脂肪吸引における糸の必要性についてですが、たるみが施術前から目立っている方や、吸引する脂肪が多く皮膚が余りやすそうな人では、たるみを最小限にしてあげないと良い結果が出ません。
ダボダボな洋服や、ぶ厚いダウンを着てダイエットを頑張ったとしても、ダイエットの変化感がわかりづらいのと同じです。一番外にある皮膚がたるんでいると、どれだけ中の脂肪を吸引しても変化感が少なくなります。
いかにたるみを最小限にするかが、フェイスラインをきれいに仕上げ、あご下をすっきりさせるために重要になってくるわけです。そこにこだわっているからこそ、キルシェクリニックの仕上がりが他院と一線を画す良い仕上がりになっているとも言えます。
そもそも、たるみがあるので顔の下半分が長く見え、輪郭が四角く見えているわけですので、それを改善させないことには皆さんの悩みは消えませんし、上にも書いた通り脂肪吸引での良い結果は出ないわけです。
そして、脂肪吸引後にたるみを改善させるためにはいくつかの方法があって、相談の中で
・基本はフェイスバンドを3ヶ月間お風呂以外ずっとできれば糸は不要。
・ただ、日中は付けられないなどの理由があれば糸があった方が仕上がりは良くなる。
・たるみが残ると変化感が少なくなる。
ということなどを主に説明しています。
ですので、糸を勧めるケースとは、たるみはあるけどフェイスバンドを3ヶ月間ずっと装着するのが難しい、という方になります。
「そんな3ヶ月フェイスバンドをずっと装着できる人なんているの？」
と懐疑的な人もいるでしょう。
でも、専業主婦の方は小顔矯正バンドと理由をつけて3ヶ月がんばる人もいますし、SOHOで一人暮らしの方だと問題なくクリアできる人もいます。学生さんで学校まで装着して通っていた人もいました。それぞれの環境によって、できる人もいればできない人もいらっしゃるわけです。
今回の患者さんは、
ホホ＋あご下の脂肪吸引
バッカルファット切除
を同時に施術された20代後半の患者さんです。糸の併用はしていません。
たるみも術前から気にはなり、吸引量も多くなりそうだったのでたるみの残りが心配でしたが、「フェイスバンドを頑張ります！」という患者さんの言葉を信じて、糸は使用していませんがめいいっぱいの施術をさせていただきました。脂肪吸引は静脈麻酔で眠っている間に行いました。キルシェクリニックでは顔の脂肪吸引では吸引量を計測していませんが（全く意味がないので）、経験上の吸引量としては比較的多い方でした。
もちろん術後はしっかりとお休みいただいてから元気にお帰りになっています。
実際、とても根性のある方で、抜糸の時も1ヶ月の経過観察の時も、フェイスバンドをつけて当院にお越しになるくらいでした。こういった頑張りは、必ず良い結果につながります。
【施術前】
まずパッと見で、あご下のボリュームが目立ちますね。いわゆる二重顎と呼ばれる状態です。
あとはたるみのせいで顔の下半分が長く見えていて、フェイスライン自体がかなり甘く見えます。
【施術1ヶ月】
一目瞭然ですね！
ぱっと見で明らかにわかるほど、フェイスラインがスッキリしてシャープになり、小顔になりました。
かなり大きな変化が出ていますが、これは患者さんがフェイスバンドでの圧迫を本当にしっかりと頑張ってくれたからだと思います。今回の患者さんは、1週間めの抜糸も1ヶ月目の経過観察も圧迫用のフェイスバンドを自宅から装着してお越しになりました。1ヶ月間、圧迫バンドをほとんど外さなかったそうです。そのくらいの努力と引き換えに手に入れた素晴らしい結果です。患者さんの頑張りに心から敬意を表します。
もちろん糸があれば同じくらいの効果が簡単に出せるわけですが、糸にはダウンタイムやリスクの問題もありますし費用的な問題もありますので、フェイスバンドでここまで仕上げられたらベストですよね。
【並べて比較】
こうやって比較すると、いかに患者さんが頑張ってくれたかが良く分かります。
このように、「患者さんが圧迫を頑張ってくれれば」糸なしでも良好な結果は普通に出ます。
繰り返しになりますが、それはあくまで「患者さんが圧迫を頑張ってくれれば」という条件付きになりますので、その点はしっかりと理解されてください。日中は圧迫ができないなど、圧迫を頑張れる条件が整っていない人には、やはり糸でフェイスバンド代わりの効果を期待した方が確実性高く脂肪吸引の良い結果が得られると思います。
このように、たるみがあったとしても、脂肪の吸引量が多かったとしても、圧迫をしっかりと頑張ることができれば良い結果は得られますのでご安心ください。
キルシェクリニックは「糸押し」なのではなく、「皮膚のたるみを最小限にすることが重要」だと考えているだけなのです。その中の1つの手段として、フェイスバンドの使用が難しい方を中心にバンド代わりとして糸の併用をお勧めしているわけです。
だからこそ、40代の若返りの施術としても大きな効果を出せているということになります。
40代の若返りの施術としても脂肪吸引は有効だと当院では強く実感しています。
ただ、圧迫の仕方を間違えてしまうとあご下に強い拘縮が残ってしまって仕上がりが落ちるケースもありますし、圧迫を頑張れなければたるみが残って変化感は少なくなってしまいますので、その点は注意が必要です。そういった意味では、糸の方が注意点がほとんどなく頑張ることなく良い仕上がりが期待できますので、お手軽なのは間違いありません。
当院にはチヤホヤするスタッフもいませんし、値段の安さで勝負する気もありませんので、美容慣れしている方には不満が多く感じられるかもしれません。
ですが、逆にカウンセラーと呼ばれるお金の話専門部隊はいないので、閉じ込めて契約を迫ることはしませんし、スタッフは全員看護師の上に私の脂肪吸引を受けていますので、経験を元にお話しすることも可能です。
相談では医師の私がお1人お1人にしっかりと時間をかけて、それぞれの患者さんに応じたオーダーメイドの提案を行いながら、患者さんのご希望を加味してベストな方向性を探しています。
なので、当院には「美容外科自体が初めて」という患者さんが多いのかもしれませんね。初めての方であっても、安心して相談にお越しいただける体制には自信がありますので、皆さんのお悩みを聞かせてください！
一緒に良い解決方法を考えていきましょう。
2021年11月の休診日
2（火）・7（日）・12（金）・13（土）・14（日）・18（木）・22（月）・23（火・祝）・27（土）
2021年12月の休診日
1（水）・2（木）・6（月）・10（金）・14（火）・19（日）・20（月）・24（金）・31（金）
2022年1月の休診日
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