フリー句「青空と紅葉の」の巻
青空と紅葉も祝う高野山新座主 青島巡紅
奥の院にて着任報告 金澤ひろあき
衆生の身代わりに地獄の業火浴びて汗かき地蔵 巡紅
*奥の院の中の橋のそばにあります。
お供えの地元の蜜柑香り立つ ひろあき
キーを打つ手を休めて蜜柑剥く 巡紅
炬燵うたた寝気づくと深夜 ひろあき
東と雰囲気異なる西の空支える星々 巡紅
京都より丹波街道登り坂 ひろあき
眼鏡外すと見えなくなる北斗七星 巡紅
山小屋の闇から木々のひとりごと ひろあき
天体望遠鏡で聴くカッシー二の間隙の色 巡紅
*土星のA環とB環の隙間のこと。
観測し暦を編んだ先人に ひろあき
笈形焼は照明で鳥居焼は今も火を灯す 巡紅
*平安時代、甲州の大善寺と笛吹の長谷寺が争った。山梨岡神社が後者に加勢。前者の僧が神社の鳥居を奪い火を放ち、後者の寺が仕返しに前者の寺の笈を燃やしたのが始まり。
毘沙門天大黒天はもと武神 ひろあき
※今は七福神ですが、インドでは武神でした。
マフラーに休ませる羽淡く紋白蝶 巡紅
温室の菜の花歳の内に春 ひろあき
京都から東京まで天皇の牛車引いた末裔曰く小判一枚 巡紅
*源光庵の前で牛を飼っていたそうです。
木守柿置き忘れらる旧街道 ひろあき
分けられず家宝となった小判かな 巡紅
*三人交代で引いたそうです。
箱書きの花押に注目集まる ひろあき
神社まで造られた艇長の軽率 巡紅
*命令無視の潜水試行し沈没させた佐久間勉艇長。
半角の文字で小さく書く真実 ひろあき
※大津義仲寺の紅葉です。
青空と紅葉も祝う高野山新座主 青島巡紅
奥の院にて着任報告 金澤ひろあき
衆生の身代わりに地獄の業火浴びて汗かき地蔵 巡紅
*奥の院の中の橋のそばにあります。
お供えの地元の蜜柑香り立つ ひろあき
キーを打つ手を休めて蜜柑剥く 巡紅
炬燵うたた寝気づくと深夜 ひろあき
東と雰囲気異なる西の空支える星々 巡紅
京都より丹波街道登り坂 ひろあき
眼鏡外すと見えなくなる北斗七星 巡紅
山小屋の闇から木々のひとりごと ひろあき
天体望遠鏡で聴くカッシー二の間隙の色 巡紅
*土星のA環とB環の隙間のこと。
観測し暦を編んだ先人に ひろあき
笈形焼は照明で鳥居焼は今も火を灯す 巡紅
*平安時代、甲州の大善寺と笛吹の長谷寺が争った。山梨岡神社が後者に加勢。前者の僧が神社の鳥居を奪い火を放ち、後者の寺が仕返しに前者の寺の笈を燃やしたのが始まり。
毘沙門天大黒天はもと武神 ひろあき
※今は七福神ですが、インドでは武神でした。
マフラーに休ませる羽淡く紋白蝶 巡紅
温室の菜の花歳の内に春 ひろあき
京都から東京まで天皇の牛車引いた末裔曰く小判一枚 巡紅
*源光庵の前で牛を飼っていたそうです。
木守柿置き忘れらる旧街道 ひろあき
分けられず家宝となった小判かな 巡紅
*三人交代で引いたそうです。
箱書きの花押に注目集まる ひろあき
神社まで造られた艇長の軽率 巡紅
*命令無視の潜水試行し沈没させた佐久間勉艇長。
半角の文字で小さく書く真実 ひろあき
※大津義仲寺の紅葉です。