前回までのお話↓

『美しさ』x『報酬』(1)

『美しさ』x『報酬』(2)

 

 

 

 

『コロナの感染を抑えられたら、オリンピックを開催します。

その時には、国民全員に協力金を給付します。』

という政策はどうだろう?

 

 

 

詳しく説明していくと・・・

 

 

『コロナ撲滅宣言』 として、総理が以下の内容を発表。

 

『6月15日~21日の7日間、

全国の1日の新規感染者数が1000人以下を保てたら、

オリンピックパラリンピック開催を決定。

観客を入れるのか無観客かも、その時に決定。

 

閉幕までその状態(1000人以下/日)を保つ。

 

予定通りに閉幕することができたら、

国民全員に協力金として、ひとりあたり10万円給付。

 

 

6月15日~21日の7日間で1日でも1000人を超えたら、

オリンピックパラリンピックは中止。

 

6月22日~閉幕までは、

1日の新規感染者数が1000人を超えても開催はする。

ただし、1日の新規感染者数が5000人を超えたら、

オリンピック開催前日でも開催中であっても中止する。

 

開催中止または閉幕までに1000人を超えた場合は、

給付金はなし。

 

いかなる状況になっても、

企業、店舗に対して、利益減に対する補償はする。

(休業要請の補償ではなく、持続化給付金のようなもの)』

 

 

 

 

と。

ここまでは『何をするのか』の概要。

 

わかりやすい

『期限』『目標』『条件』『報酬』の提示。

 

 

そもそも、

いつまでに、何を目指すのか、何が手に入るのか。

それがはっきりしない、よくわからない。

 

コロナ感染対策は、

自分のした努力が直結しないから、達成感もない。

 

なんかモヤモヤして、ヤル気も出ない。

やらされてる感じが不満になる。

 

つまり、導けてないんだよね。

 

だから、それを明確にする。

 

 

 

これらは、

『国民全員が関わること』で、

『誰にでもわかりやすいこと』が必須。

 

 

だから、

東京の感染者とか、特定の地域ではなく全国。

医療のひっ迫度合とか、陽性率とか、

いろいろくっつけると地域差もあるし、

複雑になってわかりづらい。

 

1回目の緊急事態宣言の時の、

大阪の通天閣ライトアップのような、

こどもでもわかるようなわかりやすさがないと、

やる気が出ない。

「感染者数、減ってるね!」って、

ひとめみて、目標に近づいてる実感ができることも大事。

 

人は数字を判断材料にする。

数字で示されることで、わかりやすくイメージできる。

たとえば、

「フォロワーが多い」だと「多いってどのくらい?」と思う。

「フォロワー10万人」って言う方が、

一瞬で「多い」って実感するでしょ?

 

 

『全国の新規感染者数』一点に絞った明確な数字。

『全国民に給付』。

 

 

誰にとっても同じ条件で、

前回の定額給付金ような、

収入減に対する損失補填の意味ではないので、

不公平感が少ない。

 

定額給付は一度やってるので、

すでに仕組みやノウハウがある。

大がかりな準備もいらない。

 

 

 

ただ「新規感染者数1000人以下になったら給付」というだけでは、

インパクトも薄く、今までだって1000人以下になっている。

「自分が頑張らなくても、なんとかなるんじゃね?」

「達成できるかわからないしなぁ・・・」

それでは今までと変わらない。

 

つまり、

意識を変えて「頑張ろう」って目指す目標として弱い。

 

だから、

オリンピックと絡める。

 

 

お金という物質的な報酬に加えて、

『オリンピック開催』というわかりやすい目標、

『仲間意識』や『選手のため』といった心の豊かさや美しさ、

達成した時の喜びや満足感を感じやすい。

つまり、精神的な報酬。

 

 

 

それに、今までオリンピック開催について、

中止の条件が明示されてないから、

「何が何でもやるつもりか?」という不信感になってる。

 

開催・中止の規定を公表することで、

少なくともその点の不信感はなくなる。

 

 

 

 

もう少し説明すると。

 

今、日にちや数字は適当に入れたものだけど、

人の行動による影響が、

コロナの感染者数として出てくるのに、

1~2週間かかる。

つまり、今、みんなが外出自粛して街から人が減ったとして、

その結果として感染者数が下がり始めるのが1~2週間後。

下げ止まるのが1か月後。

 

理想は、

開催中に最も感染が低くなるように合わせたい。

 

開催か中止かの決定をギリギリまで伸ばしたい。

開幕までの間が長くなれば、人々の気持ちが途切れる。

開幕時に感染拡大のぶり返しが来てしまっては最悪だ。

 

でも、

あまりにも遅くまでひっぱると、

国民は不安なままだし、バッシングもくる。

開催か中止かの決定時期は、1ヶ月前がギリギリじゃないかな。

開催するものとして準備を進めておくけど、

海外選手の受け入れ時期などもあるだろうし、

ここまでギリギリは無理かもしれないけど・・・。

 

 

 

新規感染者数の目標は、

現実的な(医療体制を守れる)低い数、

かつ達成できそうな数値。

 

少なすぎては「ムリムリ」とハナから諦めてしまう。

余裕ある数字にしてしまうと、

自分が頑張らなくてもいけると思ってしまう。

達成しても、感染がぶり返すのが早まる。

 

キリのいい数字がわかりやすいし覚えやすい。

 

 

閉幕まで1000人/日をキープって、けっこうきつい。

でも、途中で数字を変えてしまうと、そこで気が緩む。

気が緩めば対策が甘くなって、感染がぶり返す。

いくつかあるその『気が緩むポイント』で、

引き締めることをしなきゃいけない。

 

これについては、また後で説明するけど、

とにかく、

まず最初のひと月で

ぐっと感染者数を減らすことが肝心。

 

そこがクリアできなければ、先に進まない。

 

 

 

給付金の金額は、

前回の定額給付金10万円が最低ライン。

前回と比べる気持ちが必ず出てくる。

それより多くないとインパクトも薄く、

「前は10万もらったのに・・・」ってちょっと残念な気もしてしまう。

 

 

 

人流を抑えるということは、

お店は、お客さんが来なくて打撃を受けることに変わりはない。

 

でも、休業要請は『半強制的に従わされる感』。

できれば、解除したいけど、

感染状況しだいなところも大きいし、

各自治体との兼ね合いがあるので、

国が明確な約束ができない部分。

 

だからこそ、

減収に対する補償については、

しっかり約束しておかなきゃいけない。

 

 

 

できることなら、

たとえばスマホのGPS機能とか使って、

「午前11時~夜中0時までの内、

10時間以上家にいたことが証明できたら

ペイペイポイントがもらえる」

みたいな、

確実にもらえるご褒美もできるといいんだけど。

どうやって家にいたことを証明するかが難しいので、

無理だろうな。

 

 

 

 

(4)につづく。

 

 

 

 


人気ブログランキングへ