本当に入蔵は純情で、下級生がワザワザ入蔵の教室に持ってきてくれたチョコレートをにこやかに受け取ることができませんでした。
彼女は相当勇気を奮って来てくれたのだと思います。
お友達についてきてもらっていました。
長い人生、義理チョコは随分もらってきましたが、多分、「好き」という気持ちが乗っていた(と思います)チョコレートはその一つだけでしょう。
入蔵は亡妻からもチョコレートをもらったことはありません。
誰にも秘密ですが、入蔵は、どんなに年をとっても「あの子」に恥ずかしい姿にはなりたくないと、その時からずっと思っているのです。・
その子は入蔵が入った高校の文化祭にも、入蔵に会いに来てくれたのですが、そこでも入蔵はそっけない対応をしてしまいました。
どんなに彼女を傷つけた事でしょう。
もうすぐ五十年になろうとしているのにバレンタインデーがめぐってくるたびに心が疼きます。
入蔵は今でも「好き」は入っていないかもしれませんが、「別の心」のこもったチョコレートはいただきます。
その一つがこれです。
いつもお皿が素敵でなくて恥ずかしいです
Leaf Work Companyさんの素敵なカード(VT-001 本当に素敵なカードなのですが、権利上ご迷惑をおかけするとまずいと思い、一部だけ掲載させていただきました)にうれしいメッセージがありました。
ハート形のチョコレートの下に、作ってお持ちくださった方のご署名があります。
少しセンスのないレイアウトになっているのはそれがうつり込まないようにするためです。
お世辞でもなんでもなく「びっくりするほどおいしい」です。
正直に言うと、今までにこれ以上おいしいチョコレートを食べた記憶が無いほどです。
お気持ちを一緒に食べているからかもしれません。
本当にありがたいことです。
皆さんのバレンタインデーはいかがでしたか?
もしよければ、入蔵に教えてください。
では、また(^O^)/