春に撮りたい被写体チューリップを上手に撮影する方法と作例

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チューリップを撮影する方法と作例 カメラ基礎知識

春の被写体と言えば桜が人気ですが、色とりどりのチューリップも魅力的です。普段ほとんど花をメインとした撮影はしないのですが、チューリップを撮影してみて色々と勉強になったので自分なりに撮影方法と作例をまとめてみました。

4月、5月に人気の被写体としてチューリップをこれから撮影しようと思っている方の参考になれば幸いです。

失敗しないチューリップの撮影方法

カメラの設定

チューリップを撮る際のカメラの設定は、絞りを自由にコントロールして前景や背景をぼかしたり、パンフォーカスさせたりできる絞り優先(A)モードがおすすめです。

目線の高さやアングルを変える

チューリップを撮影する上で重要なのが目線の高さで、カメラポジションによって写真の印象が大きく変わってきます。チューリップ畑全体を撮影するのであれば、通常の風景写真と同様にアイレベルで問題ないと思いますが、チューリップを主題にして大きめに撮影する場合は、チューリップと同じ高さ位のローポジションで撮影するのが一般的かと思います。

カメラポジションとアングルに関しては以下の記事で詳しく解説していますので参考にしてみて下さい。

カメラポジションとアングルの種類を理解して構図に変化をつけよう!
写真を撮影する際、カメラのポジションとアングルを意識してますか? いつも自分の目の高さで構図を決めてしまうとワンパターンな写真になりがちです。子供の目の高さまで視点を下げると、いつもの風景が違った雰囲気に見えたりします。カメラのポジションとアングルを常に意識して、被写体を効果的に見せる構図を見つけ出すことが大切です。

ローポジション&水平アングル

チューリップと同じ高さのローポジションで、カメラを真っすぐにして撮影する水平アングル。結構低い位置なので座り込んで丁度良い位の高さになります。人の多いところでは邪魔にならない様に注意しましょう。

チューリップの水平アングルの作例

チューリップと同じ高さの水平アングル

ローポジション&少しハイアングル

ローポジションですが、主題よりも少し上からのハイアングルにすると奥のチューリップも入れることができるので、背景に合わせて角度を調整すると良いと思います。チューリップの種類にもよりますが、少し屈んだ中腰や膝立ちの体勢の高さになります。腰に負担がかかるので、くれぐれもギックリ腰には注意して下さい。

チューリップを主題よりも少し上から撮影

ローポジションで主題のチューリップよりも少し上からハイアングルで撮影

ローポジション&ローアングル

超広角や魚眼レンズを使って地面すれすれのローポジションから空を見上げるローアングルにするとダイナミックな写真に仕上がります。低い位置での構図合わせは結構難しいので、カメラの傾きを微調整しながら少し多めに撮影すると良い一枚が撮れるかと思います。

チューリップをローアングル&ローポジションで撮影

チューリップをローアングル&ローポジションで撮影

俯瞰のハイアングル

少し単調になりがちなチューリップの撮影ですが、広角レンズを使ってハイアングルで俯瞰撮影してみるのも面白いかもしれません。

チューリップをハイアングルで俯瞰撮影

チューリップをハイアングルで俯瞰撮影

前ボケ、後ボケを活用する

焦点距離が長めの望遠レンズで絞り解放(絞りの数値を一番小さく)にすることで前後のボケを活用して、主題を引き立たせることができます。

前ボケ&後ボケを活かしてチューリップを撮影

前ボケ&後ボケで主題のチューリップを引き立たせる

背景をシンプルにしてチューリップを際立たせる

背景がカラフルでごちゃごちゃしていると主題のチューリップが目立たなくなるので、背景の色数が少なくなるよう構図を工夫すると良いかもしれません。花が密集している場所では、主題のチューリップが同じ色のチューリップと重ならないように角度を少し調整するだけで背景がスッキリして効果的です。

また、シャッタースピードを少し早くして露出アンダー気味に撮ると背景が暗くなり、明るい色のチューリップが際立ちます。

チューリップの背景をシンプルに撮影

チューリップの背景をシンプルにすると主題が引き立つ

太陽の位置を意識する

順光で撮るのか逆光で撮るのかでチューリップの印象が変わってくるので、太陽の位置を意識すると良いと思います。どちらが正解と言うよりは、自分の好みで選ぶのが良いのではないでしょうか。

順光で鮮やかな色で撮る

チューリップ本来の鮮やかな色に仕上げたい場合は、太陽を背にした順光で撮るのがおすすめです。順光で撮影すれば、チューリップの花だけでなく、緑の葉っぱ、青い空なども鮮やかな色で撮ることができます。

チューリップを順光で撮影

チューリップを順光で撮影した作例

逆光・半逆光で煌びやかに撮る

チューリップの花びらに日光が当たりキラキラと煌びやかに仕上げたいなら、逆光か半逆光で撮影するのがおすすめです。朝や夕方など太陽が低い位置にある時は柔らかい光になり、チューリップや茎の輪郭がキラキラ輝きます。ただし、逆光や半逆光にするとチューリップ本来の色とは若干違った色で写ってしまう場合があります。

チューリップを逆光で撮影した作例

チューリップを逆光で撮影した作例

チューリップ撮影におすすめのレンズ

望遠ズームレンズ

チューリップを撮影する場合は、望遠ズームレンズがおすすめです。圧縮効果を使ってチューリップ畑の密集感を表現したり、アップで一輪だけ写したり、前後のボケを活かしたりと色々な撮影が楽しめます。また、中望遠のマクロレンズがあれば、チューリップの花の内部を接写することもできるので撮影の幅がより一層広がります。

望遠レンズで撮影したチューリップ

望遠レンズで撮影したチューリップ

超広角・魚眼レンズ

超広角や魚眼レンズを使って、普段の目線ではなく思いっきりローアングル&ローポジションでチューリップを撮影するのも面白い写真が期待できます。特に晴天で綺麗な青空の日は、鮮やかなチューリップと青空が良く映えます。

ローアングル&ローポジションで絞り解放にするとピント合わせが難しいので、絞り気味にしてパンフォーカスさせた方が失敗が防げるかと思います。

魚眼レンズでチューリップを撮影

魚眼レンズでチューリップをローアングル&ローポジションで撮影

まとめ

チューリップ撮影は意外と奥が深く、個性を出すのが難しい被写体のような気がしました。同じように植えられているチューリップの中から主題を見つけ出し、個性ある作品に仕上げると言った過程は、写真力を鍛えるのに非常に効果的だと感じました。

チューリップは比較的身近な存在で日本各地でチューリップ畑が一般開放されていたり、多くの公園にもチューリップが植えられていて、気軽に撮影できる被写体なので是非チャレンジしてみてはいかがでしょうか?