アポロシアター最新情報・90年の歴史上初の拡大!全面改修を発表~NYコーディネーター松尾公子 | ニューヨークとハーレムと音楽のはなし

ニューヨークとハーレムと音楽のはなし

NYハーレムの高級住宅街に暮らして22年。「好き」を仕事にした女社長、音楽プロモーター&NYコーディネイターKimikoが綴るニューヨークの話、ハーレムの話、音楽の話、エンタメ、差別問題、映画、ファッションetc.

(珍しく毎日更新中!)

●Twitterフォロー@kimikoharlem 

インスタフォロー@kimikoharlem 

 YouTubeチャンネル KimikoHarlem

 

 

松尾公子オフィシャルサイトリニューアルしました!

オフィシャルサイトはこちら

 

 

ニューヨークNo.1 人気「松尾公子のハーレムツアー」は唯一のトミー富田直伝!こちらからどうぞ

 

 

<2023年~、アポロシアター大変革のニュースを、NYで21年間アポロに通っている松尾公子が誰よりも詳しく解説> 

Apollo Performing Arts Centerとして生まれ変わるアポロシアター

その大きな変更点は3つ

 

① 歴史的建造物であるアポロシアター初の全面改修

② 2023年秋にオープンする隣接のビクトリアシアターの運営

③ 20年間務めた社長が2023年6月辞任し、新社長を迎える

 

 

 

1914年、

ホワイトオンリーWhite Only(白人しか入れない)」として

ハーレム125丁目に登場した

ハーティング・シモンズ New バーレスクシアター(ストリップ劇場)は、
 

 

 

1934年、

ハーレム初の

黒人がパフォーマンスしていい劇場

観客として入っていい劇場

正規で働ける劇場

として生まれ変わりました。

 

 

それがアポロシアター

 

 

同じく1934年に始まった

アマチュアナイトは、

 

この89年間で

アメリカで最もロングランの

世界で一番有名なオーデションライブとなり、

 

黒人音楽の殿堂、

一攫千金・人気パフォーマーへの登竜門として


世界レベルの多くのスターが誕生しました。

 

 

 

 

そして、

 

今や、アメリカ合衆国国家歴史登録財歴史的建造物と、

ニューヨーク市のランドマーク(歴史建造物)にも指定されている、

このあまりにも見慣れた伝統ある建物が

 

2024年春から、6か月閉館して

 

アポロシアター史上初の、

上から下まで拡大全面改修、

大きく生まれ変わることになりました。

 

 

なんといっても、

「国の歴史的建造物」に手を入れ、全面改修するのですから、

許可や、手続きや、規制や、ファンの思いをくむことなど、、色々大変。

 

 

2022年10月18日に発表されたこの大きなニュースは、

ニューヨークタイムス紙はじめ、

多くのメディアで取り上げられています。

 

 

 

 

7000万ドル(約90億円)かけて改修されるのは、

 

外観改修、パブリックスペースを増やす、ロビー拡大、一日中利用できる新たなバー&カフェ設置、新たなオーケストラピット、劇場座席グレードアップ&増席、楽屋改修、効率よい最新暖房・冷房・空調システム、最新の照明&音響システム、レストルーム(トイレ)の改修、など。

 

つまり、

冒頭に記したように、上から下まで全面改修です。

 

 

(新しいロビーのイメージ)

 

 

 

まだ外観の全体イメージは発表されていませんので

どこまで最新になるかはわかりませんが、

 

10代のエラ・フィッツジェラルドや、ビリーホリデーが、

9歳のマイケル・ジャクソンが、

ルーサー・バンドロスが、

スティービー・ワンダーが、

ジェームス・ブラウンが、、、

 

ブーイングを浴びないように緊張しながらくぐったこの、

 

歴史的なテラコッタ・ファサードは残してほしいなぁ

 

そんなことを思いながら、

毎日125丁目を歩いています。

 

 

 

アポロシアターの隣には、

image

 

数十年間、影も形も無くなっていた、

ハーレムルネッサンス時代のビクトリアシアターが

見事に再現されました。

 

 

当時、約2500席の大きな客席で賑わっていたビクトリアシアターは、

image

 

 

昨年、速報で書いた「ハーレム初の大型チェーンホテル”マリオット”」の3階と4階部分に、

99席、199席のブラックボックスシアターとして

2023年秋にオープンする予定です。

 

 

 

27階建てのピカピカのマリオットホテル(2023年オープン予定)の隣りで、

今や小さく見えるハーレムのシンボル・伝統のアポロシアター。

 

image

 

image

 

今回の外観改装では、

隣のマリオットホテルに合わせて、

近代的に上に積み上げることになるのでしょうか?

 

 

約20年間、アポロシアターCEOを務めてきたジョネル・プロコープ社長も

2023年6月に引退することを発表。長い間大変お世話になりました。

 

この大切な転換期に舵を取ることになる新社長は、

どの分野から誰を選ぶか、

現在、ボードメンバー(役員)で慎重に進めています。

 

 

 

 

さぁ、

最新設備でピカピカに新しく生まれ変わるアポロシアターでの初公演は、

2025年春頃になるだろう、と発表されています。

 

 

 

吉本興業と私くし松尾公子が、アポロシアター世界初発行の公式ライセンスにて2019年より開催している、

 

●アポロアマチュアナイトJAPAN

●アポロアマチュアナイト・アジア

(NYアポロシアターでアマチュアナイトを21年間毎週見ている唯一の日本人、私くし松尾公子は、プロジェクトコーディネイターとして全面運営協力しています)

 

の未来の日本・アジア優勝者も、

 

いよいよ2025年には、

 

この最新アポロシアターに招待されてパフォーマンスすると思うと

心が躍ります。

 

 

約90年間、

伝統という重い責任を担ってきたアポロシアターが

「変わろう!」とする勇気にエールを送りながら、

 

皆さんも、是非大いに期待して、

楽しみにされていてくださいね。

またレポートします。

 

 

image

※私が初めて訪れた時にはまだ文字盤だったマーキーは、

2005年に、即時で数パターンの表示に変えられる近代的なLEDマーキー(ひさし)に改修されました。時代と共に少しづつ姿を変えてきたアポロシアターが、いよいよ全面改修という大切なニュースでした。



< 日本人の事実 Facts>

*今年89周年の NYアポロシアターアマチュアナイトで、過去「年間優勝」した日本人は、

 

タカヒロ、エビケン、ナンバーズ(二人組)、高橋あず美、前田晴翔(当時10才、子供の部で年間優勝)、

 

以上、ダンサー4組+シンガー1名だけです。

 

私自身21年間、師匠トミー富田は40年間、現地NYハーレムで毎週実際に見てますのでWikipedia より真実です


 

 

 

<関連過去ログ>

 

NYハーレムに巨大マリオットホテルと新ビクトリアシアター準備着々!(2021年9月)

 

 

 

 

 

続編❗️ハーレムにトレーダージョーズとターゲット、NY州初の公民権博物館 (2021年10月)

 

 

 

 

 

日本人のエンターテイメントも世界レベルに~アマチュアナイトジャパン〜初NY特別ゲスト(2019年12月)

 

 

 

 

 

 

速報!アポロシアターアマチュアナイト、3年振りに大盛況で再開 (2022年2月)

 

 

 

 

 

 

●NYハーレム案内人 松尾公子 Kimiko Matsuo

 

NYハーレムの黒人コミュニティにどっぷり浸かって21年の音楽プロモーター、ディレクター、NYコーディネイター、日本人ながらハーレム黒人教会ゴスペルクワイヤーのリーダーに任命されている。Harlem Japanese Gospel Choir主宰(2010年マクドナルドゴスペルフェスト史上日本人初出場で初優勝)、2014年アメリカの黒人コミュニティより、日本人女性初「ウーマン・オブ・エクセレンス&マン・オブ・ビジョン」受賞、米国最大のエンタメ・スーパーボウルの日本人初ゴスペル部門役員、2019年世界初公式ライセンスにてアポロアマチュアナイト日本大会開催など、日本人初を次々切り開くパイオニア。

 

 

●Kimikoのプロフィールはこちら

 

●Twitter @kimikoharlem

インスタ @kimikoharlem