まもなくラストラン!今しか乗れない2階建て新幹線に乗ろう! JR東日本 Maxとき350号 | 世界バス轉運站 -アジアの交通総合ブログ-

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今回はニュースなどでも度々話題に取り上げられているこちらの新幹線に乗車した際の様子を紹介します。

 

今回紹介するのは上越新幹線のMaxときです。MaxといえばE1系新幹線より続く2階建て新幹線のシリーズですが、現在はE4系という2代目の車種が上越新幹線にて活躍中です。

そんなE4系も2021年10月1日を持って定期列車での運用を引退することが決定しています。後継車両は北陸新幹線などと同様のE7系という平屋建て車両に変わるため、2階建ての新幹線を楽しむことができるのは今がまさに最後の機会となります。

今回は実際にこのE4系Maxときに新潟から東京まで乗車した際の様子をたっぷりと紹介したいと思います。

 

 

スタートはJR新潟駅からです。現在は解体されてしまった万代口駅舎もこの時は綺麗に残っていました。

乗車前に駅の指定席券売機に目を向けると列車の空席案内モニターがあります。こちらにはMaxとき1階、2階の表記がされており、指定席購入時も1階と2階が選択できる新幹線というのもこれで見納めになってしまいます。

 

 

駅の発車標や列車編成案内にもMaxの文字や2階建て16両編成の案内が並び、乗車する前からどことなく特別な感じが楽しめる列車であるのもこの列車の魅力かもしれません。

 

 

今回はお先にトクだ値スペシャルという割引きっぷでMaxときを予約していました。このお先にトクだ値スペシャルやえきねっとトクだ値を利用すると、お得なお値段で新幹線を利用できるだけでなく、お手持ちのSuicaなどの交通系ICカードと紐づけすることでチケットを受け取ることなくICカードで乗車できる「新幹線eチケットサービス」が利用できます。

詳しくは当ブログの新幹線eチケットサービスの紹介記事をご覧ください。なお、えきねっとのリニューアルに伴い、当時と予約時の画面が変わっていますのでその点についてはご了承ください。

 

 

ホームへ上がると、既に乗車するMaxときが停車し、車内清掃を行っていました。

今回乗車するのはMaxとき350号 東京行きです。新潟を21時35分に出発し、東京駅には23時40分に到着する新潟発東京行きの最終の新幹線です。

なお、2021年9月現在、この列車はとき350号として運転されており、E4系Maxでの運行は行われておりませんのでご注意ください。近い時間帯でしたら、新潟20時21分発のMaxとき348号東京行きが10月1日までE4系Maxでの運行となります。

 

 

車体を見ていきますと、やはり他の新幹線より大きく、壁のような存在感が感じられます。

一般的に新幹線の車両は空気抵抗を少なくするためにこのような構造はしていないと思いますので、とても珍しい車両であることを素人目にも感じられるのではないかと思います。

天井から足元に及ぶところまで客室が設けられているため、一部の車端部には大きな機械室のようなものがあります。高い加速力が求められる新幹線ですから、2階建て車両と高速運転の性能の両立には大変な苦労があったのだろうなと感じることができる部分でもあります。

 

 

このMaxとき350号は16両編成で、1編成8両の車両を2つつなげた形の形成になっていました。

このため、中間には先頭車同士が連結された部分があります。2階建ての新幹線同士がつながっている様子はさらに珍しい光景といえ、こういった編成にすることで定員を大きく増やすことにも貢献しているようです。

新潟発東京行きの最終の新幹線は観光やビジネスだけでなく、コンサートの帰りなどに利用される方も多いでしょうから、この定員の多さのおかげで自由席に着席できたという方も多かったのではと思いながらカメラを向けておりました。

 

 

外観を眺めるのはこれくらいにしておいて、そろそろ車内の方に入っていきましょう。2階建ての新幹線ということで、ドアから車内へ入ると2階へ上がる階段と1階へと下りる階段があります。

その間にはエレベーターのようなものがありますが、こちらは車内販売のワゴンを上下させるために使用する専用のリフトとなっています。

乗車した際のMaxとき350号では車内販売はありませんでしたが、2階建ての新幹線で車内販売のワゴンを行き来されるためにこんな所にまで工夫していたのだなと感心させられる設備です。

 

 

客室内にも様々な特徴があります。こちらは2階自由席の様子ですが、こちらの座席は通路を挟んで3列+3列の配置になっており、他の新幹線で標準的な3列+2列の配置より1列多くなっています。このように座席定員を増やすことで通勤や帰省ラッシュ時に着席できる確率を上げていたようです。

また、2階自由席にはリクライニングの設備、窓側や中央部の肘掛の設備がありません。新幹線としてはとても簡素な設備で、快適性は二の次にしてまで定員重視の姿勢を貫いていた様子を垣間見ることができます。

当然このような座席はE4系以外には存在しませんので、E4系の引退と同時に座ることができなくなる座席となります。

 

 

なお、2階指定席については他の新幹線と同様に3列+2列の配列で、リクライニング機能を備えた座席を完備されています。

先ほどのリクライニング機能のない3列+3列の座席を楽しみたい方は2階自由席を利用してください。

なお、一部の列車ではこちらの2階指定席の座席が自由席として宛がわれることもあります。主に4号車、12号車の自由席はこちらの2階指定席の座席となっていますので、2階自由席の座席を楽しみたい方は1~3号車、9~11号車の2階を利用してください。

 

 

今回利用したのは1階の指定席です。1階は自由席、指定席共に2列+3列のリクライニングシートになっています。

2階席と座席の色が異なり少し落ち着いた感じであるほか、こじんまりとした雰囲気で密かに人気のある座席です。

えきねっとトクだ値やお先にトクだ値スペシャルではこちらの1階席のみ選択できる場合が多くなっています。

 

 

1階席は通路と座席の間には一段段差がありますので、乗降の際にはご注意ください。

座って天井を見渡してみると、そこまで圧迫感を感じることはありませんが、やはり他の新幹線より天井が低いと感じられます。

また、網棚はやや小さめで、持ってきていた小さめのキャリーバックは網棚に置くことができず、足元に置く形になりました。

 

 

1階席の設備を紹介します。座席背面にはお弁当などを広げるのに不便のない広さのテーブルがあります。

その下の網ポケットにはJR東日本の車内誌「トランヴェール」や車内の案内が入っています。

車内の案内はMaxオリジナルのものとなっていますので、乗車の際にはぜひ目を通してみてください。

 

 

座席にはリクライニング機能のほか、座面をスライドさせる機能もついており、肘掛下にはボタンが2つ設置されています。

 

1階席からの眺めはこんな感じで、やはり視点はかなり低いです。ホームに止まると人の足元くらいの高さになります。

走行中の景色を楽しむことは難しいですが、トンネルなどの多い上越新幹線ですから気にしないという方も多いかもしれません。

 

 

トイレ、洗面所は一部号車の車端部にあります。先にも説明したように車端部には機械室のようになっている区画もありますので、そのような場所は長く細い通路が続いていてこちらも独特の雰囲気があります。

 

 

列車は21時35分、定刻に新潟駅を出発。ここからは東京までの2時間余りの旅の様子を簡単に紹介します。

 

 

このMaxとき350号は新潟を出ると、燕三条、長岡、浦佐の順に越後湯沢までは各駅に停車、越後湯沢からは高崎、大宮、上野、終点東京と、一部の駅を通過して運行します。

小さな駅にもいくつか止まりますが、時間も時間ということで長岡でまとまった乗降があった以外はあまり動きはなく、終始落ち着いた雰囲気で東京を目指します。

 

 

1階席で防音壁に阻まれるだけでなく、夜の便でもあるので景色を眺めることは全くと言っていいほどできませんでしたが、この視点から駅を200km/h以上の高速で通過するという経験は恐らくなかなかできないことでしょう。

また、乗り心地についてはやはり多少難があり、他の新幹線とすれ違った際には他の新幹線より車体がドンと大きく揺れるように思いました。

やはり大きな車体で高速で走ることや1階席は台車に近いこともあり、乗り心地の面も多少犠牲にしている点はあるようです。

 

 

大宮からは速度が少し落ち、赤羽付近まではJR埼京線と並行して走ります。E4系が登場した頃は向こうを205系電車が走っていたかと思いますが、今ではE233系に変わりあちらも世代交代が進みました。

地下に入るとかつての東北・上越新幹線の終点であった上野駅に停車。大宮、上野でもそれなりに降車があり、各地への終電へ乗り継ぐために足早にホームを後にする乗客の姿が見られました。

 

 

そして列車は23時40分、定刻に終点の東京駅に到着しました。2階建ての新幹線、E4系Maxでの2時間余りの旅は長いようであっという間で、とても印象深く楽しい思い出になりました。

この時間には東京駅発の新幹線は全て運転を終了しており、乗車してきた車両は東京の車両基地へ回送されます。

 

今回乗車した車両、E4系Maxですが、2021年10月1日までは定期列車として運転されています。まさに今この記事を書いている時がE4系Maxにとって最後の活躍ということになります。

2階席も1階席も独特の空間や景色が楽しめるこの2階建ての新幹線、ぜひ多くの方に楽しんでほしいと私も思います。

JR東日本の予約サイト「えきねっと」ではえきねっとトクだ値、お先にトクだ値など、上越新幹線の指定席をお得に利用できる割引きっぷがあります。今でもまだ最終日までにお得に利用できるきっぷが購入できますのでぜひ活用してみてください。

また、自由席をお得に楽しみたいという方は土日などに利用できる乗り放題きっぷ「週末パス」に自由席特急券を買い足して乗車するとお得なお値段で利用することが可能です。こちらもお得なお値段で今しか座れない座席や景色を楽しんでみてください。

 

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