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 写真は2018年12月初旬にバンコクの寺院ワットパクナムを訪れた時のものだ。ワットパクナムは大仏塔の天井画がフォトジェニックな場所として、21世紀に入ってしばらくしてから有名になった寺院だが、私が訪れた時、この大仏塔のそばに大きな鉄骨が聳え立っていた。

 はじめは新しい仏塔か、あるいはビルのような伽藍でも建てるのだろうか、と思った。だいたいの目測だが、20~30階建てくらいの高さだ。


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 初めは巨大すぎて気が付かなかったのだが、全体をよく見上げてみると、なんだか途中から腕が生えているような形状に見える。いや、よく見るとそれら2本の腕が肘で折れ曲がっているように見える。

 これは巨大な仏像の骨組みではないかと気が付いた。周囲の伽藍や建物などと見比べて頂いても、どれほど高いか、おわかり頂けるかと思う。

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 しかし、この段階ではビルのような普通の鉄骨造の建物のようだ。昔はともかく、近代では仏像はみんなこうやって作るのだろうか。この後、どうやって作るのだろうか。少し興味が沸いた。

 昔、と言えば、例えば中国にある世界最大の大仏・楽山大仏は90年もかけて赤土の岩肌に掘られたものである。


 また日本最大の東大寺の大仏は、石や粘土の仏像とそれを覆う鋳型を作り、隙間に銅を流し込んで鋳造したのだと小学校の社会見学で習った覚えがある。

 そういえば日本最大のブロンズ立像である牛久大仏は、中にエレベータも通っていて登ることができたが、その構造は鉄骨造にブロンズパネルを貼り付けたものだったはず。ワットパクナムの大仏も近い感じの作り方になるのだろうか。

 また興味と時間があれば、古今東西の大仏の作り方も調べてみようと思う。

【写真】2018年12月
【文章】2021年2月
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