1、2、参政党(☝՞ਊ ՞)☝(☝՞ਊ ՞)☝(☝՞ਊ ՞)☝

昨日予告した通り、参政党の集金スキームが孕む本質的問題を示そう。このネタはもう少し後まで引っ張ろうと考えていたが、昨夜Twitterで「#参政党現象」をトレンド入りさせるキャンペーンが実施されたことを踏まえて、昨日の今日で記事を作成することにした。
なお私は、参政党の支持者でもアンチでもない中立的観測者である。

関連記事:参政党・神谷宗幣尊師が黒川敦彦の公開質問状を受け流した対応の評価


【前回記事から流用】事の発端は6月8日、参政党が「街頭演説会〜街宣王は誰だ!?〜」なるイベントを開催した。このイベントでは、街頭演説がYouTubeライブで配信され、立候補予定者が演説中のスーパーチャットの額で順位付けされる。これはリアルマネーで推しに貢ぐAKB商法の総選挙を彷彿とさせるシステムである。第一印象として、なかなかに面白い試みだと思われた。

しかしながら、とあるTwitterの万垢が参政党の集金スキームが違法行為に相当すると指摘した。

不特定多数から寄付を集める行為は政治資金規正法違反
先日参政党のライブを観てビックリした。
不特定多数から寄付を集める行為は政治資金規正法違反でそれを警告したが止めず。
この寄付行為が認められれば政治活動が大きく様変わりする為、総務省に確認し回答をもらった。
寄付の斡旋に関しても氏名・年齢・住所・職業・寄付日の記載が必要であると。

引用:梵
https://twitter.com/ombon8/status/1536181152733892609


これに対して、参政党事務局長の神谷宗幣尊師は、自信満々に疑惑を否定した。

参政党のYouTubeからの収入は事業収益として報告
参政党のYouTubeからの収入は
事業収益として報告しています。

ちゃんと調べてやってるんだから。

役人か!

引用:神谷 宗幣@参政党
https://twitter.com/jinkamiya/status/1536528071188451328

さすが尊師である。この「役人か!」というツッコミが参政党信者に絶賛されていた。これには「いや、役人から違法と指摘されたらあかんやろ!」とツッコミを入れたくなる。

ツイッタラー・梵は、不特定多数から寄付を集める行為のため政治資金規正法違反に該当すると指摘している。一方、参政党・神谷宗幣尊師は、事業収益として報告しているから問題ないと主張している。つまり、街宣王イベントへのスパチャが寄付か事業収益かが争点になると考えられる。

既に刑事告発されているのだから、法律上の是非の判断は司法に任せよう。ここでは、参政党スキームが犯罪か否か以前に問題があることを指摘したい。

法律は、法目的を実現するために条文化される。そして、法目的は最初の条文で示される。以下に政治資金規正法第1条を引用する。

第一条 この法律は、議会制民主政治の下における政党その他の政治団体の機能の重要性及び公職の候補者の責務の重要性にかんがみ、政治団体及び公職の候補者により行われる政治活動が国民の不断の監視と批判の下に行われるようにするため、政治団体の届出、政治団体に係る政治資金の収支の公開並びに政治団体及び公職の候補者に係る政治資金の授受の規正その他の措置を講ずることにより、政治活動の公明と公正を確保し、もつて民主政治の健全な発達に寄与することを目的とする。

ざっくりまとめれば、政治資金の流れを透明化すると共に監視することにより民主政治を保守するための法律である。今回は特に、同法が規定する外国人等からの寄付に注目したい。

第二十二条の五 何人も、外国人、外国法人又はその主たる構成員が外国人若しくは外国法人である団体その他の組織(【中略】)から、政治活動に関する寄附を受けてはならない。【後略】

世間でも良く知られているように、外国人等からの寄付は禁止されている。
なぜ外国人献金を制限する必要があるのか。それは、外国勢力が政治活動や選挙に影響を与えて国益を損なうことを抑制するため、つまり、日本人による「日本のための政治」を担保するためである。
――この「日本のための政治」は、まさに参政党が頻繁に主張している政治思想に通じる。

私が何を問題視しているか、おわかりいただけただろうか?
参政党の街頭演説ライブにより得られたスパチャが事業収益と認定されれば、政治資金規正法違反には該当しない。しかしながら、政治資金規正法の法目的に反する、いわゆる脱法行為と言っても良いだろう。特に、外国人から無制限に資金が流れ得る点すなわち「日本のための政治」に逆行している点で、参政党の政治思想に反する。

参政党支持者はナンセンスな揚げ足取りだと感じることだろう。
だが、神谷宗幣尊師は「政策よりも思想」という旨の持論を主張し、参政党は思想により多くの信者を取り込んできた。ゆえに参政党を語るうえで思想こそが重要である。そこに矛盾するイベントは大きな問題と捉えねばならない。
また、参政党信者からは「たとえ外国資本で運営されていても、私たちは神谷さんを信じているから問題ない!」という意見もあるだろう。あぁ、そういうところがカルトだと言われるのだよ。一般に、金品の授受が人間の判断に影響を与えることは過去の研究結果から示されている。性善説が通用するのならば、もとより政治資金規正法なぞ必要ない。
参政党信者諸君も「自分の頭で」考えてみなさい。

最初に述べたように、私は参政党のアンチではない。例えば、参政党がグローバリスト全体主義を敵視する一方でスパチャのマージンをグローバル企業Googleに与えているとして参政党アンチから小馬鹿にされているが、それは参政党を叩くための批判でしかなく、本記事で説明した問題に比べれば些細なことである。シンパもアンチもバイアスやポジショントークに陥りがちな点に注意しなさい。
今回は参政党にネガティブな記事となってしまったので、次の機会には参政党が急速に勢力を拡大した理由を分析したい。

以上、参政党スパチャ政治資金規正法違反疑惑の本質的問題を解説した。


ブログランキングぽちっとオナシャス! 

ニート日記ランキングへ

にほんブログ村 その他日記ブログ ニート日記へ
にほんブログ村