人生山あり谷ありというけれど、谷ばかりが続くと山ばかりが続いてる人が妬ましくなる。
山ばかり続くと思われてる人は、実はそうじゃないのかもしれないけれど、端からみたら羨ましいほど順風満帆の人生を歩んでいると見えるのだ。
父が癌で亡くなり、母がおかしくなって、こどもたちがふたりともいじめで学校に行けなくなって、そんな最中(さなか)にブレイン君からの執拗な嫌がらせがあって…。
いじめはいじめられる側にも問題があると言う人もいるけれど、
どんなことでも当事者の苦悩ははかりしれないに違いない。
平穏無事な生活を望んでいただけなんだけど、
平穏無事な生活をできていたらどんなに良かったことか、と何度も思ったものの、安穏と暮らしていると物事の本質が見えてこないのではないか、と思ってみたり。
「人はいつしか平穏な日常に退屈し、刺激を求めるものであるにも関わらず争いばかりが起きると平穏な日々を願うものなのかもしれないね。」と誰かが言っていた。
人間てあまのじゃくな生き物なのかもしれない。
旦那君の父親の癌騒動から始まって数えきれないほどの試練が訪れてはなんとかしのいできたけれど、
人生のスパイス効きすぎだろ。
効きすぎちゃって多少の刺激では反応しなくなっちゃったじゃん。
辛党の人が普通の唐辛子じゃなくてハバネロとかジョロキアを求めるのがわかる気がしてきちゃったじゃん。
今思えばブレイン君はなぜあんなにも敵対心をむき出しにしてきたのだろうか。
どうでもいいことが急に気になり出した。
忘れようとしても忘れられない衝撃的な出来事の数々…。
でも転職に至った原因は別のところにあったわけで、
あの時あの女性薬剤師が暴言を吐かなければあのまま前の職場で働き続けていたのかもしれない。ブレイン君に対する愚痴をこぼしながらね。
運命とは不思議なもので、何かわからないけど謎の引力に引っ張られるかのように転職したり引っ越したり恋人などと別れたり何かを始めてみたりする。
人生のスパイスには不思議な力があるのかな?
「人生いいこと半分、悪いこと半分。」と美輪明宏さんは言っていてけれど、
これでもか、これでもかと不幸な出来事が続いてしまうと、心が疲弊してスパイスが必要以上に染み込んでくる。
痛い…。痛い…。痛い…。
顔で笑って心で泣いてとはこの事なんじゃね?
親や友達や職場の同僚などに心配をかけたくなくて平穏を装い作り笑いをしてみるけれど…。
生きるって難しい。
人と人との関係はなおさら。
でも、
何があっても時は過ぎて、
何があってもおなかがすいて、
何があってもやがて眠りに落ちて行く。
悲しいこと、辛いこと、嫌なことを忘れるために記憶は歳と共に薄れて行くのかもしれない。
頭のなかにはたくさんの引き出しがあって、大切な記憶はひとつひとつ大切にしまい込まれて鍵がかかってるのかもしれない。
忌まわしい記憶とか辛い過去とかは引き出しにしまい込まれることなく漂い続けるから悲しい夢や辛い出来事の夢を見るんじゃないのかな。
不眠を訴える母にそう言ったことがあったっけ。
眠れないから眠剤を飲む。
でも眠れない。
お薬が効いていないのかしら?
とか疑いたくなるけれど、
深層心理の中にある不眠の原因が解決されない限りどんなに強い眠剤を飲んでも悪夢にうなされる。
人生のスパイスが効きすぎちゃってピリピリして眠れやしない。
疲れすぎているとアドレナリン放出全開になるのか興奮して寝付けない。
眠りたいのに眠れないというジレンマでさらに眠れなくなる。
わ、めんどくさ。
お酒を飲んで寝よう。
が、しかし、
眠れないときは何をしても眠れない。
お風呂入って目が覚めちゃったのかもしれないな。
娘はグループホーム入居を決めたようだ。
新生活スタートってとこかな?
喜ぶべきなんだと頭では理解していても、
心は置き去りなのかもね。
スパイス効きすぎて、
寝たいのに眠れない。
そんな時は心の垢を吐き出そうじゃないか。
が、しかし、
こびりついてちょっとやそっとじゃとれそうもない。
激落ち君に頼めばいいのかしら?
そんなときこそ話を聞いてくれる人が必要なのかもね。
これからの薬剤師ってカウンセラーの一面も担うのかなー、なんて思ってみたり。
いずれにせよ人に優しく、それが今の目標かも。
写真はご近所のおじちゃんがポストに入れてくれた自作の唐辛子。
before
after
よく乾燥させてね、とのメモ書きがついていました。
人と人との繋がりはほっこりします。
人間関係とは紡いでゆくことなのかもしれまさんね。