荒川区に住んでます-うちの夫観察絵日記-

荒川区在住30代夫婦の日常。三度の飯と夫が大好きな妻による、夫観察絵日記ブログです。

(娘4歳9ヶ月)おけしょうだいすき娘と、某変身少女アニメとの付き合い方に悩んだ夏休み

ギャルみをかんじるペンネーム……

 

さて年中さんの夏休み、東京都の某おけしょうだいすきからは「池袋のサンシャインでやってるプリキュアのイベントに行ってみたい!」とお願いされておりました。

 

しかし台風だなんだ&正直嵐のなかで行くのはちょっとめんどくさい気持ちもあり連れていけなかったので、その代わりといっちゃなんですがプリキュアのメイクセット(色つきリップ、グロス、マニキュアの子ども向けコスメ)をプレゼントしました。

真ん中のハートのケースがメイクセット。まわりの3つのアイテムは、ハッピーセットのプリキュアコラボのおまけです

こっこは大喜びで、たぶんプリキュアの受け売りなのか

「ママ、落ち込んでるときもお化粧するとがんばろ☆って気持ちになるよね。ママもそうでしょ?」

といっぱしのセリフを鼻歌まじりで言いながら、頰と鼻の穴までリップを塗ったくってました。そもそもこっこが落ち込んでるところなんてあまり見た事ないけども……。

 

それはさておいて、夏休みに入る少し前からわたしの頭を悩ませていたのが実はこの『プリキュア』でありました。

ここからちょいと思いの丈を記録しておきたいので、長いです。

 

プリキュアを好きな方がいらしたら大変申し訳ないのですが、なんかこう、同じアニメでも

「『はたらく細胞』にハマってるんだ」

というのと

「『プリキュア』にハマってるんだ」

というのでは、正直前者には

「面白いよね!!『はたらく細胞』ならわたしも漫画持ってるぅー! 手洗いとか気をつけるようになるし健康意識高まっていいよねー」

と前のめりで反応し、後者には観た事がないので

「あー『プリキュア』か〜、人気だよねー」

と一歩引いたスタンスであったわたくし。

 

我が家ではもともと夫と2人暮らしの頃からそこまでテレビをつける習慣がなく。

プリキュアや仮面ライダーなどのいわゆる日曜朝の子ども向け番組の時間帯も、こっこの教育のためにあえて避けていたわけではなく、今までどおり特にテレビに用がない時間として過ごしてきました。

 

ということでこっこ自身もプリキュアを知らず年中さんまで過ごしてきました。

それが年中さんの1学期もそろそろ終わるころ。

こっこが突然

「ママ、こっちゃんプリキュア観てみたいんだけどネトフリにあるかな?」

と、真剣な顔でお願いしてきました。

 

こっこによると

「幼稚園で○ちゃんたちと最近プリキュアごっこしてるんだけど、こっちゃんプリキュア観たことないから、いつも”お母さん”の役とかで、いい役にならないんだよねえ。だからプリキュア観てみたいな」とのこと。

 

そりゃ演技に深みが出て役付きもよくなるなら……とガラスの仮面的な気持ちで、とうとう我が家もプリキュアを解禁しました。

大好きなお友達の好きなものを知りたい、という子どもの社交も大事かなあと……

初めて観る変身モノアニメに、こっこはもう夢中。

キャラクター名のメモを取りながら過去のシリーズもいくつか制覇し、すっかりプリキュア博士に。

その後はお友達とのプリキュアごっこでも主人公キャラをやらせてもらったり、共通の話題も増えて楽しそうにしていました。


しかし、そんなこっこを100パーセント微笑ましく見守ることができない夫とわたし……。

こっこが楽しそうなのが一番なのだとわかってはいるものの……

 

夫もわたしもプリキュアにはどうも興味が湧かず、他の番組ならたいてい隣で一緒に観るのですが、プリキュアについては傍観していました。

 

ちなみに今までこっこにはアニメ自体の視聴を控えさせていたわけでなく、なんだったら『はたらく細胞』でウイルスが殴られて血がブシャー!! みたいなものも普通にそのまま流していました(さすがにこっこも怖がって「テレビ消してー」と自分で消していたけど)

あと”展開が早すぎて子どもの脳に悪影響”と叩かれがちな『スポンジボブ』とかも普通にテレビをつけたタイミングでやっていれば家族で観ております。

つまりプリキュアが特別わたしたちの教育方針に合わない過激なアニメ、という認識なわけではないはず。

それでもなんだか、「あーとうとうプリキュアにハマっちゃったかあ」というがっかり感の正体はなんだろう。

 

そんなモヤモヤを抱えながらの夏休み。

熱中症警戒アラートで外出できない日は

「ねえ、プリキュア1話だけ観ていい?」

というこっこのお願いを聞いてその間にわたしも一息つき、プリキュアが苦手と言いながらもしっかりプリキュアに頼る日々。

子守ありがたいです

そして前述のとおり「ママ! 池袋のサンシャインというところでプリキュアのイベントがあるんだって!」と何やらCMを観たらしいこっこ。

 

興味のないアニメ、猛暑、人混み、駅からちょっと歩くサンシャイン──。


こっこと炎天下のもと人をかき分け歩く池袋駅前のイメージがあまりにも憂鬱すぎて、とうとう

「やだよ。ママ、プリキュアに全然興味ないもん」

と本音を漏らしてしまいました。


よほどわたしが面倒くさそうな顔をしていたのか、間をおいて

「……わかったよママ。じゃあ、来年なら行けるかな……?」

と涙をためて作り笑いをしながら言い出したこっこ。

遠慮するこっこ……


しまった、子どもの好きなものを全否定してしまった。

いつも天上天下ワガママ大王のこっこに気を遣わせてしまうほどに!!!

 

慌てて「いいよいいよ、今こっこが好きなんだから、今年行こう!」と取り繕って言うと、こっこは嬉しそうに「やったあ! ありがとうママ」と抱きついてきました。

 

だけどこっこには申し訳ないが、

どうしてわたしはこんなにプリキュアが苦手なんだろう?
キラキラした世界観と高めのアニメ声が寝不足の体にこたえるから?
こっこにはオタクになってほしくない? 
ステレオタイプな”人気者”で”かわいい”女の子像が子どもにコンプレックスを植え付けそうだから?

もしやサンシャインといえば巣鴨プリズンに何か因縁が?

 

夫にこのモヤモヤを打ち明けてみたところ、夫(夫はえらいのでたまにプリキュアをこっこと一緒に観るようになっていた)は

「ぼくもプリキュアよりEテレとか別の番組を見て欲しいな、お化粧とか恋愛要素はまだ早いと思うしそういうのに興味を持たずにずっとパパとフェスとかキャンプに行ってほしい(←夫の狂気)でもまあプリキュアは長年やってるシリーズだし、友情がテーマだし、子どもが惹きつけられるのもわかる。たださー絶対オモチャ買わされる前提の展開なのがぼくはやだー」とのこと。


なるほど、でも私のモヤモヤはそれだけではないような。

夫は置いておいて

 

今のこっこのように、自分も”美少女仮面ポワトリン”や”セーラームーン”に夢中だった子ども時代(世代がばれる)。

当時は親にたくさんわがままを言って、「一生のお願い!」を何度もして、変身グッズやカードを買ってもらいました。
それらを中学生にあがるタイミングで処分した際、子ども心に「親に無駄な買い物をさせてしまったかな……」とゴミ袋に感じた親への罪悪感と、物を粗末にしてしまった罪悪感……。

全方面に申し訳ない……

わたしがプリキュアを苦手な最大の理由は、その罪悪感のフラッシュバックなのだと結論しました。

 

とは言っても、わたしとこっこは全く別の人間なので、過去のわたしが何をして何を後悔していようと、こっこには全く全然さっぱり関係ない話(ついでにプリキュアにも関係ない)。


だからこっこはプリキュアを楽しめばいいし、そこから将来彼女が何を思うかはこっこ次第。

 

むかし、お座りを始めたばかりの0歳のこっこがゴン、と壁や床に頭をぶつけるたび、同じところがわたしもズキズキと痛くなっていました(本当に!!)。
それだけいつも心配して、愛している子どもと自分をしっかり切り離すことが、わたしの今後の育児の課題であるのかもしれません。

 

自分とこっことは全く性格も考え方も違うのであまり彼女に自己投影しているつもりはありませんでしたが、そういう部分もあるのだなと反省……。

 

結局肝心のイベントには台風やら他の用事やらで行けずじまいになってしまいましたが、こっこの好きなことはわたしの都合で選り好みせず、ちゃんとフラットな姿勢で尊重しよう、と誓いました。

 

そしてわたしがすっかりプリキュアにハマってこっこにも「夜光るプリキュアパジャマ」やら「プリキュア変身セット」を買おうと夜な夜なAmazonを徘徊しだした頃。

 

こっこは

「プリキュアはポケモンのアニメと比べると、敵や戦い方がちょっとワンパターンかもしれないな」

と評論家みたいなことを言って観なくなりました。

(池袋のイベントも夏休みの終わりにはほぼ興味なくなっていたので「こっこごめん、イベント先週終わっちゃったみたい」と言ったところ「ふーん、まあ冬にもやるかもね」の一言だけだった)

 

あと夫が懸念していたオモチャ類についても、特に欲しがることはなかったこっこ。

現在もポケモンのアニメにハマっていますが、オモチャやグッズを買うことには興味がなさそう。

ちなみにこの日記の最初のほうの写真にあったハッピーセットのプリキュアグッズも、ステッキ以外はお友達に「持ってるものとかぶったから」といただいたものでした……。

なんというか変身セットを網羅していた(そして今回もいろいろ買おうとした)物欲系オタクのわたしの子とは思えず、やはり彼女とは全く別人格なのだと思いました。

 

そんなわけでいつのまにかプリキュアブームが終わったこっこですが、幼稚園では相変わらずプリキュアごっこをすることもあるみたいで、仲良しのお友達とも「こむぎ!」「ゆき!」とプリキュアネームで呼び合っています。

こっこも、幼稚園のお友達たちも、みんなこれからもどんなものを経て笑、どんな子に育っていくのかな。

 

いろんな世界を見て、楽しんで、たくさん好きなものを見つけてね、東京都おけしょうだいすき(5さい)!

 

▼1歳の頃から現在に至るまでお化粧道具がずっと好きなこっこ。プリキュアメイクセットのおかげでわたしのお化粧道具ボックスはあまり触らなくなってくれました(顔ダニとかうつったらこまるからね……笑)。そして一緒に書いているのがワクチン接種の話か……懐かしい、という言い方はアレだけど、いろいろ大変だったなあ