こんばんは。
例年のような正月感を味わえないまま、通常の生活が始まりましたが、新年早々、落ち着かない日々が続いています。
まずは首都圏。コロナウィルスの爆発的感染拡大で緊急事態が宣言されました。これで少しは収まってくれれば良いのですが、緊急事態が宣言された後の出勤風景を見ていると、人の流れが気持ち減っているかなとは思いました。けれど、最初に宣言され人が街からいなくなった4月のようになる雰囲気ではありませんでした。学生が休校になっていない事もあるかと思いますが、再三再四会見で発せられているメッセージは届いていないように思えます。
今日から3連休ですが果たしてどこまで人の流れが減らせるのか。落ち着かない日々がまだまだ続きそうです。
そして、北陸など日本海側と北日本を中心にここ最近ではあまり見た事がないような大雪と言うかドカ雪になっています。今日(9日)9時頃の日本付近の雲の様子がこちらになります。
9日9時 赤外画像(気象庁HPより)
大陸からの北~北西の季節風に伴い日本海から雲が吹き出す、この時期らしい雲の様子となっています。
また寒気の強さを、大陸と日本海上空で雲が出来始める箇所との距離の遠近で見る事が出来るのですが(これを、離岸距離と言います。)、赤枠で示した通り大陸から近くの海上で雲が出来始めている、つまり海面水温と上空の気温差が大きい事から、大陸から強力な寒気が流れ積乱雲(雪雲)が発達しやすい状況になっている事がうかがえます。
富山市内では積雪が1mを超えたとの事で、これは1986年以来だそうです。今朝のニュースでその様子を見ましたが、小生が学生だった頃の1980年代、北陸地方の積雪のイメージが今回のような光景だったのを思い出し、近年は気温上昇により今回のように一度にドカッと降る光景を見る機会があまりなかっただけに久々に目にしたような気がします。
昨年のほぼ同じ時期に投稿した以下記事
に850hPa気温図(上空1,500m付近)を載せていたので見てみると
2020年1月8日9時 850hPa数値予報図(気象庁HPより)
小さくて分かりずらいのですが、日本付近を通過しているのは3℃~9℃の等温線です。
そこで、今年はどうなっているかと言うと
2021年1月9日9時 850hPa数値予報図(気象庁HPより)
8日21時気象庁発表の数値予報ですが、上に示した気象画像と同じ9日9時の850hPa気温図を見ると、-6℃、-12℃、-15℃の等温線がそれぞれ太平洋上、四国~東北南部、日本海~秋田府付近を通過しています。
昨年の記事を見ると雨か雪か微妙な温度と書かれていましたが、その時と比べても、今年のこの時期がいかに寒いか(或いは昨年がいかに暖かったのか)が分かります。
そして、あくまで数値予報ですが、12日の地上気圧配置図が以下の通りです。
12日9時 数値予報図<地上気圧>(9日9時発表 気象庁HPより)
12日21時 数値予報図<地上気圧>(8日21時発表 気象庁HPより)
12日9時に紀伊半島沖にある低気圧(L)が21時には関東近海~三陸沖に達する予想となっています。低気圧が関東の南岸を通過するという事で条件が揃えば首都圏で降雪が有りうるパターンです。
では、12日9時の上空1,500m付近の気温の予想を850hPa高層天気図で見てみると
12日9時 数値予報図<850hPa気温>(9日9時発表 気象庁HPより)
首都圏の拡大図が以下の通りです。
850hPa気温図は3℃毎に等温線が引かていますが、上図を見ると、降雪の有無の目安となる-3℃~-6℃の等温線は関東~日本海沿岸付近に掛かっています。一方、首都圏は0℃と-3℃の等温線に挟まれているように見えます。湿度次第だとは思いますが山沿いはともかく、都心は仮に雪が降ったとしても積もるかどうかは現段階では?と言った所でしょうか。
ただし、低気圧の進路や発達度合、寒気の流入等の条件が揃えば首都圏も雪が積もるくらい降る可能性があります。連休明け最初の平日となるので最新の情報を確認し備えた方が良いかも知れません。
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