クリスマスイブはクリスマス、つまりイエス・キリスト降誕日25日の前の24日の夜と思われているようですが、旧約聖書で「夕べがあり、朝があった。」(創世記1章5節他)と書かれているように、当時のイスラエルの暦では1日のはじまりが日没となっていましたので、イブは前夜の意味ではなくてクリスマス・イブニングの略、つまり25日の夜にイエス・キリストが生まれた、ということは意外と知られていません。

 

インドネシアでも金曜日の夜「花金」のことを「 malam sabtu (土曜日の夜)」とインドネシア語で表現します。つまり金曜日の日没から翌日の土曜日の夜となっている訳です。よく考えてみれば昔は時計がなかったのですから、ミッドナイト、つまり1日のはじまりである午前0時を今のように認識する術はなかったと考えられます。

 

ひと昔前まで1日のはじまりは、太陰暦のところでは日没、太陽暦では日の出となっているようで、ユダヤ暦やイスラム暦は太陰暦ですから、日没から1日がはじまることになります。日本が旧暦と言われる太陰暦であった頃も、やはり日没から1日がはじまるとされていて、今もおせち料理を31日の大晦日に食べる慣習があるのは、大晦日は日没とともに終わり新年がはじまっているということのようです。

 

 

インドネシア ブログランキングへ


にほんブログ村