今日も元気で頑張るニャン

家族になった保護猫たちの日常を綴りながら、ノラ猫たちとの共存を模索するブログです。

いじめっ子、いじめられっ子(前編)

2022年01月21日 | リン(旧イエミケ),クウ,キー
「いじめ」という社会問題。
学校のみならず団体やサークル、職場に保育園、ありとあらゆる場所が舞台になる。
昔はどうだったかと言うと、実は昔からあって今に始まったことではない。
ただ世間がいじめを疎み、避け、まともに見ようとしなくなった。
学校も教育委員会もどこの職場も、初めは必ずなかったことにしようとする。
そしていじめはより陰湿になり、当事者同士の問題として世間から取り残された。
SNSの普及で匿名性を得て、より心理的により広範囲に、そしてさらに陰湿になった。

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猫の社会にもいじめはあります。
わが家に9匹で暮らす猫社会。運動不足の彼らにとって、運動会は不可欠なイベントだ。
追いつ追われつの運動会のようで、追われてばかりの猫がいる。
判官贔屓の自分がさんざん書いてきたリン、キー、クウのリン一家。
最近はちびたんにまで睨まれるようになってこの3匹の行動範囲はとても小さく、
リビングかキッチンの隅や物陰で過ごすのが常。
その暮らしぶりは、家猫暮らしを満喫している他の猫たちとは雲泥の差だ。

リン一家のかつての根城(リビングのテーブル下)は、すっかり他猫に侵された

一方いじめる側、つまり追う立場の猫たちはどうかと言うと、
彼らに憎悪もなければ悪意もないことは明らか。ましてや身勝手な正義感などあるわけない。
チキンやポニーなど、若い子たちは追うにしても屈託がない。
それにリン一家を狙い撃ちしているわけでもない。
実際ニャーもよく追われるが、逃げはしても悲壮感はなく、文字通り運動会のお付き合いだ。

テリトリー意識の強いリーダー猫、ニャーは当初リンとクウを排除しようとしていた。
あれは、警戒心が特に強い2匹から殺気のようなものを感じたからではなかったか。
リンのストーカーとなったちび太。しかし人間のストーカーとはわけが違う。
やはり気丈なリンから殺気のようなものを感じていたのだと思います。
いずれも今は当初ほど深刻ではなくなった。
今では、他猫を避けるリン一家もそれなりに暮らしを楽しんでいるように見えるのです。

根城を変えても、相変わらず仲良しのツインズ(キーとクウ)

いじめる側が強い猫、いじめられる側が弱い猫、という見立ても違います。
精神力ではリンが、ニャーを抜いてダントツで強そうだ。
家の中で拠り所のない野生児クウだって、保護者を頼りにできるようになれば格段に強くなるに違いない。
いじめる側。いじめられる側。実はそんなに差がないことを、猫たちは知っている。
だから、いじめられること(追われること)をさほど気にしてないのです。

いえいえこの冬は、親子3匹水入らず
(この箱は1匹用です)

猫社会におけるいじめは、人間社会で言えば原始的なもの。
自分の気持ちを相手にしっかりと伝えることから始まります。
匿名だの陰でこそこそみたいな、人間のいじめとは大違いだ。
人間社会では、文明の発達とともに精神が退化してきたのかもしれません。

さて、ところでわが家には、リン一家のさらに上をいく猫がいるのです。
※後編(シロキカテゴリー)へと続く

「ん? 誰か呼んだ?」(シロキ)


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