3月18日(土)は,野毛の外れの 宮川町にある 老舗 Jazz Spot DOLPHY にて行われた『 Grace Mahya’s Shigure Trio 』 のライヴへ.

 

 「 Shigure 」 とは 「 時雨 」 のことで,何故,この名前がトリオ名に付いたかは,過去のブログを参照してみて下さい(笑)

 でも,時雨トリオを観る・聴くのは,本当に久し振りの感があります.

 途中,時間調整で,桜木町ぴおシティ地下2階に,昨年11月末に開店した 手羽唐酒場 ビクトリーで飲んでいた関係もあって,会場到着は,19時00分前後位でしょうか.

  

 階段を上がり,重厚なドアを開けると,土曜日ということもあってか,既に半分位のお客さんが入っていました.

 

 受付をして,予約しておいた席へ.

 

 同時配信もある関係で,粗,定刻通りに演者がステージ上に登場.
 開口一番 「 ちょっと久し振りです 」 の後,メンバー紹介.
 本当に,時雨トリオは久し振りなんですよね.
 
 1st Set は,外が雨模様の関係もあったのでしょうか,童謡の "あめふり" のメロディーから 8th アルバム 『 Love Songs For You (ラヴ・ソングス・フォー・ユー) 』 収録の "Rhythm Of The Falling Rain" がオープニングを飾り,4th アルバム 『 The Girl From Ipanema (イパネマの娘) 』 収録の "Constant Rain" が続きます.

 
 毎度の事ながら歪みますね(苦笑)

 この日は雨模様だった関係もあっての,雨繋がりの 2曲でした.前回の 音吉!MEGでのライヴ3月4日)でも "Constant Rain" が,お客さんのリクエストで演奏されましたが,比較的レアな曲です.
 演奏終了後に 「 9枚目のアルバム出ますね.4月に出るかな 」 と言っていましたが,遂にという感じですね.丸の内 COTTON CLUB での 15周年ライヴ2021年10月8日)レコーディング(+映像収録)から 1年半です.

 

 「 出会いとは,本当に稲妻ですね.出会いはミラクル 」 の MC に続いて,息才隆浩さんのベース導入部から,オリジナルの "Lighitning".
 中間部でのスラップ奏法が何気に格好良かったですが,流石と言う感じですね.

 

 「 次の曲は未だレコーディングしていないですが,オリジナルだけのアルバムも出来そう 」,「 本当に,NIKE の宣伝に使って欲しいですね(笑) 」 から "Just Do It" が演奏され,こちらもコーラスがあり,途中に転調があり,乗りの良い "The Young Girl" が続きます.
 "Sad Samba" の時もそうですが,ご自身,良く 「 デタラメでも良いので歌って! 」 と演奏中に言いますが,元々,この曲は,"To Be Loved" の歌詞をリメイクしているオリジナルで,コーラス部分は過去と一緒なので,古くからのファンは当然できます.
 この日も古くからのお客さんが多かったこともあってコーラス部含めて盛り上がりました.

 

 「 腐れ縁の歌いきます 」 と伝え,演奏が始まった "On And On" は,コード進行が同じなのか,最初にサントリーの CM の "ウイスキーが、お好きでしょ" の 1フレーズを歌ってから本編へ移り,1st Set 最後は,昨年の Jazz Spot DOLPHYでのバースデイ・ライヴ6月18日)の前日に,バースデイ・ライヴの為に書いた曲で,"Feel" を演奏.
 中間部から終盤にかけての 菅野知明さんのドラミングは素晴らしかったし,圧巻でした.

 


 ブレイクを挟み 21時20分頃からスタートした 2nd Set は 「 悲しい歌いきましょう 」 の一言から,映画 『 ある愛の歌 (Love Story) 』 のテーマで,フランシス・レイ(Francis Lai)作の "Love Story" の導入部から,古くからのオリジナル:"Sad Samba" が演奏されます.
 中間部のピアノ・ソロでは,"さくら"("さくらさくら")がフューチャーされ,終盤部と言うか最後には フレデリック・ショパン(Frédéric Chopin)作の "葬送行進曲"("ピアノ・ソナタ第2番 変ロ短調 Op.35:第3楽章")の一部が演奏され終了.
 流石,横浜!お客さんが一体となったコーラスは圧巻でした.

 

 続けて,最近作ったオリジナル曲で 「 負の連鎖 」 を歌った "Goddamn Loop".
 演奏前の MC では 「 負の連鎖に入ると,丸(Loop)だから抜け出せない.丸の中に角を見つけて,自分で抜け出すしかない.全部説明していると終わらないし,YouTube チャンネルでは和訳しているので,YouTubeチャンネルを見てください 」 とも.

 

 3曲目は 「 答えとは,何でしょう 」,この曲は数年前に病気で入院した際に 「 今まで走り続けてきたが,病気をして止まって色々と考えさせられた時に,答えって色々なところにあるんだな 」 と感じた事を曲にし,オリジナル曲の中でも,お客さんや周囲の友人からも人気がある "Answer".
 この曲は,メロディーもさることながら,歌詞が良いんです.

 


 ここで,前日,誕生日のお客さんがいたので,急遽 "Happy Birthday" を演奏.
 そして,何と,「 頑張ろうとか,頑張っていこうとかはいらない.笑って欲しいようなアレンジですが,メッセージが大事です 」 との MC に続いて,曲中の合いの手の練習(「乾杯」,「青山壮」,「彼奴」,「隣の芝生は」 他)があり,中間部に "秦野煙草音頭" をフューチャーした "ゆっくり行こう".
 この曲は,2022年5月3日に起こった悲しい出来事が切っ掛けとなっているのですが,過去の MC では 「 色々な問題を乗り越えていないのに,次から次にどんどん色々なことが,起きてしまう.そういう時,頑張ろうも大事だけれども,それだけでは無い.真面目過ぎてしまう人には,時に行き詰った時に,この曲を歌って,立ち止まって欲しい 」との想いから作った曲です.

 

 メンバー紹介に続いて 「 このメンバーの出会いは,本当に稲妻だし,ある意味マジック.何かの強いマジック! 」 との MC から,2月7日(火)Paradise Cafeでのライヴが初演で,既に何度か演奏されている,自身初のラップの曲でもある "Some kind'e Voodoo".

 
 
 2nd Set 最後は,"Answer" 同様に,お客さんや周囲の友人からも人気のある "Hold On".
 何時も MC では,言っていますが 「 小さい頃の小さな問題は,親として助けてあげられる時もあるけど,大きくなるに従って,色々と親に言えない悩みも出てくるし,親として助けてあげられない時もある.どん底に感じたとしても,常に自信を持って,冷静になって,自分のタイミングで答えを見つけて,答えが見つかったら教えてね 」 と言う想いを込めた曲で,「 世界中のお母さんと娘,お父さんと息子に捧げた曲 」.
 因みに本人何時も言っていますが 「 Hold On 」 には 「 ちょっと待って! 」と 「 摑まって! 」 と言う意味があります.

 

 満員のお客さんから,アンコールを望む手拍子があり,後ろの方にいたお客さんからのリクエストで,"Yokohama Honky Tonk Blues" を演奏して,この日のライヴを締め括りました.
 因みに 「 この曲は 4月に出るアルバムに入っています 」 とも言っていましたので,やっと一昨年10月に丸の内の COTTON CLUB にて行った,15周年ライヴ2021年10月8日)の音源や映像を収録した商品がリリースされるんでしょうね.
 これは待ちに待ったという感じで,本当に楽しみですねぇ.

 

 最後は,恒さんも交えての集合写真

 


 [Member]
  Grace Mahya : Piano, Vocal
  Takahiro Sokusai : Bass
  Tomoaki Kanno : Drums
 
 [Set List]
  1st Set
   01. Rhythm Of The Falling Rain
   02. Constant Rain
   03. Lightning
   04. Just Do it
   05. The Young Girl
   06. On And On
   07. Feel
 
 2nd Set
   01. Sad Samba (incl. sakura)
   02. Goddamn Loop
   03. Answer
   04. Happy Birthday
   05. ゆっくり行こう
   06. Some Kind’e Voodoo
   07. Hold On
    [Encore]
   08. Yokohama Honky Tonk Blues
 
 
#2023-03-18