皆さま
こんにちはー!!
今日はとっても良いお天気☀️

良い日曜日過ごされてますか?


さてさて、
今日は恒例のイタリアからのメルマガ、、
「騙される」
内容でした。

どこにでもいるんですね。
そういう私も、
実はよく騙せるタイプなんですぅ💦

ちょっと長いですが、
読んで見て下さい❣️



★★   大失態!!  ★★ 



それは、この夏、8月のある土曜日のことでした。
昼頃、買い物の後、
近くの郵便局に寄って、
ATMで少々現金を引き出してから自宅に
戻りました。

戻ってすぐ、
13時過ぎのことでした。
携帯に「INFO POST」から
SMS(ショート・メッセージ)が入りました。
「INFO POST」というのは、
郵便局からのSMS連絡の際に
表示される発信名です。
ネットバンキングで
郵便局口座Banca Postaの
オペレーションをする際に、
時によってこの
発信名「INFO POST」で
コード番号などが送信されてきて、
これをインプットする場合もあります。



たまたま郵便局ATMを使用した
直後だったので、なんだろう?と思って、
このSMSを開けました。
すると、
「アブノーマルな動きがあるので、
すぐに、下記のリンクで、
チェックするように」とありました。
そして「これを無視すると、
困った結果をうみかねないので、
すぐに行動するように」とのこと。

え?と慌てました。何があったのだろう。

「INFO POST」からの連絡ということで、
あわてて、そのリンクをチェックすると、
私が正真正銘の口座主かを
調べるために郵便口座についてのデータを
いれるようにとのことで、
いくつかのデータをいれるように
なっていました。

さらに、本当に口座主かを
確認するためにも口座残額を
記載するようにとありました。
うかつにも、
おおよその残額を記載してしまいました。

その直後に携帯の電話が鳴りました。
「Posta Italia」のローマ本部の職員と名乗り、
発信先の電話番号はローマ番号でした。

『貴女の口座に対し、
不審な動きがあるので、
それを阻止しなければならない。
そのためには、すぐ
にBanca Postaのサイトに入って、
いくつかのオペレーションが必要だ』
というのです。

あまりのタイミングに信じてしまって、
ネットのBanca Postaのサイトに
入ってしまいました。
その際は、
「ともかく、直ちにオペレーションを
しないと、大変なことになる」といわれ、
いわれるままに、
正直、自分が何をしているのか
よくわからないままに、
結果として他口座への
振替手続きをしてしまっていたのです。

はっとみると、
口座残額が減ってしまっていたので、
慌てて、どういうことかと追及すると、
今日中にすっかり元に
戻るから安心するように、
夜にまた電話して解決すると
いって先方は
電話を切りました。

電話を切ったとたん、
すぐにオカシイことに気づきました。
なんたることをしでかしたのかと、
驚愕の思いをしました。

一体何が起こったのか、
落ち着いて考える前に、
ともかく、一刻も早く、
郵便局カードを
ブロックしてもらうしかないと思いました。

郵便局の緊急窓口に電話をして、
カードのブロックを依頼しました。
すると、
「ブロック・コード番号」を教えてくれて、
すぐに警察署に届け、
その後で郵便局に行くようにと言われました。

あわてて、警察署に飛んでいくと、
警察官が、
「カードはブロックしましたか」と
聞かれ、
「はいしました」といいました。
「出金明細」はありますかときかれ、
「ありません」というと、
これがないとと、
詐欺の届け出はできないといわれ、
ああその通りと思いました。
なんとも間の抜けた話で、
自分でもがっかりしました。

とはいえ、カードを
ブロックしてしまったので、
サイト上ではもう「出金明細」は
みれません。
月曜に、郵便局に行って
「出金明細」をプリントしてもらって、 それから警察署に
届けるしかないと観念しました。
ちなみに、イタリアの銀行口座や
郵便局口座には「通帳」に
該当するものはありません。

驚いたことに、
そうこうしていると、
またもや、
郵便局コールセンターと名乗る人物から
電話があり、
せっかく、
詐欺にあったお金を戻そうと
手伝っているのに、
カードがブロックされてしまって
何もできない。
「ブロック・コード」を教えてくれれば、
こちらのオペレータが解決するといって
きたのです。
あまりの話にあきれて、
電話を切りました。

その日は、茫然としていました。
自分でも何が起こったのか、
理解しがたいことでした。

一晩寝た翌日の日曜日、
郵便局のサイトを改めてみると
「詐欺にご用心」と大きく警報が出て
いました。

読んでみると、
郵便局からのSMSと
「イタリア郵便ローマ本部・
コールセンター」からの電話
という組み合わせが、
「詐欺グループ」の常套手段であることが
わかりました。
私は、この常套手段に、
騙された「きわめて多数の犠牲者」
の一人ということだったのです。

ネットで検索してみても、
銀行口座やカードをめぐる
詐欺の記事が次から次からでてきて、
「ああ、こんな手、
あんな手があるのか」と
唖然とした次第です。


ところで、その後、郵便局で
「出金明細」をプリントしてもらった後、
警察署に届け出に
行きました。
調書を作成しながら、
担当の警察官、興味深いことを言いました。
「貴女の場合は、
同じ『詐欺』とはいっても
『フローデFRODE』ではなく、
『トゥルッファTRUFFA』の
被害者なのです」
「一体どう違うのでしょうか?」と私。

担当者、
明確に次のように説明してくれました。

『フローデFRODE』というのは、
本人がまったく知らない間に、
カードが偽造されたり、暗証番号
など盗まれたりして、
銀行残高がゼロになったり、
高額のネットショッピングに
使用されてしまったり
する場合をいいます。

一方『トゥルッファTRUFFA』は、
詐欺側の「言いなりに」に
本人が何らかのオペレーションなどを
してしまって被害にあう場合をいいます。
今回はネットや電話を使っての
詐欺」ですが、人の家を
訪問して詐欺を行う場合も
このカテゴリーとのことです。

そうか、私の場合は、
確かに「後者」だと思うと、
ますます情けなくなりました。
それにしてもなぜ、
かくも、簡単に騙されて、
不安をあおられ、
どう考えても理にあわない
オペレーションをしてしまったのでしょうか。

一つには、
「タイミング」の問題。
たまたま、ATMを使用した後であったこと。
もう一つには
それまで信頼していた
「INFO POST」からのSMSということで、
ハナから信用してしまったこと。
そして、親切そうな
「郵便局コールセンター」職員の話を
鵜呑みにしてしまったこと。

日本でもイタリアでも様々な
「詐欺事件」がマスコミに登場しますが、
これまでは「何でこんな簡単に
騙されるのかしら」と正直、
「他人事」とみていました。
今回、自分自身が「犠牲者」になったことで、
随分と気持ちの持ちようも変わりました。
詐欺にあった犠牲者の心の傷を
理解することができるようになりました。
「私は大丈夫」という
根拠のない自信を捨てて、
もっと謙虚に注意深くしなければいけないと
心から思いました。

実はこの「詐欺事件」、
直後はあまりにもショックで、
口にするのも嫌で、ほんの少しの友人に
伝えただけでした。

事件から、2ケ月近くたって、
やっと、この「大失態」を、
厳しい教訓、人生の一ページとして
受け入れる気持ちになってきました。

そして、当コラムで体験談として
お伝えすることで、
少し持ちが軽くなるような感じがしています。

皆さんも
「詐欺」には十分にお気を付け下さい!



との事でした。

気をつけたくても、
やっぱり、騙されてしまいますよね💦

内容とは関係なく、、、
ハロウィン🎃
が近付いて来ましたね!!