くらいにして、
MGCの出場選手が不足したならばタイム上位の選手から繰り上げさせて、
その繰り上げ選手はMGCで1位にならないと内定が得られない、
一方で基準タイムをクリアしてMGCに出場した選手は2位以内で内定といった感じにすれば、バランスが取れるのではなかろうかと思うのであります。
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また、日本陸連はMGCとリンクする形で、期間内の主なマラソン大会の順位と記録をポイント化して、
年間王者を決めるジャパンマラソンチャンピオンシップ(JMC)の創設も発表しました。
JMCの上位8位までにはMGCの出場権が与えられ、
男女ともに年間1位には600万円、2位に300万円、3位に100万円と総額2000万円になる、陸上界にとってはビッグな賞金が設定されましたが、
以前に日本実業団陸上競技連合が創設したマラソン日本記録1億円のボーナスといい、
陸上競技全体を統括するべき団体が、数多くある陸上の種目の中でマラソンだけに特化した高額ボーナスを設定することには疑問を感じるところであります。
特に高速化が進むマラソンの場合はさらなるトラックのスピード強化が求められる状況で、
トラック&フィールドの強化をおろそかにしてのマラソン強化というのは、
地盤を固めずに家を建てるようなもので、長い目で見れば良い結果はもたらさないような気がいたします。