楽器をされている方、音楽をされている方、仕事かどうかとは関係なく、いや、むしろ、愛好家の方、
あなたはなぜ、なんのために音楽をされていますか。何を目指して、どんな動機で、どうなりたくて?
こんばんは。
トロンボーン吹きで作編曲家、吹奏楽指導者の福見吉朗です。
めっちゃ楽しそうに
まず最初に、サッカー選手で指導者の中野遼太郎氏の、このコラムをよく読んでみてください。
いかがでしょうか。
これ、すべて音楽の世界に置き換えてみてください。
イメージできなければ、もういちど、読んでみてください。
なにかに勝つために?
無意識のうちに、なにかに勝つためにやっている人って、いるような気がするのです。
他人や、他団体や…
優劣や、上下や、格付けで考えている人。
心のどこかで、ね。
あるいは、心のどこかに負い目や劣等感を持っていたり…
決して少なくないように思うのです。自分も含めて…(劣等感のかたまり…)
人とくらべることや、序列みたいなものが、なんだかもう染みついてしまっているのかもしれません…
それで価値が決まるみたいに勘違いしてしまっているのかもしれません…
何のために上手くなるのか
楽器をやっていれば、誰だって心のどこかでは、『上手くなりたい』って思いますよね。
でも、それってなぜでしょう。なんのため?
マウントを取るため?
上に立つため? 序列?
人に勝つため? 誰かを打ち負かすため?
偉そうにするため?
誰かに気に入られるため?
認められるため? 称賛されるため?
…
そういう人もいると思うのですよ。心のどこかで、ね。決して、いけない、とは言いません。
でも、『この人きっとほんとうは楽しくないんだろうな…』、と思ってしまいます。
さて、当たり前ですが、
『上手くなければオンガクしちゃいけない』なんてことは絶対にないのです。絶対に。
たとえば、やってみたい曲があるのなら、やってみたらいい。
身の丈? やる前からそんなこと考えてどうするの? そんなこと、一体誰が決めたの?
そして…
今より上手くなったら、今よりもっと楽しい。
だから、上手くなりたいのではないでしょうか。
本来の目的
さて、音楽する、本来の目的って、なんでしょうか。
楽しむこと、ではないでしょうか。あるいは、喜び。
でも、音楽する中で、なんだか理不尽に『楽しくないこと』って、あったりしませんか。
そういうのって、どうなのでしょうか…
おかしいと思うのです。
それって、どこから来ているのでしょうか…
きっと、人とくらべたり、なにかとくらべるところから来るのではないかなぁ…
そうやって、楽しめなくなってしまっているのではないかなぁ…、そんなふうに思うのです。
本来の目的、思い出しましょ。
爲末大さんが、こんなツイートをされていました。
嫉妬について書かれた一連のツイートのひとつなのですが…
(その一連のツイートも開いて読んでみて欲しいのですが…)
Dai Tamesue 爲末大@daijapan負ける選手は相手を見ています。勝つ選手は自分のレーンを見ています。
2022年01月09日 23:46
これ、コンクールなんかにも言えることですね。
さて、みなさんは無意識に、人とくらべることに囚われていたりしませんか。
なんのために、楽器を、音楽をしますか。