以前の記事で、お母さん(姑)がせん妄で泣き叫び続けるので、何らかの薬(鎮静剤とか)を処方してくれと頼んでも、Geriatricと呼ばれる高齢者医療専門の医師は「転倒リスクが高まるのでそういう薬は処方できません」の一点張りだったと書きましたが、

 

ホスピスに移行した瞬間から、「どんな劇薬でもどーんどん使ってちょーだい!」と方向転換が激しくて、感覚が慣れるのにちょっとかかりました(汗)

 

だって、普通に非医療関係者として暮らしてて、モルヒネ扱うことなんかないでしょ?

 

この件に関しても言いたいことは、死ぬ予定の人に対しては、もうリスクとか責任とか負わなくて良いから、何でもあり!なんやなぁと。

本人や家族に、そういうの丸投げなんやなぁと…。

 

 

私たちはヘルパーちゃんも入れて、4人体制でちっちゃなお母さんの介護と看取りをしました。

ちっちゃくてもね、自分で自分を支えられない人って、すっごい重いんですよ。

だから、おむつを替えるのも、二人体制で気をつけながらやってました。それでも私や夫は腰を傷めましたが。

 

でも、4人の目と手があったのはお母さんにとっては絶対良かったです。

介護で疲れ果てて、彼女に当たったり、最悪首絞めちゃうとかそういう状況には当然ならなかったし、床ずれも一切作りませんでした。

みんなで大事に大事にケアしましたもん。

 

まあ、本人が意思を表示できないので、もしかしたらそれぞれの自己満足だったのかもしれないけれど。

 

ホスピスの訪問ナースやら、入浴介助(ベッド浴ですが)のお姉さんやら、皆さん「お肌綺麗ね〜。大事にしてもらってるね〜」って言ってくれたもんねぇ。

 

その当時は、「あったりまえじゃん、それくらい。もしかしてお世辞?」って思いながら聞いてたけど、あんなにちっちゃくても重いんだもん、もっと大きな人とか、あるいは介護者が高齢な場合、家族が一人しか、あるいは一人も無い場合は、あそこまで丁寧にケアできないんだもんね、と思い当たりました。

 

ホスピスナースたちは、そこそこの修羅場も見ているんだろうな…なんても思ったりでした。

 

だって、自宅で死ぬまでの時を待つんですから。

 

ホスピスってそういうものですからね…。

 

 

間が空いたりしてますが、ちょっとずつ気持ちを整理しながら書き進めていこうと思いますので、気長にお付き合いいただけると嬉しいです。