まねき猫ホスピタル院長 獣医師・石井万寿美 ペットのいる暮らし

まねき猫ホスピタル院長 獣医師・石井万寿美 ペットのいる暮らし

小動物臨床をしている獣医師です。書くことが好きで本も書いています。自分の勉強したことを伝えて、少しでも世の中に還元できれば、こんな嬉しいことはありません。

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私たちの病院は、食事指導をしているので、飼い主さんと情報交換をします。

 

シニアの子で、歯が弱くなり、硬いものを食べにくい子は「コーヒーミルで砕くのが、いいよ」

 

と教えていただきました。

 

シニアのもふもふちゃんを飼っている人は多いと思います。

このフードもう少し、小粒だったら、いいと思っている人は、コーヒーミルで砕いてみてはいかがですか。

 

 

 

 

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レーザーと聞くと外科的な治療にしか使えないと思われがちですが、実は抗炎症効果もあるのをご存じでしょうか?
その理由をご説明します。

 

半導体レーザー治療には、炎症を和らげる効果があります。

この治療では、レーザー光を患部に当てることで細胞の活動が活性化します。

 

具体的には、細胞内のエネルギー源であるミトコンドリアの働きを助け、ATP(エネルギー物質)の産生を促進します。その結果、炎症を引き起こす物質の生成が抑えられ、腫れや痛みが軽減されるのです。

 

【飼い主さんが知っておきたいこと】
CRPやSAAがなかなか下がらない場合、多くのケースでステロイド剤が使用されているかもしれません。

 

しかし、内科的な治療にも半導体レーザーを活用することで、抗炎症作用が得られる可能性があります。

こうした選択肢があることを、ぜひ知識として覚えておいてくださいね。

 

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3月23日、神奈川県藤沢市にある日本大学生物資源科学部にて、レーザー獣医療セミナーが開催されました。

私の動物病院では、2台のレーザーを日々の診療に活用しています。レーザーを使用する主なケースとして、以下が挙げられます。

レーザーを使用する疾患例
・下部尿路疾患
・がん
・整形外科疾患
・創傷治癒

今回のセミナーでは、レーザーが内科的治療にも応用できることが紹介されました。具体的には以下のような疾患に使用が検討されています。

内科的治療への応用例
・消化器疾患
・肝臓病
・胆管炎
・皮膚炎

レーザー治療においては、リンパ節やリンパ管の流れを把握し、それに基づいて適切に照射することが重要であると強調されていました。

 

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「はたらく細胞」」シリーズが大好きで、
*「はたらく細胞」
*「はたらく細胞BLACK」
*「はたらく細菌」
 
は読んでいます。
今回は、「はたらく細胞BLACK」の新刊が出たので、購入。
第11話「尿路感染、沈黙、 涙。」
 
のところを読んで、そうだみなさんに慢性腎不全の怖さを知ってもらうと。
「「はたらく細胞BLACK」では、尿路感染ですが、特に猫さまでは
加齢による慢性腎不全が不全があります。
 
いまのところは、早期に発見して慢性腎不全を見つけることになっています。
*血液検査でSDMAなどの腎臓系の値を測定するというのが、一般的です。
 
でも、血液検査で、腎臓が悪いとなるのが、わかるのは、かなり進んでからになるのです。
これは、腎臓のある特徴があるからです。
 
●腎臓の特徴
*糸球体が、生まれたときに200万個(人間)あり、その数は生まれたときに決まっていて、それから再生されない。
*年齢を重ねると共に数を減らしている。
  (女性の卵子は、生まれたときに数が決まっていて、それが排卵されるのに、よく似ていますね。一方、男性の精子は、生まれたときに数が決まっているのではなく、その都度、新しくなっています。)
*「はたらく細胞BLACK」の漫画の中で、糸球体は老婆になっていますが、このように年齢を重ねると老体にむち打って働くという感じになるのでしょうね。
 
それでは、糸球体とは何なのでしょうか?
●糸球体
 *腎臓の重要な働きのひとつに、血液中の老廃物や塩分をろ過し尿として体の外に排出
*細い毛細血管が毛糸の球のように丸まってできているので「糸球体」と呼ばれる
*ふるいのような構造をしており、心臓から腎臓に流れ込んできた血液が、この糸球体を通ると、老廃物がふるいを通って濾過
*赤血球やたんぱくなどは濾過されず、きれいになった血液が、腎臓から出ていく。
以下のサイトを参考にしています。

https://www.jsn.or.jp/

 

 

●慢性腎不全の特徴

*初期は、尿量が増える。

 

尿量を注視して早めに腎臓に異変が気づき、それ以上に進まないように出来るわけです。

 

 
糸球体の一度、損傷すると再生しないということがわかれば、慢性腎不全へのアプローチの仕方が変わりますね。
 
 

 

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以下から記事をもらっています。

 

<独自>タンパク質「AIM」を使った腎臓病のネコ用新薬が完成、令和9年春にも実用化へ(産経新聞) - Yahoo!ニュース

 

 

ネコの「宿命の病」ともいわれる腎臓病に侵されたネコのための新薬が完成し、来月にも臨床試験が始まる。来春には農林水産省に承認申請する計画で、早ければ令和9年春ごろの実用化を目指す意向だ。研究を進める一般社団法人AIM医学研究所」(略称IAM、東京都)の宮﨑徹所長(62)=免疫学=は「愛猫家の応援に恩返しするため、できるだけ早く、安価で提供したい」と話している。

 

 

たぶん、何回もと投与しないといけないので、価格はポイントになりますね。

猫さまの慢性腎不全の治療も進化していますね。