J2 4節 ファジアーノ岡山戦 | 茨城からのOne Soul‼

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元々スポーツナビブログで書いてましたが引っ越しました。
松本山雅サポの者です。
自らの思ったこと、考えをゆるーく書いていきます。
ネタはJ、海外、代表問わず書きます。
よろしくお願いします。

 

待ちに待ったホーム開幕戦。

山梨の地ではありますが、開催できることに感謝。

山梨中銀スタジアムの関係者の皆様、ヴァンフォーレ甲府の皆様に感謝です。

 

相手は因縁ともいえるファジアーノ岡山。

策士長澤監督との相性は本当に良くない。

さてどうなることやら。

 

今回は、試合の時系列に沿って、シーンごとに僕の解説を入れていく形式にしてみました。

 

なお、DAZNと対応させるために時間は90分表記としています~

 

 

【試合前】
松本は3-4-2-1と予想。
岡山も3-4-2-1が基本布陣。
ミラーゲームになるので、
局面局面での攻防
局面を優位に進めるための、素早い展開
が重要なポイントになりそう。

松本は隼磨に代わって岩上を先発起用。
今季初先発であり、ポジションも従来の中盤センターではなくサイド。
反町監督に与えられたタスクは果たしてなにか?

山梨にも関わらず、メインもバックも埋まってる。すご。


キックオフ!!!!


【前半】

3分
高崎が橋内のロングパスに反応して抜け出してチャンスを迎える。
立ち上がりはシンプルな攻撃で様子見か。
高崎の高さを生かしたいが、後藤と喜山が揃う最終ラインが自由にしてくれるだろうか。

6分
実況より、「山雅は開幕3戦未勝利はJ参入後初」
今までどんだけ順調に来ていたんだ。笑
スロースターターと言われつつも、そこまでではなかったのだと思う。

8分
山雅右サイドで高崎が喜山に倒されてファウルを受ける。
高崎が1トップになるメリットが現れたシーン。
前線で自由に動き回ってサイドでも起点を作れる点が魅力。
相手からすれば、マンマークでも付けないし嫌だろう。
2トップだと、役割分担が行われるので、自由度が制限されてしまい、やりにくそうだった。鹿島でうまくいかなかったときも2トップだった気がする。

12分
岡山のCKが左右から2本。
どちらも守田が触れる。守田の高さはありがたい。
岡山は、後藤、赤嶺、イヨンジェあたりがターゲットのようだ。
純粋な高さというよりは、正確なキックを軸とした中での駆け引きで点を取ってくるイメージがある

16分
下川のグラウンダーの折り返しに工藤が合わせたシーン。
下川の冷静さが光っていた。
DFを切り返しでかわして、やみくもに浮き球のクロスを入れずに、あえて中に入らずに待っていた工藤が良く見えていた。
工藤のクロスへの入り方もさすが。点の取れる選手はDFと逆の動きをするのは基本。
クロスのために下がるならば、あえてマイナスの位置に残る。

21分
岩上のFK。
今後へ向けてシュートという選択肢を見せておくのはアリ。
ただし、枠に飛ばなければ守備陣の頭に印象は残らないかも。

23分
あえて近いところで一拍置いて、中に入れるのは、DFの目線をそらすため。
ボールウォッチャーになっているので、ニアへ早いボールを入れて、相手の背後を突く戦略。

25分
浦田のニアへのボールに永井。
高さで勝負できないなら、駆け引きでニア。

35分
失点......
岩上のサイドチェンジが奪われてのカウンター。
ここまで散見されたようにイヨンジェへのロングボールを見事に収められてしまう。
得点を決めた塚川はフリーになっていた。赤嶺がイヨンジェを追い越して走ったことで、最終ラインの選手が前に出られず釣られてしまった。また、バイタルエリアのスペースを埋めるはずだったパウリーニョが下がりすぎ、最終ラインに吸収されてしまったことで、シュートを打つスペースを与えてしまった。

塚川のミドルはお見事。

43分
山雅のゴールキックのシーン。
岡山の陣形がかなりコンパクトであることが分かる。
山雅がやろうとしている戦い方を目の前で体現されている。

45分
岡山の阿部がイエローを受ける。
地上戦で永井とやりあっていたので、果たして後半のプレーに影響が出るだろうか。

前半終了。

~ハーフタイム~
岡山のブロックを崩すために、どのタイミングでどんな交代カードを切るか。
ハーフタイムで策を授けたならば、効果が見える後半15分ごろに一枚切るか。


【後半】

52分
下川が奪われて一気にカウンターを受ける。
人数的にも不利であり、守備陣も自分たちのゴールへ向かいながらの守備になってしまっていたので危険だった。
橋内のブロックは、落ち着かせる意味でも、大きなプレーだった。

53分
工藤の素早くワイドな展開から浦田が受けるもトラップが長くなる。
工藤の視野の広さが光った。

54分
監督コメント。
リスク管理とロングボールの処理を徹底。
勝負のパスを入れよう。
の2点。
1点目は、カウンターのリスク管理だろう。失点シーンがまさにその両方が詰まっていた。
2点目は、岡山がブロックを組んだ守備をしているので、勇気を持った(リスクを負った)縦パスが必要。
相手の守備の間で受けようとする工藤や、DFを背負える永井と高崎に対して起点を作るパスを増やしたいということだろう。

58分
左サイドから岩上のロングスロー。低い弾道でスピードも速い。
正直足で入れるよりも、正確なボールなのではないかと思ってしまう。笑
間違いなく山雅の新たな武器。

60分
左からのCK。
大外の岩間が折り返して飯田が競ったシーン。
後藤はよく飯田に競り負けなかったと思う。

61分
高崎と下川の連携が合わなかったシーン。
このシーンに限れば、高崎のパスの方がより得点に近かった。
DF2人は高崎にくぎ付けになっており、阿部の背後を取れたシーン。
局面での選択肢の豊富さは経験値だと思うので、次回に期待したい。

64分
下川がダブルタッチのパスを出すも、味方には通らず逆にショートカウンターを受けたシーン。
下川は、そのままボールを追ってプレスを掛けてしまった。
ここはまだまだ若いなあと。
自分が追うのは持ち場を捨てることと同義であり、フォローに入る味方を確認しておくのが鉄則。
しかし、このシーンでは永井がいたにも関わらず単騎突撃し、空けた左サイドのスペースを使われてピンチを招いてしまった。
橋内の(背後からくる赤嶺を見れていた)視野の広さと身体を張った守備、パウリーニョのファウルなしで奪ったボール奪取がなければ失点していた。
まだまだ守備に関しては荒削りの部分が多いっすね。伸びしろですけれども。

64~65分
下川がファーストタッチで対面のDFをかわして突破しようとしたシーン。
攻撃における、個人戦術は高いレベルにあるんだよなあ。
ここに、周囲をうまく使ったり、連携で崩すという選択肢が加われば、相手を悩ませられるしもっと輝ける。

68分
代わったばかりの大然のボール奪取から岩上のミドル。
改めて、大然は一歩が速い。
速いにも様々なタイプがいる。
初速が速い、加速して速い、切り返しなどの細かな動きが速い...
大然はとにかく初速が速いタイプ。一歩目から最高速への加速が圧倒的。
昨季もそうだったが、競ったボールを与えると輝く。

72分
工藤の絶妙な縦パスで抜け出した高崎が折り返して大然。
惜しくも空振りに終わるが、ここまでで一番可能性を感じたシーン。
大然のクロスへの入り方は抜群だった。相手より一歩前へ入れる大然がニアで合わせるのは、今後の定番になりそう。

77分
ゴーーーーーーーーール!!!!!!!
岩上がCKを蹴る時点で岡山は10人だった。
また、中での競り合いに集中しており、ニアにするするっと寄っていた工藤のマークが外れている。
それを見逃さなかった岩上がまずさすが。少し時間が空いた後で、集中が切れそうな状況だったが、よく冷静に周りが見えていた。
岡山の上田が慌てて工藤へプレスを掛けるが、この時点で局面は2対1。
岡山の他のDFは各自のマークを外すわけにもいかず、足が止まってしまった。
結果的に岩上に自由な時間とスペースを与えることとなり、ズドン。
これ枠飛ばさなかったら、結構選手もサポも落胆が激しかったと思うので、よくぞ決めてくれた。
岡山が守備固めのための選手交代を行うか迷っている最中だったので、良い時間帯だった。
これで、岡山の長澤監督はプランが崩れたはず。

80分
改めて選手交代を終えた布陣を見ると、怖すぎる。笑
両サイドのWBが本来攻撃的なポジションの石原と岩上という笑
めちゃめちゃ前傾姿勢だが、これが機能するのであれば、試合途中の攻撃的な戦術変更として採用されるかもしれない。

85分
入場者数9540人はすごい。
隣の県とは言え、山梨だものアウェイみたいなものだ。
そこに9000人とは...すご笑

87分
大然がひとりで持ち上がってカウンターを仕掛けたシーン。
局面は3対3。
大然の選択肢としては、独力で突破、左の高崎を使う、右のセルジーニョを使う、ミドルくらいか。
バイタル付近で大然が右へ持ち出したのを見て、セルジーニョは喜山を引き付けるために中へダイアゴナルラン。
高崎はそのまま阿部のマークを引き付けている状態。
ここでの誤算は、喜山が一切セルジーニョに釣られなかったこと。ここのマークの受け渡しはスムーズだった。
それに焦ったのか、可能性の低い角度からミドルをいわば打たされる格好になってしまった。
キープしてもう一度攻撃を組み立てなおす冷静さもほしいところ。
喜山に手玉に取られた感。笑

92分
FKから冷静につないで岩上をフリーにしてクロスを上げさせたシーン。
焦りが先行しそうな時間帯になっても冷静にいられたのは素晴らしかった。

試合終了。

 

 

【総括】

試合前の予想通り、タフな一戦だった。互いの得点はどちらもミスから。

ただ、試合全体を見ると山雅が主導権を握る時間帯も多かった。特に、同点に追いついてからの圧力はお見事。精度の高いボールを蹴れる岩上がサイドにいることで、チーム全体が岩上をフリーにしようとする意識で統一されていた。そのおかげもあって、右サイドではかなり質の良いクロスを上げられていた印象。今後、攻撃の切り札として”右サイド岩上”は有効だろう。特に山雅が敵陣に押し込めるような試合展開が予想される場合には、スタートから岩上を使ってクロス供給マンにするのは楽しそう。また、隼磨の疲労度を軽減することもできるので、収穫として大きかったと思う。

 

 

【次節へ向けて】

開幕から4試合未勝利となったが、うち3試合で得点がとれているのはポジティブな点。失点が多いのは気がかりだが、負傷者の多さと新加入選手がスタメンに名を連ねていることも考慮すると多少は致し方ないかと。むしろ、押し込んだ時間帯に複数得点を決め切ることを期待したい。それだけの戦力は揃っているし、チャンスも作れているのであとは決めるだけ。

そして、早いところ高崎に今季初ゴールが欲しい。やはり、エースが決めるとチームの雰囲気も変わるし、本人の肩の荷も下りるはず。次節こそは!

 

 

俺達は常に挑戦者

 

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