2020年7月8日更新
ASDの長男を持つ父親で、東京品川の高輪台で発達障害のお子さんとそのご家族のためのアイデス・クリニックと、児童発達支援・放課後デイサービス「キッズプレイスたかなわだい」を運営している医師でもあります。
現在自分が行なっている発達障害の児童へ統合的発達サポートシステムの紹介や、日常のことや、発達障害のお子さんを持つ親御さんたちに有益な情報の提供を行なっていく予定です。どうぞよろしくお願いします。
#たかなわだいキッズからての話その5(2020 7 7):七夕の練習再開
「たかなわだいキッズからて」とは、「キッズプレイスたかなわだい」で提供している運動療育プログラムの一つです。普段、通っている安全で安心できる場所で、空手という身体操作技術を学び身体の使い方を身につけたり、先生や友人との練習を通して対人関係を学ぶと同時に、自分の身を守る術を身につけることで自信を持ってもらうことを目的としています。簡単にいうと、人間としてのしなやかな強さを身につけてもらう場所と設定しています。
緊急事態宣言があり、3月からこのプログラムは休止状態でしたがようやく緊急事態宣言が開けて今月から、このプログラムを再開することができました。
7月7日の七夕の日から再開です。この日の参加メンバーは、長男、次男、L君、R君の4人です。このプログラムは当初この4人をスターティングメンバーとして考えており、いろいろありましたがようやく4人が揃って練習を開始することができました。
空手の練習を4人で始めます。突きや蹴りの練習をベースとして、楽しく身体を動かしていくことを今回の練習はやっています。まずは、身体を動かすことの楽しさと、突いたり蹴ったりすることのカッコよさを知ってもらうような練習でした。参加者は、やっぱりみんな男の子ですから、このようなことにはみんな夢中になって楽しんでいたそうです。(自分は今回仕事のため練習に参加できず伝聞です。)
練習後、みんないい笑顔をしていたそうです。長男と次男にも練習の感想を聞いてみたら、「楽しかった!!」という返事が返ってきました。良い練習ができたのだと思います。もう少し身体を動かすのに慣れていったら本格的に空手の練習を始めようと思います。空手を通して、彼らの健やかな成長を祈るとともに、当施設の利用者をはじめ全ての発達障害のお子さんの健やかな発達を七夕の願いとしました。
それではまた次回。
参考文献 (運動とASDに関しての論文です)
1)Can Participation in a Community Organized Football Program Improve Social, Behavioural Functioning and Communication in Children With Autism Spectrum Disorder? A Pilot Study, J Autism Dev Disord
2020 Feb 27[Online ahead of print]
2)The effect of six weeks of Tai Chi Chuan training on the motor skills of children with Autism Spectrum Disorder
Sarabzadeh M, et al. J Bodyw Mov Ther 2019 - Clinical Trial. PMID 31103109
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先月クリニックが取材された本が出版されました。
発達障害に対して栄養療法などの治療を行なっている7人の医師のインタビューと、それに対して国立精神・神経医療研究センター病院の功刀浩先生がコメントされています。この手の本では、客観的視野に立った今までになかった本だと思います。
ご興味ある方は、一読することをお勧めします。
発達障害 食事・栄養・キレーション療法をご存じですか?
生化学的検査:尿中有機酸検査、尿中ペプチド検査、毛髪ミネラル検査、血液検査、その他
生化学的治療:食事療法、栄養療法、腸内環境整備、キレーション療法等
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当ブログにおいては、可能な限り正確な情報を掲載するように努めています。
しかし、新たな医療上の発見や診断分類の策定などによって、情報が古くなることもあります。そのため必ずしも正確性を保証するものではありません。
また、患者さん個人により状況は千差万別であり、安全性を保証するものではありません。
注意事項
発達障害の治療に関しての様々な情報がインターネットなどで散見されます。その中には、極端や食事療法や薬剤の使用等などもあります。現在、当院で行っている生化学的治療は、患者個人に合わせたサプリメントの調整や、環境調整やSST、PT等も含めた生活全体に対しての包括的な指導を行うことで、その治療効果を得ています。ですから、生化学的治療を行う場合は必ず専門家の指示に従ってください。
自己流での治療や、インターネットサイトなどの医療関係者以外が提供する治療を行った場合は、有害事象が発生する危険性もありますので注意が必要です。また、お子さんのことなどで疑問に思うことはかかりつけの医師にご相談ください。
治療研究や外来対応が多忙を極め、現在個別でのメッセンジャー等での質問対応は行っておりませんのでご了承ください。ただ今後、みなさまに有益な情報をHP等でお伝えしていく予定です。メルマガも平成31年3月から開始しておりこちらにも、情報提供を行っておりますのでどうぞよろしくお願いします。
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