バレエ男子に幸あれ! | パパはバレエダンサー

パパはバレエダンサー

パパはロシア人バレエダンサー。中央アジアはキルギスタン
ビシュケクというところで暮らしています。
娘が2人、猫2匹。夢だったバレリーナ・・・
気が付けばバレエダンサーの嫁になってました。
いろいろ突っ込みどころ満載の
日々の暮らしを漫画でアップします。

みなさまこんにちは!

 

思わせぶりなタイトルでゴメンあそばせ。

 

 

さて、ロシア人がバレエ学校に入ったころは

まだソビエト連邦時代。

 

ロシア人も多く、ロシア文化も広まっていました。

 

キルギスも、もし、ソ連になってなかったら

文字もなかったし、電気もガスも使わない

遊牧生活を続けていたかも??と言ったら言い過ぎかもしれませんが

 

ロシアの力を借りて文字、電気などのライフライン、産業や

教育が広まったのは事実のようです。

 

それがよかったかどうかはわかりませんけどね。

 

遊牧生活いいじゃないか。

 

そんな遊牧生活で欠かせないのが馬です。

 

食べてヨシ!乗ってヨシ!

 

ということでね、キルギスの人は大抵馬に乗れます。

 

田舎に行ったら移動手段は馬です。←人による

 

そのためなのか何なのか

キルギスの人はガニ股が多い。

 

ロシア人は馬に乗るからだと言っていましたが、そうなんかな~?

 

乗馬は上半身の姿勢がバレエに近いと教えてもらったことがあります。

ももで馬を挟むのでそれもバレエに役立つとか…

 

確かに馬に乗るときって姿勢よくしてますよね、みなさん。

 

そんな、乗馬とバレエの意外な共通点があるにも関わらず。

 

キルギス人はガニ股歩きで姿勢は別によくないです。

 

そんな中にポツンと異彩を放つ少年が!!

 

近所で噂になるほどの「やけに姿勢いい少年」が紛れもなく

うちのロシア人(少年期)だったそうです。

 

みなさま。ガニ股とアンディオールは違いますからね。

 

ロシア人というだけでアジアのキルギス人とはスタイルも違いますし

背も高かったロシア人。

 

10歳でバレエ学校に入学したときは普通の少年でしたが

2,3年経つ頃にはバレエの雰囲気がまとわりつくようになったということです。

 

わかりますか?

 

あのバレエダンサーのシュッとした感じ?!

 

バレエ学校の発表会では何人かにしか感じられなかった

デコルテラインというか姿勢?顎をちょっと上げて

颯爽と歩くあの感じですよ。

 

佇まいがバレエしているというヤツ。

 

一度だけ間近で熊川哲也さんを拝見しましたが

そりゃぁもう素敵でした♪

私服だけど、シュッとしてる!

 

そして、ほかのバレエダンサーさんでもテレビなど登場したとたんに

「シュッとしてる!!」って思う、あれです。

 

なんだそりゃ(笑)

 

話は戻りますが…

 

ほかにもバレエ学校に行っている男子はいたようですが

私が知る限りキルギス人が多くを占めている…というより

ロシア人のダンサー、女子は結構いるけど男子は知らない?ってくらいいない。

 

ソ連時代もバレエ男子は少なかったようです。

 

絶対数が少ないと選択肢がないので

ダンサーになるべくしてなった人だけが残るわけでもなくなります。

 

今でこそ、憧れの職業かもしれませんが

当時は職業訓練校。

 

周りのバレエ男子がもっさりするなか

ロシア人はバレエっぽくなれた稀なケースだったのかもしれません。

 

そうなると周りから奇妙な目で見られ始めたロシア人少年。

 

「なんであの子はあんな歩き方?」

 

「なんであの子は偉そうなの?」(顎あげてるから?)

 

女子だったらお高く留まっている感を与えるかもしれない。

 

「貴族なの?」と思われたかどうか知りませんが(笑)

 

 

隠し切れないバレエの香り…

 

いいですね~

コレですよ!

 

私が求めているのは!

 

どうしたらそうなれるのだろうか??

 

せめてバレエのレッスンの時だけでも!と思いますが

それだけじゃ足りないのでしょうね。

 

そうしようと思わなくてもにじみ出てしまうのが

プロならば

 

いつもそうしようと思って

顔に貼っておくくらいしないと素人はダメなのでしょう。

 

アンディオールしながら歩くんじゃない!

とバレエ学校の子どもたちは叱られるそうですが

 

私はロシア人の先生に

「いつもアンディオールしながら歩きなさい!」と

言われてましたから

 

プロのダンサーに対するアドバイスと

真逆なんですが目指しているところは同じという不思議。

 

でも当たり前か。

 

バレリーナが外でガニ股で歩くなって言われてたから

趣味の私も普段はなんの意識もしなくていいのね。

と思ったら大間違い!

 

 

 

街中でバレエ歩きしているダンサーはよくないと言われますが

そうしたいのじゃなくてそうなっちゃうんだと思うんですよね。

 

そして私はそうなっちゃわない人なんだから

そうなるように歩けということですよ。

 

それが板についてきたら

フツーーーーーに歩いても

 

「バレリーナみたい!」と

思われる日がくるかもしれな~い

 

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