振り向くと満月が背中に浮かんでいたことに気づいた
雲のまにまに
たなびく風の隙間に
するとこう語った
静かに眠ること
通り過ぎるのを待つこと
それはあなたではない何者かがやってくる
前夜だから
シフトの格差を感じる
もうどうにもならないと感じる者は
まだまだ今生と来世の人生が長いのだろう
宇宙を住処とする者は
どこにでも行ける
光になりエネルギーになり
時も空間も超える
この世の終わりを誰が見届けるのだろう
いつかくるに違いない終焉の時
目覚めればそこに何が残されているのだろう
誰も知らない
湖に沈むか
海に浮かぶか
荒野の化石になるか
木々の肥やしになるか
それぞれの世界が終わり
更なる世界の創造を誰がするというのだ
宇宙に舞う鳥が観るだろう