ハードオフ⑥ | レコ屋巡りの夜

レコ屋巡りの夜

塩化ビニール(=レコード)中毒患者のトホホな日々を綴りたいと思います。
オリジナルが欲しいけど高いなら諦めます。

2023年になってリンク先のレコ友さん達もレコ屋巡礼を始めておられるようですが、私は珍しくヤフオクで1枚購入 + 我が街のハードオフのジャンクを漁ったのみ。まだちゃんとしたレコ屋巡りはやってません。昨年末のD店セールとかで自らを追い込み燃え尽きた影響と思われます(笑)。

 

レコ友さん達がブログを更新されてるのに、自分はブログ放置というのもなぁ…ということで無理やり書いてみます。以下は1月にハードオフで買ったレコ達です。

 

1枚目:

宝塚歌劇団 – ベルサイユのばら 2 ( Toho Records – AX-8030 ~ 31) 国内盤 2LP 帯、インサート2枚、下敷き付き 110円

 

別にね、ベルサイユのばらにも少女漫画にも興味はないんですが、殺伐としたハードオフ・ジャンクという名のレコード墓場の中で突如現れたわけですよ、このレコが。「ウッ!」と心の中で小さく叫んでしまいました(笑)。

 

ジャケの画力(ちから)半端ないし、映画かアニメの Soundtrack かな?だったら聴けるかもしれん…と思って買ったんですが、帰って裏ジャケ見たら…

 

ん?何このお二方(汗)?

 

110円なんだから汚れはまだしも、安奈淳とか松あきらとか。これは宝塚?そのライブ盤?オワタ(涙)!

 

おまけの池田理代子先生直筆の下敷き封入と半端ないおまけですが、流石に宝塚音源をいい歳したオッサンが聴くわけもない(ヌアアアァ!)。

 

 

2枚目:

Bobby Sherman – Bobby Sherman Deluxe ( Metromedia Records XS - 100 - MD ) 国内盤 LP 帯2本付き、見開きジャケット 1970年 110円

 

どこにでも出てくる男、その名はボビー・シャーマン。でも君は聴いたことがあるかい?私の答えは=NO! 立派な帯が2本も付いてたし、盤もカビ入ってるけど洗えば美品であろう。他に買うものもないしな…と引き取り決定。意外とソフト・ロックの名盤だったりして?…と帰宅して裏ジャケ見れば、

 

ウ~ム…当時の米国アイドルだったのか?Discogs で調べたら、1962年デビューの "American singer, actor" とされてる ( 1st アルバムは1969年)。1st アルバムを出すまでに8枚のシングルをリリース。この国内盤は1st アルバム翌年の国内オンリーの編集盤。国内で人気あったんだろうか?で音は?

 

これがyoutube でよく上がっているので、当時ヒットした模様(買ったアルバムのA-1)。ポップですが…

 

60年代の曲は殆ど自作曲はないみたいですが、この曲は自作(上のアルバムのB-6)。ボビーは弾けてます。

 

全体的に明るいポップで弾けている、いわゆる'60s 米国ポップを体現しているような男。でも暗いハードオフ・ジャンクレコード墓場を漁る男の心に突き刺さることはなかった…(完!)。

 

3枚目:

松崎しげる - 私の歌 俺たちの朝 ( Victor SJX - 10184 ) 国内盤 LP 帯、インサート付き 110円

 

このジャケを引き上げたとき、「オオッ、カッコええ!」と心の中で少しスクリーム!裏ジャケのバック・メンバー写真もカッコイイ。最初は松崎しげるとは気付かず、帯を見てやっと気づく。


しげるに関しては『愛のメモリー』と当時見てたドラマ『噂の刑事・トミーとマツ』のエンディング・テーマ『ワンダフル・モーメント』くらいしか知らない。しかし…世界に誇れるほどの和物ソウルのしげるである。そのオリジナルアルバム。買ったときは曲目を見てあの『愛のメモリー』はないな…。でも他の曲も聴きたいしと結局購入。

 

家に帰って早速洗って聴いてみると、1曲目からストリングスをゴージャスに配したスケールの大きいタイトル曲。う~ジャケットのようにブルージーじゃないですが、これはこれで素晴らしい。

 

すると、A-3で聴いたことのあるあのメロディーが!

 

 

ん?A-3のタイトルは『愛の微笑み』だけど?

 

 

Wikiによると、

 

1. ビクター・レコードのディレクターがヨーロピアン・ポップス界の登竜門「マジョルカ音楽祭」がスペインで開催されることを知る。

 

2. 審査員はフランシス・レイ、ポール・モーリア、ミシェル・ルグラン等の壮大なストリングスの巨匠たち。

 

3. そのためスケールの大きな楽曲が必要とされ、歌手として松崎しげるに白羽の矢が立った。また作曲を依頼された馬飼野氏はヘンリー・マンシーニの「ひまわり」を念頭に置き楽曲を完成(タイトルは ”愛の微笑み”と名付けられた)。

 

4. 音楽祭ではサビの部分をスペイン語にし、また松崎の圧倒的歌唱力とパフォーマンスで最優秀歌唱賞を受賞。

 

5. しかし受賞しても日本国内での反応は冷たく、松崎自身がテープを持参して各種メディアに売り込んだ…。

 

 

と。そうか、『愛の微笑み』=『愛のメモリー』でしたか。確か『世界歌謡祭』か何かで歌われて、結果売れたんだよな…と思ったらさに非ず。ウ~ム、しげるも苦労したんですね。

 

 

買ったアルバムも、上のフランシス・レイ、ポール・モーリア、ミシェル・ルグラン…等を意識したような壮大な曲が結構あって、これはこれで素晴らしい。因みにこれは、1970年にデビューした彼の4枚目のアルバム。人に歴史ありの一枚。

 

マジョルカ音楽祭時の動画があったので貼っておきます:

 

 

☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆ 

(以下は昨日買ってきたレコ…未聴です)

 

4枚目:

Do! - ファースト・アルバム ( Orplid OPL - 1004 ) 国内盤 LP 帯、インサート付き 1979年 110円

 

 

5枚目:

 

Do! - Screen ( Philips 28PL - 4 ) 国内盤 LP 帯、インサート付き 110円

 

 

6枚目:

山梨鐐平 – Tweed ( Panam GWP - 1022 ) 国内盤 プロモ LP ステッカー、インサート付き、白レーベル 1982年 110円

 

上の3枚が固まっていつも変わり映えのしないレコード墓場=ジャンク箱に突っ込まれているのを発見。和物を知らぬ私も、「ん?」と何かを感じる。これは皆の衆が騒ぎ立てる、いわゆる "City Pop" とやらではないのか(知らんけど)?

 

私は…ここハードオフ・ジャンクヤードでサム・テイラーにまで手を出す男である。皆が素通り当たり前の男サム・テイラー。その昔秋刀魚(サンマ)のことを、ネコも無視するほどありふれた魚ということで『ねこまたぎ』と呼ばれていたらしいけど、コレクター界の『ねこまたぎ』=サム・テイラーを買うような男にとって、この3枚は格好のエサである!

 

3枚目の”山梨鐐平”君は、どうも "Do!" のメンバーらしい(1st & 2nd アルバムのジャケ写真の真ん中のヒゲ男爵)。今Discogs 見たら "Rock, Funk, Soul ( 1st )", "Synth-Pop ( シンセサイザー・ポップス…2nd )", "City Pop (山梨鐐平)"となっている。世間の City Pop 騒ぎに乗っかった男は、今から彼らを聴いてみます(続く…)。