ハードオフ⑧ | レコ屋巡りの夜

レコ屋巡りの夜

塩化ビニール(=レコード)中毒患者のトホホな日々を綴りたいと思います。
オリジナルが欲しいけど高いなら諦めます。

相変わらずの、金欠低調レコ掘りライフ真っ只中のレコ掘り師です。ほぼ何も買えてないので、ブログも書けず。それでも、毎週自転車で20分ほどの距離にあるハードオフには行ってます。下は先週の模様:

 

☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆ 

 

いつものように自転車を漕ぎ漕ぎ20分ほど。結構な距離を走って到着すれば、幹線道路沿いの某ハードオフ。ハードオフ巡りしてレコ掘りしてる方のブログに書いてあったんですが、

 

「幹線道路沿いにあるハードオフには良いレコがない」

 

と。ウ~ム、これ本当ですね。まぁ通常のレコ棚で、散々レコ屋巡りしてきた自分に買えそうなレコってほぼ出てこない(ここ数年見たことがない)。なので当然ジャンクに流れていくんですよ、私だけでなく他のレコ好きオヤジ達も。

 

この日も入店して店内真っすぐ奥にあるレコ・コーナーの壁を見ても何の変わり映えもしていない。ああぁ、矢沢永吉様のゴールドラッシュや石野真子様の八重歯が可愛いジャケが飾られてる…。あぁBilly Joel NY52番街も帯付きで壁ですか(トホホ)。壁を諦め棚レコをパタパタめくるが、アラベスクの帯付きが『キズあり』表記で550円と。普通キズがあったらジャンクじゃないのか?一事が万事、その後出てくるのも柳ジョージ&レイニーウッドもロゴがアルファベット表記だったからか、洋楽と勘違いして洋楽棚に入ってるし(しかも1000円…涙)。

 

困難極まりないレコ状況ですが、掘り師たるもの諦めてはならぬ!といつもの薄暗いジャンクフィールドへ移動。それにしてもこの店のレコジャンク・コーナーの照明は暗い。しかもそんなところに必ずオヤジが2人程たむろしているし。何かそんなに良いもの出ますかね?

 

この日は角に置いてあったエレクトーンの椅子に座った若手掘り師(=推定30歳…それでも私からしたら若手)が、ヒップホップと思われる12”を1枚1枚スマホでチェックしてる。どうせメルカリかなんかで、高値が付くのを見つけて売ってやろうとしてるだろう。だったらもう少しこっそりやってもらえんかね?売り物の椅子に腰かけて足組んでやられてもな。オッサン掘り師(=私自身)も嫌だが、こういう連中も消えて欲しい(怒)。

 

…という煮えたぎる怒りを感じてもどうしようもない。とにかく自分に良いレコが入ればそれでいいのだ。そう言い聞かせて、店の奥から店頭へ伸びるジャンクLPレコを左端から掘り始める。

 

しかし…相変わらずのラインナップ。やっぱりというか、今更ジャンクの在庫が回転良く変わるわけもない。『二葉百合子』、『五木ひろし』、『都はるみ』等、昭和紅白系大物演歌歌手はもちろん、見てもさっぱりわからぬクラッシックはまだしも、当時どれだけ売れたんだ?と言わんばかりの『民謡大全集』とか『アルゼンチンタンゴの全て』とか『夜のムードサックス』とか…。何回君達と顔を合わせとんねん!今日も Jimi Hendrix, Black Sabbth のオリジナルはないんかい!(=あるわけがないものを求めて彷徨う男ここにあり)偶に出てくるフリオ・イグレシアスとかBay City Rollers の帯付きがかなりのレア盤に見えてくる(笑)。

 

そんな苦闘の果てに、先週にはなかったレコが指に引っかかり始める。先週はこの『内山田洋とクールファイブ』は入ってなかったな。そんなレコが固まって数枚入ってるって事は、他にも何かあるはず…と掘り進めて見つけたのが:

 

James Taylor - JT ( Columbia JC 34811 ) US LP 見開きジャケット、インナー・スリーブ付き 1977年 110円

 

オオッ、ジェームス・テイラー!いきなりイケメンの顔ドアップである。演歌~タンゴ~夜のムード系の中に突如現れたUS盤と。特別集めてる訳でもないのですがオリジナルかも?と思い、超絶ギアレア廃盤に見えたこのレコを速攻で抱える。

 

Discogs で今見てみると、レコ番号やレーベル表記はUS初版と一致してますが、レーベル中央のリングの半径が小さい(=Discogs ではどの工場プレスも半径がもっと大きい)。…と別にJTのコレクターではないのでもう良いです(笑)。

 

問題は何故にジャンクに?ということですが、どうやらジャケの汚れでそうなっている模様。その証拠に盤はピンピンである(嬉)。アラベスクの”キズあり”盤が550円で通常棚というところから、この店ではジャケのキレイさを優先してるのでしょう(前回買った Wes Montgomery もそうだったし)。

 

売り上げが最初から見込まれてるからか、見開きジャケット+歌詞掲載のインナー・スリーブ付きである。それだけの予算をレコード会社から組まれていたところから、如何に当時売れていたかが分かります。音も素晴らしい!

 

 

しかし…学生時代に思った通り、彼の声は私には甘すぎて私には酷だなぁ。でもジャンクコーナーのギガレア盤である。丁重に扱わねばならぬ(完!)

 

 

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続いてその2~3枚先にこれが:

 

Olivia Newton-John - Come on over ( MCA MCA-2186 ) US LP 1976年 110円

 

イケメン・ドアップ盤の次は、美女のドアップ盤である。同じ人が放出したんだろか?よく見る盤ですがUSオリジナル盤っぽかったし、これも神洗浄の方もビックリのギガレア盤に見えて速攻ホールド!盤はやっぱりきれいだった(嬉)。

 

家に帰ってよく見てみれば、シングル・ジャケでインナー・スリーブも何もない。国内盤だと必ずインサートに日本語解説+英語歌詞がありますが、売り上げの見込めないアーティストの海外盤では、歌詞なんか付いてないのが普通。しかし当時のオリビアは人気絶頂で出せばバカ売れだったはず。普通歌詞付きのインナー・スリーブがあるはず…と調べれば、やっぱり当時あった模様。ガックリ(涙)。

 

 

タイトル曲は好きなんですが、カントリーが根っこにある彼女のカントリー強めの曲はちょっと苦手です。しかし、凄い美女にしてこの歌の上手さよ!否定のしようがない(素晴らしい!)。

 

 

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今日は2枚も引いたぜ!と意気揚々とレジに向えば、何とレジ近くの床に”初心荷(うぶに)”のレコが!リンク先の Kinmu of Diggin さんが良く見つけるあの”初心荷”レコである(=棚に入る前の新入荷)。これも運命やと15枚程固まったレコをパラパラ見て行くと、殆ど南こうせつ&シブがき隊系列だったのに1枚だけピカッと光る一枚が!

 

Jackson 5 - Stand (Pickwick – SPC 3503) US LP インナー・スリーブ付き 1974年 110円

 

エッ、ジャクソン5?こんなジャケ知らんよ?何これ⁉ …直感的に多分編集盤?レーベルが PICKWICK というバジェット・レーベル(過去に出た売り筋のレコを、ジャケット&タイトル変更してスーパー・マーケット等で廉価で売る)なので、何かのオリジナル盤のオフィシャル?コピー盤かなと。支払う直前に見つけた1枚だったので検盤もせずエイヤッ!と購入。そんな廉価盤レーベルが、一からマスター・テープからカッティングしてスタンパー作って…なんてやるわけがないので、多分 Motown で以前使っていた正規のスタンパーを使うだろうと。そうなれば音も遜色ないはずだし。

 

しかし家に帰って悲劇は起こった。早速このレコは何なんだ?と盤を見てみれば…

 

中身が『サタデーナイトフィーバー』!しかも傷だらけ!!(爆笑)オワタ!

 

本当は下のアルバム"Goin' Back to Indiana  (Original TV Soundtrack )" の A-2 が一曲変更されたものが丸々収録されているはずでした(涙)。

 

 

教訓:レコを買う時は、必ず検盤しましょう(何回目やねん!)

 

 

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