二の亥に台目棚で炉開きしました。
２週目は運びです。水指から運び入れていく点前ですから
軽いほうが良いかと東雲焼の菱水指を使います。
お軸は 聴雨寒更尽
良く知られる対句の前半で本来晩秋に掛けるものかもしれません。
茶の湯ではもう「冬」ですから少し遅いのですが
なかなか気温も下がらなかったので今頃。
聴雨寒更盡 雨を聴いて寒更尽き
開門落葉多 門を開けば落葉多し
ひび割れの入った竹掛花入に白玉と榛（はしばみ）
脇棚では利休さんにお見守りいただきます。
風炉先は有栖川系久田流代々の系譜で、庵主は子供の頃はこちらのお流でしたし、
十数代のお名前をご覧いただくことによって繋いでいくことの大切さもお伝えしたいと。
筆は表千家高弟永田宗伴宗匠
この日は庭の太郎庵椿の初咲きをさっそく入れて。
花入はみんなの大棟梁木匠庵濱島宗窮氏のお手作りで
ひび割れは竹の成長期に水が入って後割れてしまうんだとか。
狐ながらも宗旦に化けて上手にお点前したというので
お点前上手にあやかりましょう。
宗旦狐の香合を見つけました。
小説もありますよ。
お稽古では織部の鉢を使いましたがたまたま陶芸家の先生がお二人ご来庵のときは
シルバープレートで差し上げました。
陶芸家さんがご来庵くださるときはその方の作品を使うか、
ま～ったく関係ない洋食器を使うようにしています。
稽古場の柱にいつも掛けてる根津さんの月次花御札（つきなみはなみふだ）
１１月は南天
もうすぐ１２月なにかと気ぜわしく落ち着かなくなりますが
紅雲庵でお茶するときは雑事は忘れて茶の湯でゆっくり遊んでください。
お出掛けをお待ちしています。
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