先天的に永久歯が欠如する患者さんは20人から30人に一人で、そこまで珍しくありません。
下の前歯、上の側切歯、上下の第2小臼歯が頻度が高い部位です。
前歯に欠如がある場合、乳歯でも欠如していたり2本が癒合しているので、適時にX線で永久歯数を確認して、将来の方針を検討します。
奥歯や犬歯の場合、先行する乳歯は普通にあるので、診断が遅れることがあります。
こちらの患者さんは一見全部の歯が揃っていますが、上の犬歯が乳歯のままでグラグラもないので、全体的X線を撮影しました。
犬歯の方向が悪くて埋まった状態のことも時々ありますが、この患者さんはさらに珍しく、左右永久犬歯の欠如がありました。
この患者さんはまだ乳歯が残っている年齢ですが、歯並びかみ合わせに問題あります。
将来的な方針を検討する目的で、全体的なX線を撮影しました。
こちらも珍しい例で、第1第2小臼歯あわせて5本の欠如があります。
どちらも稀な例なので、矯正治療やインプラント、ブリッジなどをどのように組み合わせて良好な永久歯列に育成するか、考えどころです。
歯科医の力量が問われる例かと思います。
永久歯が無い乳歯の場合、どこまで持つか不明ですが、早めに抜歯するのは得策ではありません。
しかしながら、もともと歯並びデコボコで永久歯抜歯矯正が必要な例では、乳歯抜歯は好都合な場合もあります。
ふたつき子ども歯科 http://fc-dental.jp.net
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