相談

 

40歳で結婚して半年タイミングをとっていましたが、妊娠に繋がらずに病院へ行きました。
病院での検査結果は特に異常なしとのこと。そこで、一度タイミング療法を受けましたが妊娠せず、年齢のこともあってすぐに人工授精へとステップアップしました。


エコーや前回の卵胞の育つ速さなどから人工授精の日を決めていただき、人工授精をしました。

ですが、丸2日後(48時間後)に排卵確認に行ったところ、まだ排卵していないとのことでその日にhCG注射をしました。
 

決して人工授精は無駄にはならないとの話でしたが、人工授精は排卵日かその直後が最適だと聞いていたので、今回は妊娠の可能性は無いのではないかと不安しかありません。
 

医師が診ても排卵日の予測はずれるものなのでしょうか?
人工授精2日後以降でも、妊娠の可能性は残っているのでしょうか?

41~45歳・静岡県

 

 

 

 

  お返事

 

それは心配ですね。通常、人工授精は排卵日と予測された日に行います。
排卵日を予測するのには、血液検査で卵胞の成熟度を確認します。

尿検査では、排卵性のホルモンが色濃く検出されたら排卵日を予測します。

エコー検査では、大きさなどを診て予測します。

 

いくつか方法はあるのですが、あくまでも予測ということで、必ずしも的確にその日とは言い切れず、多少前後はします。
元気な精子は卵管内で2~3日、中には(受精する能力の有効期間というわけではありませんが)7日間生きていることもありますので、時間的には妊娠の可能性がなくなるということではないかと思います。

 

ただ、一方の卵子生存時間が、排卵してから6~12時間と言われていますから、この間に精子と出会う必要があります。人工授精後2日たっても排卵していないとのことですが、精子は卵管内でスタンバイしていると思われます。排卵が多少遅れても授精の可能性はあるでしょう。

 

もしも妊娠結果が得られなかった場合、人工授精の妊娠までの目安回数は4~6回といわれています。
1回あたりの妊娠率は5%くらいですから、数回の人工授精を行い、早めの体外受精を検討することも考えられます。

 

また、発育卵胞が必ずしも毎回排卵しているというわけでもなく、中には成長したけれど排卵せずに残ってしまうこともあります。
今回は、人工授精後2日目にhCGの注射をしてますので、これが引き金となり排卵に向かってくれれば大丈夫と考えます。
 

医師が行うのはあくまでも排卵の予測とはいえ、科学的根拠に基づいて日にちを決めていますから、大幅にずれることはないかと思います。

様子を見て、今後と向き合っていってください。

 

 

 

本コーナーは、不妊治療情報センターに日々寄せられる相談とそれに対するお返事を抜粋したものです。不妊治療で悩まれる方は全国に多くいらっしゃいます。私たちは、みなさまが少しでも不安や心配なく妊活や治療に臨めるように願っています。