こんばんは。

 

 沖縄や奄美地方では梅雨が明けて夏本番の季節を迎えましたが、東京は梅雨真っ只中でジメジメした日が続いています。

 このジメジメした中でも頑張っている人。家族の為に働くサラリーマン、そろそろ夏休みの過ごし方が気になりだしている受験生、夏の甲子園を目指して白球を追う球児etc・・・。

 数年に一度行われる国政選挙もこの時期に行われる事が多く、それで昨日から頑張っている人達もいるでしょうか。当落によって明日の生活が変わる可能性がある選挙になると俄然ハッスルする不思議な人達なのですが、本当は違う場面で汗をかくべきだと思うんですけどね・・・。

 

 さて、天気図に目を向けるとこの時期最も頑張っているのは日本の南海上に横たわる停滞前線(梅雨前線)ですが、先日気象庁から高温に関する早期天候情報が発表された事からも分かる通り、今年はいつもの梅雨の時期と様相が違うようで、虎視眈々と主役の座を奪おうと太平洋高気圧が早くも勢いを増しそうです。

 

 

早期天候情報(6/26~7/4)(気象庁HPより)

 

 上図だと6/26~7/41が対象期間となっておりますが、実際には明日(6/24)辺りから各地で気温がかなり高くなると予想されています。

 

 今日9時の実況天気図を見てみると

 

 

23日9時実況天気図(気象庁HPより)

 

 停滞前線が低気圧と共に関東の東海上に抜けますが、黄海付近にある前線を伴った低気圧が日本列島をうかがっています。これが明日(24日)21時の予想天気図を見ると

 

   24日21時実況天気図(気象庁HPより)

 

   梅雨真っ只中のこの時期であれば、低気圧は日本の南岸に進むと思われますが、ここで早くも夏の主役が登場とばかりに太平洋高気圧が勢力を増し、本州を覆うような格好となります。行き場を失った低気圧は前線と共に北に追いやられ梅雨明けのような気圧配置となります。

 一方、太平洋高気圧は暖かく湿った空気を本州付近にもたらす為に週末はかなり気温が高くなる予想となっています。

 

 そして、週間予報を見ると関東周辺は週明けも概ね晴れる日が多くなる予想となっており、九州~東海地方も同じような予報になっています。下図は23~30日の関東周辺の週間予報です。

 

関東周辺の週間予報(23~30日) (気象庁HPより)

 

 そうなると、今年の梅雨明けが一体いつ頃になるのかが気になりますが、上図から更に日にちを進めた7月3日の上空5,500m付近の数値予報図(500hPa渦度・高度図)を見ると以下の通りとなっています。 

 

 

3日21時数値予報図(500hPa渦度・高度図) (気象庁HPより)

 

拡大した図が以下の通りです。

 

 

 

  500hPa渦度・高度図は大気の流れの回転のありさま(渦度)と500hPaとなる高度を示した図で、網掛けの部分は平たく言えば低気圧が存在しうる部分、白い部分は高気圧が存在しうる部分です。

 太平洋高気圧は「背の高い高気圧」と言われており上層まで高気圧です。飛行機に乗ると、雲などの遮るものが無く下界が良く見えるイメージでしょうか。

 

 現段階の数値予報図なので精度が高いとは言えませんが、関東から西の地方では7月3日の時点で白い部分、つまり高気圧に覆われる予想となっております。太平洋高気圧(大雑把に赤枠で示した部分)に起因するものかどうか断定は出来ませんが、何となく梅雨明けを感じさせるような配置です。

 単に季節の巡りが早まる事による早期の梅雨明けで秋の訪れも早いのであれば良いのですが、発生すると暑さ厳しい夏になると言われているラニーニャ現象がまだ衰えていない事を考えると、今年の夏は、いわゆる

 

💦「酷暑」💦 

 

となる事も頭に入れておかないといけないかも知れませんね。ここ数年はコロナ禍で色んな事を我慢して来た夏ですが、今年は違った意味で

 

「日本の夏、我慢の夏」

 

となるのでしょうか。

 

  それより、まずは週末から来週にかけて予想される厳しい暑さを乗り切らないといけません。頑張る事は大切ですが疲れた時は無理せず休む、こまめに水分補給をして熱中症にならないようにする等、体調管理をして頂ければと思います。

 

 

 

 

 


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