河内マサヤンのブログ

河内マサヤンのブログ

私が作成した創作花札を掲載しています。創作花札とは花札の形を借りた「書」「イラスト」「言葉遊び」が三位一体となった作品です。

2024年5月1日から5月6日に『はめ込み地図と花札展』を開催させていただきます。
河内マサヤン3年ぶりの個展になりまして、本ブログで発表しております『世界はめ込み地図』『日本はめ込み地図』そして『創作花札』を出品致します。どうぞご足労、ご笑覧頂ければ幸いでございます。
【日時】
 2024年5月1日(水)~6日(月)
 10時~18時(最終日は16時)
【場所】
 枚方文化芸術センター
 ひらしん美術ギャラリー第3展示室(京阪枚方市駅から北西へ徒歩5分)
https://hirakata-arts.jp/access/

ハロ!

バヌアツ共和国は南太平洋の八十三の島々からなる国。およそ半数は火山島で、近海ではたびたびマグニチュード7越えの強い地震が起きています。

公用語はビスラマ語で、ビスラマという名は「海のちびすけ」と呼ばれるナマコから由来しているそうです。

バヌアツは「バンジージャンプ」の発祥地です。足に蔦をくくりつけ20~30mの櫓からて跳び降りる「ナゴール」という成人儀式からきています。「ナゴール」の起源は10世紀、暴力夫から逃げた妻が木に登り、それを追ってきた夫も登り、捕まりそうになりました。意を決した妻は木から身を投げ、夫婦は木から落下してしまいます。妻は足に蔦が絡み助かりますが、夫の方は地面に叩きつけられ亡くなったそうです。「ナゴール」に臨む若者は足にくくりつける「蔦」は自分で準備します。「命綱」ならぬ「命蔦」探しには慎重に慎重を期すようです。

さて、「バヌアツ」という国名は中国語表記で「瓦努阿図」と書き、地図にはリーゼントの番長をはめ込みました。通過儀礼は命がけ、チョッとやソッとじゃビビれない!「バヌアツの鬼瓦番長」は根性ありますよ!

ムラホ!

東アフリカに位置する内陸国ルワンダは国土のほとんどをなだらかな丘陵で覆われているため「千の丘の国」と呼ばれています。程よい傾斜は天水を利用する農耕に適しておりルワンダはアフリカで最も人口密度の高い国となっています。

しかし過密な人口と歪んだ植民地支配、低い教育水準により部族間対立が激化し悲劇がおこります。1994年フツ族系政府と過激派がツチ族やフツ族穏健派を攻撃、人口の20%にあたる100万人の人が殺害される「ルワンダ虐殺」が発生しました。

今回のはめ込み地図は「立ててみたらかわいい女の子」ですが、虐殺後のルワンダは「女性を立てる」ことで大きく発展しました。男性人口が大きく減少したため、女性の政界進出が促され、世界初、議員の過半数が女性で占められる国となりました。不正や汚職が少ないクリーンな政治と情報産業の推進によりアフリカ随一のIT立国として大きな発展を遂げそれは「アフリカの奇跡」と呼ばれました。

以前「女性のチカラ」パラグアイでも紹介しましたが、女性の力の活用は発展の大きなカギになるのでしょうね。

 

皆様ごきげんよう。

5月1日より開催の『はめ込み地図と花札展』ですがおかげさまでほぼ準備はできました。

上添付のとおり4枚一組のパンフレットも完成しました。

ご来場された方へお渡しする予定ですが、数に限りがあるのでもし足りなくなった場合はあしからずご容赦ください。

隣のライトブルーの冊子は目録です。

また開催前の状況などブログで発表できればなと思っております。

 

【日時】

 2024年5月1日(水)~6日(月)

 10時~18時(最終日は16時)

【場所】

 枚方文化芸術センター

 ひらしん美術ギャラリー第3展示室(京阪枚方市駅から北西へ徒歩5分)

 

マガンダン・アラウ!

フィリピンは7641もの島々からなる国で人口は1億人を超えました。世界最大の労働力輸出国といわれ人口の10%にあたる1000万人もの出稼ぎ労働者が活躍しており、特に看護・家政婦業は重要な産業となっています。また英語話者が多く、コールセンター等アウトソーシング産業も大きく伸びています。

フィリピンのスポーツといえばボクシングでしょう。世界6階級制覇の「パックマン」マニー・パッキャオや、現役では世界5階級制覇「フィリピンの閃光」ノニト・ドネアが有名ですね。またビリヤードも盛んで世界大会でも好成績を残しています。

さて今回は「バスケットボールをする若者」をはめ込みました。バスケはこの国で最も人気のあるスポーツで街中ではバスケットリングをよく見かけます。プロリーグの「PBA」はアメリカの「NBA」に次ぐ歴史を持ち、ナショナルチームはバスケW杯ではアジア最高の3位に輝いています。

 

グリュエッツィ!

ヨーロッパの中央に位置するスイス連邦、公用語はドイツ語、フランス語、イタリア語、ロマンシュ語と4つあり、ドイツ語話者は64%と最も多いのですが、スイスドイツ語(アレマン語)という方言で「こんにちは」も「グーテンターク」より冒頭の「グリュエッツィ」が一般的とのことです。「永世中立」を保ってきましたが、国中を要塞群で網羅し焦土作戦をも辞さない「スイスを侵略すると利益よりダメージの方が多くなる」国防戦略のため国民皆兵を国是としています。兵役がある一般男性は年に数回、軍事施設で訓練を受けます。週末は帰宅しますが、家に帰るまで軍服を脱ぐことは許されない、まさに「おうちに帰るまでが軍隊です」なのです。

さて、はめ込み地図は……今回ははめ込んでませんねぇ……スイスといえばアルプスと湖、そして「アルプスの少女ハイジ」でしょうか。チューリッヒからチューリヒ湖、ヴァレン湖を南東に下った「マイエンフェルト」が舞台の「アルプスの少女ハイジ」は1880年にヨハンナ・シュピリにより執筆され世界中で人気になりました。日本でも大正時代に和訳されましたがその題名は「楓物語」。というのも当時の日本人は外国人名に慣れていないためハイジは『楓』、ペーターは『辨太(べんた)』、オンジは『爺(おやぢ)』、クララは『久良子』となったのです。高畑勲氏、宮崎駿氏らが手掛けたアニメは世界でも高い評価をうけました。主題歌の「おしえて」を歌うのは伊集加代さん。「スキャットの女王」と呼ばれ「ルパン三世のテーマのコーラス『Lupin the Thi~ed』」や「11PMの『サバダバ』」を歌っています。「ネスカフェCM『目覚め:ダバダ』」も伊集加代さんですが、ネスレ社もスイスに本社を置く世界企業ですね。

キア・オラ!

ニュージーランドの公用語は英語とマオリ語、冒頭の「こんにちは」はマオリ語です。そして「手話」も公用語とされています。

国鳥の「キーウィ」はニュージーランドのシンボルで多くの街や会社、軍隊などの紋章やロゴに使われ、❝ラグビーリーグ❞のニュージーランド代表は「キーウィズ」と呼ばれています(かの有名なオールブラックスは❝ラグビーユニオン❞の代表)。「キウイフルーツ」はてっきり「キーウィと似ているから名付けられた」と思っていたのですが、元々「チャイニーズグズベリー」と呼ばれていたのが、ニュージーランドからアメリカへ輸出するにあたり、「ニュージーランドの果物ですよ!」とアピールするため改名しました。ちなみにキウイフルーツはマタタビの仲間ですので、木の下には猫がよく集まるそうですよ。

さて今回のはめ込み地図は『子羊と南十字星』。ニュージーランドは世界屈指の牧羊国で、ヒツジの頭数は人口の6倍とも7倍とも言われています。そしてニュージーランド国旗の右側に描かれているのが南十字星です。はめ込み地図の子羊は南十字星を眺め天体観測でしょうか。

ブエナスタルデス!

今回は中部アフリカの「赤道ギニア」。西アフリカの「ギニア共和国」とは全く異なる国で国境も接していません。国土の大半はアフリカ大陸にありますが、首都マラボは北西部のビオコ島にあります。「大陸領土を持つものの、首都が島に存在する国」は世界でも珍しく、この「赤道ギニア」と「デンマーク」のみです。ただ現在大陸に新首都「ラパス」を建設中とのことです。

公用語はアフリカ唯一のスペイン語。もともとはカカオやコーヒーを栽培する貧しい農業国でしたが、20世紀後半に石油生産が始まると急速な経済成長が続き、今ではアフリカで最も高い一人当たりGDPをあげています。ただし石油資源による急速な経済発展により首都近郊と内陸部との経済格差が世界最悪水準になっているようです。

さて「赤道ギニア」の名前のとおり、赤道直下でさぞ暑いんでしょうねぇ

……あれ?

南隣の「ガボン」はガッツリ通っているんですけれど……

どうやら「ギニア共和国」と区別するために「赤道に近い方のギニアですよ」と国名表記しているそうですね。

まぁこまかいことはさておき本作品では「百獣の王ライオン」をはめ込みましたよ!ただ、野生のゴリラは有名らしいのですが、野生のライオンは生息しているのでしょうか?

 

 

こんにちは!
2024年5月1日から5月6日に『はめ込み地図と花札展』を開催させていただきます。ご案内葉書を作成いたしましたが、一足先にブログにてアップ致します。河内マサヤン3年ぶりの個展になりまして、現在ブログで発表しております『世界はめ込み地図』『日本はめ込み地図』そして『創作花札』を出品致します。どうぞご足労、ご笑覧頂ければ幸いでございます。
 
【日時】
 2024年5月1日(水)~6日(月)
 10時~18時(最終日は16時)
【場所】
 枚方文化芸術センター
 ひらしん美術ギャラリー第3展示室(京阪枚方市駅から北西へ徒歩5分)
 
 

バエシャパデカアル!

日本の裏側にあるパラグアイ。公用語はスペイン語とグアラニー語で、冒頭の「こんにちは」もグアラニー語です。パラグアイでは通貨をはじめサッカーのチーム名など「グアラニー」を冠した名前も多く、グアラニーの血はパラグアイ人としての「誇り」なのでしょう。そしてユニークなのは国旗、表と裏でデザインが異なります(他国で同様のケースとしてはサウジアラビアやモルドバのみ)。

さて、地図にはめ込んだのは「女性」ですが、近代のパラグアイは女性に支えられたといっても過言ではありません。というのも150年前のパラグアイは「女が木から降ってくる」と揶揄されるほど女性人口比率が高くじつに8割以上と言われました。世界には女性だけの部族「アマゾネス」や日本にも「女護島(八丈島や与那国島など)」といった伝説はありますが、パラグアイの場合は悲しく凄惨な歴史が起因しています。

19世紀初めの南米はスペイン・ポルトガルから独立を勝ち取ったものの、政治経済的に混乱し、領土問題で互いに争う状況が続いていました。そんな中でパラグアイはフランシス博士、カルロス・ロペスと強権的独裁者が続きましたが土地国有化、保護貿易の促進、鉄道敷設、義務教育など先進的かつ合理的な政策を行い「盗人や飢えた者を全く見かけない」と言われるほど安定していたのです。また外圧に対抗するため強力な軍隊も組織しました。

そんな成功国パラグアイを隣国のブラジル帝国とアルゼンチン、そして南米経済を牛耳っていたイギリスが敵視するようになります。カルロス・ロペスが死去し、息子のソラーノが大統領に就任しましたが、隣国ウルグアイの内紛介入をきっかけに、1864年ついにブラジルおよびアルゼンチン相手に開戦してしまいます。当初ソラーノはアルゼンチンの反体制派とウルグアイ政府を引入れブラジルを叩こうとしていましたが、上手くいかずさらにはウルグアイも敵に回り三方から攻められてしまいました。グアラニーの勇敢な血を引くパラグアイ軍は全滅するまで戦いましたが、首都アスンションは陥落、ソラーノも老人子供中心の兵を率いて戦いましたが、1870年包囲され戦死しました。

この戦争でパラグアイは甚大な被害を受け50万人以上いた人口は20万人程度に激減し、成人男性に至っては人口の9割を失ってしまいました。さらに領土の4分の1を割譲し、発展していた工場や公有地のほとんどは海外に奪われ、保護貿易で潤っていた経済も完全に停止してしまいました。そんなどん底の国に残されたのがパラグアイの女性たちです。夫や父を亡くし絶望の中、国を支えてきたのでした。実は本日2月24日は「パラグアイ女性の日」で女性への敬意と感謝を表した記念日なのです。更にパラグアイの2万グアラニー紙幣には特定人物ではなく「女性」が描かれています。

本作ではしっかり者のパラグアイ女性を描きました。忙しい仕事の合間にマテ茶でほっと一息ですね。

サイン・バイノー!

モンゴルは日本とは大相撲で深い関係にあり、最近の朝青龍・白鵬から照ノ富士までほとんどの横綱はモンゴル勢が占め、圧倒的な強さを誇っています。

この国を親子のスーパーマンにしました。元横綱の白鵬や日馬富士のお父さんはモンゴル相撲の強者でした。近い将来、モンゴル人力士の子供達も台頭してくるのでしょうか。