来月、5月9日に国立競技場で開催される東京オリンピック・パラリンピックの陸上のテスト大会に、男子100メートルの桐生祥秀選手など、国内トップ選手が出場することになりました。関係者によりますと、新型コロナウイルスの感染拡大を考慮して、無観客での開催が検討されているということです。

オリンピックのテスト大会は、運営の手順を確認したり課題を確認したりするために、各競技の本番の会場で実施されています。

陸上は5月9日に、国立競技場で海外選手も参加する大会が予定されていて、日本陸上競技連盟は、トップ選手が出場する男女合わせて17種目について一部の出場選手を発表しました。

このうち、男子100メートルには、9秒98の記録を持つ桐生選手のほか、同じく9秒台の小池祐貴選手、ケンブリッジ飛鳥選手や多田修平選手が出場します。

また、女子5000メートルには、女子10000メートルで代表に内定している新谷仁美選手や、オリンピック出場を目指す廣中璃梨佳選手などが出場予定です。

テスト大会は、本番を想定して午前からの部と夕方からの部に分けて行われ、夕方からの部は、世界ランキングにつながるポイントを多く獲得できる国際大会として開催されることになっています。

主催する東京大会組織委員会の関係者によりますと、新型コロナの感染拡大で東京都が政府に対して、緊急事態宣言を出すよう要請する方針であることなどから、無観客での開催が検討されているということです。

一方で、海外から出場を予定している選手について、日本陸連は現時点では出場を前提に準備を進めているとしています。