とうとう突入してしまった東京オリンピック! 果たしてワクチン接種率が上がってオリンピックで日本選手が活躍すれば本当に「雰囲気」は変わるのか?
本日よりオリンピックの予選が始まり、開会式は23日ですが事実上、東京オリンピックは始まってしまいました。
菅首相は「安心安全な大会」と何度も繰り返しており、最後までオリンピック開催にこだわった。
特に7月に入り明らかな第五波が起きているがすでに三度目の緊急事態宣言当時から閣僚がオリンピック中止を進言していたにも関わらず、菅首相は全く聞く耳をもたなかったという。
専門家のいうことに耳を貸さず、意見にも聞く耳を持たず独断専行でものごとを進める、さながら独裁者といわれてもしかたがない
オリンピックが事実上始まった日に東京のコロナ感染者は1832人、日本全体として4943人、今年1月以来の数字で「第3波はるかに超える危機的状況も」という強い懸念を東京都モニタリング会議は出した。
にもかかわらず菅首相の反応は相変わらずこうだ。
もう誰が何をいっても聞く耳持たず、あくまで突っ走るつもりらしい
前にも書いたが菅首相がここまでオリンピック開催に固執理由は以下のことが考えられる
1.自民党政権与党とその関係者のオリンピック利権の保持ーオリンピック中止となればそれらの関係企業等の利権が吹っ飛ぶため
2.政府与党の面子
3.そもそも菅政権を支えている安倍及び自民党最大派閥の細田派が菅の政権維持の条件として五輪開催を主張している。菅は安倍の手前五輪中止はできないし、開催しないと政権が維持できないと考えているため (注:実際には逆になるのだが菅はそこのところがみえていないらしい)*
特に菅が妙な自信を持っているのはここ数週間で国民がオリンピックをみて政権を見る目が変化する、と信じて疑っていない点だ。
つまりこれも以前書いたが
東京オリンピックでは日本選手は間違いなく大活躍する。それで大多数の国民はコロナのことなど忘れる(はずだ)それにワクチン接種率もどんどん上がる
そうすれば必ず雰囲気が変わる
さてワクチン接種率が上がってオリンピックで日本選手が活躍すれば果たして「雰囲気」は本当に変わるのか?
どうも菅首相が信じて疑っていないこの事実、果たして本当に思惑通りにいくのだろうか?この感染状況で...
先ほどの「東京モニタリング会議」ではオリンピック開催期間に東京の感染者2600人 専門家試算「2週間内に危機」が訪れるという試算をしている。先ほどの「第3波はるかに超える危機的状況も」という予想を含め、オリンピック開催終盤に大クラスター、感染爆発が起きる可能性はかなりの確率で高いということができる。
実際海外のジャーナリストの中では選手村を「第二のダイアモンドプリンセス号」と揶揄する向きも少なくない
つまり現時点でオリンピック期間に起こりうること。それは
日本選手の活躍はあるかもしれない、しかし感染者数も飛躍的に増大する、という点である、
緊急事態宣言といっても過去のように飲食店、企業、一般市民も政府のいうことを聞かない。政府のコロナ対策のまずさにはかなり壁壁としている、というのが実態である。日本選手の活躍によってコロナのことをすっかり忘れるであろうか? 日本選手の活躍には感動したとしても、「コロナの日常」は歴然としてあるのである。それを忘れるほど日本人は果たして劣化したのであろうか?
ワクチン接種者の増加?
ワクチンの接種者の毎日の状況がわかるサイトがある。
本日の接種数80万人
最近ワクチンが急に不足になる等、政府側の不手際もあって今月初めのように100万を超える接種は今の状況だと当分望めそうにない、
仮に一日80万の接種があったとして、2週間で1120万人分
今日現在少なくとも一回接種した人は4458万6506人 1120万人増えたとして5600万人、これで約43.9%の国民が少なくとも一回接種した、ということになる。
それで果たしてコロナが落ち着くだろうか? 微妙である
とりわけ20代ー30代の感染者がとびぬけて多いが、この年齢層はワクチンに対して消極的な人も多い。社会の雰囲気が変わるほどに感染状況が改善されるかは微妙である。
アメリカやイギリスの状況をみるとワクチン接種率が6割を超えないと雰囲気が変わらない感じである。
日本がそこまで行くにはまだ二か月近くはかかる。
その時にはオリンピックもパラリンピックも終わっている。途中で中止にならなければ、の話だが
いずれにせよ菅首相の思惑通りに行くとは、私は思えないのだが皆さんはどうか?