カーポートサイドパネル自作 アルミフレームを使って屋根傾斜に合わせてピッタリ製作

1.はじめに

フレームDIYラボではアルミフレームやG-funを

使ったものづくりをサポートしています。

今回は茨城県のTさんと作ったこだわりの

カーポートサイドパネルを紹介します。

工務店に依頼したところ断られたため

それならと自分で製作された自信作です。

これまでもアルミフレームとポリカ板を使って

サイドパネルを多く作ってきましたが、

特徴は斜めを含む台形状を作った事です。

そのためカーポート屋根とフェンスの隙間が

全くありません!

この隙間を埋めたいというのがこだわりです。

ここではアルミフレームやパイプ(G-fun)を

使ったDIYを紹介していますが、

LINK YOUR DESIGNという

オンライン共同DIYも行なっています。

これはアルミフレームやパイプのDIY

一緒に協力しながら行う活動です。

アルミフレームやパイプはとても便利な材料で

木材にはない優れた特性がありますが、

普段身近にないため使い方がわからない

という欠点があります。

そこでアルミフレームやパイプの使い方や選定、

設計などをアドバイスしながら初めての人でも

安心してDIYできるようにするものです。

これまでの共同DIY事例はこちらで見れます。


(共同DIYサポート事例集)

アルミパイプやアルミフレームを使ってみたいという方と一緒に共同DIYを行っています。これらの材料はとても便利ですが入手性の悪さからあまり知られていません。そのため部品選定や使い方、加工、組立方法など初めての人はわかりにくいです。そこで共同DIYでは誰もが扱えるようにサポートしています。





2.Tさんの相談内容

こちらがTさんからの相談内容です。

(一部抜粋)


youtube拝見させていただきまして

今回相談させていただこうと思いました。

現在LIXIL社のカーポートSWを設置しており

メーカー品のサイドパネルにて取り付け依頼を

近所の工務店にお願いしたのです

施工の際に屋根の勾配がメーカーの規定値より

大きく施工されているため取り付け不可と

言われてしましました。


元々はフェンスとカーポートの間に

隙間ができていました。

そのため強風や雨が入り込む問題がありました。

そこで工務店に相談されたのですが、

屋根傾斜に沿ってパネルを作ることが難しく

断られたそうです。

そこで自分で制作することにしました。

カーポートメーカが部品を提供してくれてれば

それを購入して取り付けるだけですが、

それがないため一から作ります。

これまでもサイドパネルは多く作っていますが、

私自身斜めのパネルはあまり経験がありません。

Tさんと二人で挑戦です。

3.カーポートパネル自作

3.1 カーポートサイドパネル自作 材料

材料はアルミフレームポリカ板です。

アルミフレームはアルミを押出した角材で

誰でも簡単に組立できる材料です。

家庭ではあまり知られていませんが、

企業や工場では一般的に使用されています。


(アルミフレームの種類)

アルミフレームは断面サイズで分類されており、(15×15mm)から(100×100mm)まで幅広いラインナップとなっています。断面形状も正方形だけでなく、長方形もあります。そのため用途に応じて使い分けが可能で、例えばカーポートから小さな棚まで幅広いDIYに適応できます。フレームサイズと一緒にブラケットなどの部品もそのサイズ専用となるので注意が必要です。


アルミフレームは30mmサイズを使用し、

ポリカ板は2mm厚を使いました。

ポイントはサイドパネルの固定方法と

斜め部分をどのように制作するかです。

特にパネルは幅が約6mもあるので、

強風に負けないようにしっかり固定します。

しかしカーポート柱は2本しかないため

このままでは強度不足が懸念されます。

3.2 カーポートサイドパネル自作 設計

アルミフレームの設計は専用CADで行います。

昨年より新しいソフトに変わりました。

このCADを使う事で部品の干渉や間違いを

減らす事ができます。

こちらがTさんと一緒に設計した図面です。

サイドパネルをカーポートに固定方法ですが

柱部分だけだと弱い可能性があるので、

今回はフェンスを利用することにしました。

フェンスとカーポート柱は30mm離れており

そのままでは固定できません。

そこでLアングルをその隙間に入れる事で

カーポート柱とフェンスの両方に固定します。

これによりサイドパネルの固定が強固になり

オーバースペック気味にかなり安定しました。

パネル部品だけでなくこのような部品も

一緒に考えて用意します。

次に斜め部分にはターンブラケットという

角度を自由に調整できる部品を使いました。

アルミフレームの連結は基本的に直角連結で

角度連結はあまり得意ではありません。

唯一角度を調整できるのがこの部品です。

動画の方で詳しく紹介しています。

ターンブラケットで屋根傾斜に合うように

現地でサイトパネルの角度を合わせます。

この角度調整はCADでは難しくある程度しか

合わせることができません。

そのため現地で調整しながら合わせます。

カーポート屋根に角度を合わせてフレームの

余分な長さを切断して繋げます。

アルミフレームの切断は金属用ノコギリでも

十分可能です。

購入できる最長なアルミフレームは4mです。

そのため6mは1本ものでは作れません。

この場合はフレーム同士をジョイントして

延長する方法もあります。

ここではジョイントバーを使用しました。

これを使って3mのフレームを繋げて6mに

する事ができます。

こちらについても動画で詳しく説明しています。

決まった形をそのまま作って取り付ける事は

とても簡単ですが、

決まったスペースに合うように作って

取り付けるのは寸法合わせが難しいです。

特に斜め部分は正確に図るのが難しく、

ミリ単位でぴったり合わせる事は困難です。

そこで今回はそのような誤差も考慮して

材料を少し長めに用意して現地で合わせて

切断する方法を採用しました。

Tさんが工具を持っていたことが幸いでした。

ポリカはアルミフレーム外側に取り付けます。

アルミフレーム溝への差し込みも可能ですが

固定強度は弱く屋外ではお勧めできません。

アルミフレームとポリカ板の取付方法は

こちらの動画で見ることができます。

これで設計は完了です。

3.3 カーポートサイドパネル自作 製作

設計が終われば部品を手配します。

最寄りのメーカー工場より直送されるため、

基本的には送料無料です。

今回DIYのとても大掛かりな内容なので、

3工程に分けて部品を手配することにしました。

1つ目は下段の長方形部分のパネル枠です。

この部分は決まった形をそのまま取付しますが

フェンスとカーポート柱の取付がポイントです。

ここにはアルミのLアングルを使用しますが、

固定用の穴はなく現地で合わせて加工します。

幸いアルミは柔らかい金属なので簡単に

穴あけ加工が可能です。

電動ドライバーとドリル刃で加工できます。

こういう箇所は図面にないので現地合わせです。

実際に完成した様子がこちらです。

ここではフレーム長さの調整はなく

組み上げた枠組みを取り付けるだけです。

2つ目は上段の斜め部分パネル枠です。

先に下段を作っているのでその上に乗せて

作業できるので作りやすいです。

ただ間柱や斜め部分は現地合わせで

長さを調整する必要があります。

最後の工程はポリカ板を取り付ける作業です。

フレームの上からボルトで固定するため

最後にまとめて取り付けできます。

ポリカ板の固定にはEasyナットを使います。

後からでもフレーム溝上から挿入できるため

大変便利です。

もし部品を全て一括で手配してしまうと

寸法が変わった時など変更できないので

現地合わせの場合は少しリスクがあります。

部品納期のため工期は少し長くなりますが

この方が失敗しにくいです。

アルミフレームの連結は六角レンチを使って

ブラケットと言う部品で行います。

作業的にはとても簡単でTさんも初めて

アルミフレームを使われましたが、

特に問題なく完成されました。

連結方法はこの動画で見ることができます。

既存柱への固定はインプルナットを使います。

柱の肉厚が薄いとそのままビス留めしても

しっかりと固定できないため

インプルナットや埋め込みナットなどを

使うことにしています。

完成したカーポートサイドパネルです。

斜め部分までピッタリ作ったので

屋根との隙間がありません。

これでもう雨風が吹いても大丈夫ですね。

ここまで作ると少し時間はかかりますが、

完成したときの達成感はありますね。

それに作る時間よりも使う時間のほうが

圧倒的に長いのでダイパ的にも良いですね。

4.さいごに

カーポートにサイドパネルを自作しました。

屋根の傾斜に合わせて隙間なく作れました。

アルミフレームとポリカ板を組み合わせれば

このように自分で作れるようになります。

もしカーポートに入る雨風にお悩みの際は

サイドパネルを検討してみてください。

ずっと長く快適に過ごす事ができますよ。

この記事が皆さんのお役に立てれば幸いです。


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