「新緑やマヒは残れど元気です」
もんど
先日、学生時代の友人から手紙が届きました。脳梗塞になった。右半身に軽度の麻痺が残ったという内容です。
「脳梗塞か・・・、自分たちもそんな年になったんだ」
身近な人ががんになった話を聞いても驚きませんがこれにはいささか衝撃を受けました。まあ、六十代後半ですからそういう年代に入ってきたのかもしれません。
その夜に共通の友人(女性)から電話がありました。
「〇〇くんからの手紙読んだ」
「うん、マヒが残ったって書いてあったけどどの程度なんだろう」
「そうだよね。中身はワープロ打ってるけど宛名は手書きだったよね」
「そうだな。右手は大丈夫だったのかな」
今から50年近く前の東京での学生時代、今風に言うとシュッとしたイケメンで弁舌さわやかな〇〇はいかにも都会育ちの大学生で東北出身の私には眩しい存在でした。言語障害がなければいいのだが・・・。
「まあ、病気になりマヒが残ったことをみんなに知らせているってことは事態を受け入れて乗り越えたんだと思うよ」
「そうだよね」
若葉の季節を迎えています。山の風景がいいのはもちろんですが、私が一番好きな風景は住んでいる団地の窓から見える木々の緑です。
冬の間枯れ木にしか見えなかったのが毎日緑を深めていきます。今更ですが自然の生命力はすごいですね。
きっと〇〇もこの樹木のように冬のつらかった日々を乗り越えてリハビリに取り組んでいることでしょう。
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