9月の輸出額は、去年の同じ月より13%増えて、7か月連続で増加しました。一方、原油価格の上昇などを背景に輸入額も大幅に伸びたため、輸出から輸入を差し引いた貿易収支は2か月連続で赤字となりました。

財務省が、20日に発表した貿易統計によりますと、9月の日本の輸出額は、6兆8412億円で去年の同じ月より13%増え、7か月連続で増加しました。

韓国向けの鉄鋼や中国向けの半導体などの電子部品が伸びました。

その一方で、自動車の輸出額は、半導体不足や東南アジアでの部品の調達難で自動車メーカーの減産が続いていることを背景に、去年の同じ月に比べて40.3%の減少と、大きく落ち込んでいます。

また、9月の輸入額は7兆4640億円で去年の同じ月より38.6%増え、8か月連続で増加しました。

原油の輸入単価が、円建てで1年前に比べて65%余り上昇したことが輸入額の大幅な増加につながりました。

この結果、輸出から輸入を差し引いた貿易収支は6228億円の赤字で、2か月連続の貿易赤字となりました。

あわせて発表されたことし4月から9月までの半年間の貿易収支は、こちらも原油の輸入額が増えたことなどから、3898億円の赤字で2期ぶりの貿易赤字となりました。