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Hi everyone!
お元気ですか?
今日はのんびりな日のハズやったのに、なんだか忙しかった。
早く帰れるやろうと踏んでたのに、大きな計算違い。
ラスベガスのような観光地には、バチェラーパーティーはもとより誕生日や結婚記念日などのお祝いで来るお客さんが多い。
中でも今日のカップルには驚いた。
2人とも20代後半。
「何かのお祝いですか?」と聞くと、
「20年目のアニバーサリーですねん」
WHAT?!?!?!
「エッ?!20年って、子供の頃から?!?!」
「そうですねん。結婚して5年やけど、知り合って20年」
それって幼馴染みやんか。
「20年って、20年ずっと?!?!?!途中で疎遠になって、とかなかったん?!」
「なかった。ず〜っと一緒。お互いが親友やねん。なんでも話できるし」
すっごーーーーーい!
「子供はいてはるん?」
「まだ。私ら2人とも寂しい子供時代を過ごしたから、まず経済的に安定して私らが親になる準備ができてからって思ってて」
思わず尊敬の目で2人をマジマジと見直した。
こんなしっかりした子もおるんやね〜。
「お客さんら、幸せやね。若くしてそんな人と出会えたのは。世の中には一生ソウルメイトと出会えへん人もようけおるのに」
「ひとつだけルールを作ってるねん。怒ったままでベッドに行けへんこと」
ソレ!
私と主人もそうやった。
ルールを作ってたわけちゃうけど、うちの場合は主人がそう信じてる人やった。
私たちは喧嘩らしい喧嘩もしたことないけど、20年近く一緒におったら、たまには意見の相違から怒ることもある。
たいてい私がキレるんですが、すると主人は気長に私の怒りを鎮めて、気がつくといつもの私らに戻ってた。
長男が、最初に主人のことを感心したこと、と主人が逝ってから教えてくれたのが…。
まだ息子たちが高校生の頃に、主人が来て4人でご飯食べてたか、とにかくキッチンテーブルに座って話をしてた時のこと。
今振り返ったらめちゃしょーもないことやねんけど、当時流行ってたエミネムとかヒップホップの話になると、主人は頭から否定してたんですよ。
私は自分が中学生頃に、父が当時のアイドルのことを頭ごなしに「しょーもない」と否定するのがとても嫌やった。そのトラウマがあるから、主人の言い方にキレてしもて、
「もう帰って」
と言うたんやと。
言うた本人は、その話を聞いておぼろげにしか覚えてなかった。
長男「あの時、義父は帰れへんかった。そこから根気よく話を続けて、ちゃんと雰囲気を丸めた。それに感心した」
私は息子のために怒ってたのに、息子は主人の手腕に感心しててん。
でもこの「怒りを抱えたまま寝ない」というのは、口で言うと簡単やけど、感情に振り回されると意外とできない。
若い夫婦がそれをルールにしてると聞いて、オバハンはいたく感心した。
こんなカップルも世の中にはおるんや〜。
当然、2人とも足が地についたしっかり者やからやろうけど、子供の頃にそんな人と巡り会えるってなんてラッキー。
ほんで一緒に同じ方向に成長して、大人になっても同じ夢を追いかけられるって、こんな幸せなことはない。
こういうカップルを見ると、微笑ましくて嬉しくなるとともに、やっぱりそこはかとない寂しさが込み上げる。
もう主人と過ごしたような無条件に楽しかった日々や、安心感や、幸せを味わうことは二度とないと知ってるから。
できることなら、もっと一緒にいたかった。
お互いにヨボヨボになるまで連れ添いたかった。
でもそれは叶わないという普段は心の箪笥の奥にしまってる現実が、幸せそうなカップルを見るとふらふらと出てくるわけです。
出てくるモンはしゃーないから、また折り畳んで箪笥の奥に片付けなアカン。
その哀しい作業を、この先一生繰り返すねんやろな。
切ないね。
最後に。
今日の社員ランチ。
ひとりでもひとりぼっちじゃないから。
皆んなでお互いを思いやり、助け合い、励まし合ったら乗り切れるから。
今日も無事に過ごせたことに感謝して、明日も一緒に頑張りましょうね。
では、お元気で。
Have a nice day!
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