今日の言葉
与うるの取るたるを知るは
政(まつりごと)の宝なり
「管・晏列伝」斉の宰相菅仲(菅子)
菅首相所信表明 骨子
菅内閣が発足して40日余り経ちました。すでに何年もの間、職務遂行しているような錯角を覚えます。そんな中、所信表明演説が行われました。
要点は下記の通りです。
・2050年までに温室効果ガスの排出を全体としてゼロにする。
・デジタル庁の来年の始動に向け、早急に準備、マイナンバーカードは「2年半のうちに」ほぼ全国民への普及を目指す
・不妊治療は保険適用を早急に実現、それまでの間、助成措置を大幅拡大
・新型コロナワクチンは来年前半までに全国民に提供できる数量を確保
・毎年薬価改定の実現に取り組み、オンライン診療の恒久化を推進
・憲法改正は与野党の枠を超えて建設的議論を行い、国民的議論につなげることを期待する
朝日新聞2020.1027朝刊
所信表明への批評
ポエム調から実践そのもの、「具体的に政策を推進していくぞ」菅首相の意気込みが伝わってきます。反面、各論ありきで、コロナ禍からどのように日本を立て直していくのか骨格が見あたりませんでした。
JAL.ANAの大手航空会社の赤字経営という記事もありました。コロナ禍でひと、もの、かねの流れが止まったので搭乗客も激減しまったのでしょう。GoToトラベルにより、ちょっとだけ息を引き返しました。しかし、赤字解消には、ほど遠いので、公的資金を投入される可能性がありそうです。
国民が一番知りたいのは、経済対策のガイドラインです。これから年末にかけて倒産がふえそうな雰囲気です。まずは、安心して年越しできるような政策を期待しています。
『したたか、総理大臣の希望と人生』
松田賢弥箸、電子書籍で発売、すぐに読みました。菅首相の生い立ちから総理になるまでの物語、感動しました。ベストセラー間違いなしです。あえて自分の苦労話を所信表明に盛り込まないほうがよかったのではないかと思われます。
『経済を活性化させ、国民が豊かになり、税金を国庫に納める。この繰り返しにより、国も国民も繁栄していく。このシステムを構築するのが政治である』
原理は簡単ですが、人間同士の欲が絡んできますのでむずかしくなります。解決法は、欲を捨てることです。