昼の連続コント小説「えふろく」#10 | まるごとゴトウまるまる

まるごとゴトウまるまる

不定期ですが自作のコント、時に漫才の台本を公開しています!
声を出せない僕の代わりにネタを演じてくれる方募集中!

「Heart Diamond」超絶キラキラなスカッと元気になる曲なので聴いてみて!
あっニジストがもれちゃった(ニジストってスパガファンのこと)

主題歌です。再生もスルーもご自由にどうぞ!






 

   (リターナー本部)

男:エドガー様! どうぞこちらへ

エドガー:バナン様。例の娘を連れてまいりました

バナン:ほう、この娘か...氷づけの幻獣と反応したというのは

ティナ:幻獣...?

エドガー:どうやらこの娘は帝国に操られていたようです

バナン:伝書鳩の知らせで、おおよそは聞いておる。帝国兵50人をたったの3分で皆殺しにしたとか...

ティナ:いやー!!

ロック:ティナ!

エドガー: バナン様ひどすぎます!

バナン:逃げるな!
こんな話を知っておるか?
まだ邪悪な心が人々の中に存在しない頃、開けてはならないとされていた一つの箱があった。
だが、一人の男が箱を開けてしまった。
中から出たのは、あらゆる邪悪な心…嫉妬…ねたみ…独占…破壊…支配…
だが、箱の奥に一粒の光が残っていた…希望と言う名の光じゃ

マッシュ:なあこれなんの話してんだ?

ロック:分かんねぇ。

マッシュ:兄貴。

エドガー:いいから聞け。私もここで話すことでもないと思うが。


バナン:どんな事があろうと、自分の力を呪われたものと考えるな。
おぬしは世界に残された最後の一粒。「希望」という名の一粒の光じゃ

エドガー: バナン様!

バナン:疲れた…休ませてもらうよ

マッシュ:なあなんか疲れるようなことあったか?

ロック:いや、歳だろうな。

マッシュ:兄貴。

エドガー: ...歳だろうな。


(少し時間が経ちベッドから起き上がるティナ、ロックの前に立つ)

ロック:俺は大事な人を帝国に奪われた。
俺が帝国を憎むようになったのはそれからだ。
帝国がこのままのさばれば、俺のような人間が増える一方だ。だからリターナーに入った

ティナ:でも…私には大事な人はいない...

ロック:そんな事はないさ。
逆に、君を大事に思ってくれる人もいるかもしれない。その人のためにも...

ごめんなさい私トイレ行きたくて起きたの。

ロック:あっわりぃ話して。


(うろうろしているエドガーに話し掛ける。トイレに行ったのかはご想像にお任せします)

エドガー: ティナにこんな事を頼むのは酷なことなのかもしれない。
我々の考えを無理強いするのは帝国のやり方と何ら変わりの無い事だからな。
だから...ティナ自身に決めて欲しい

ティナ: ...エドガーはどうしてうろうろしてるの?

エドガー:...それは聞かないくれないか。なんだか体が勝手に動くんだ。

ティナ:あやつられてるの?

エドガー:そうではないけど気にしないでくれ。ティナが決めるまで永遠にこうしているから。


  (マッシュに話し掛ける)

マッシュ:俺にはよくわからない…だが昔から兄貴の言う事に間違いは無かった。
いつも俺の事を思ってくれたからな。ティナも信用していいと思うぜ。
おっと、こんな事俺が言ってるなんて兄貴に言っちゃダメだぜ。てれるからなー。ハッハッハッ!

ティナ:...エドガー!マッシュがね!

マッシュ:ダメだって言ってんの!なに言われてすぐ伝えに行ってんの?

ティナ:.....エドガー!マッシュがね!

マッシュ:やめろって言ってんの!

ティナ:..ありがとう。なんだか元気出た。はい。お礼のハチミツ!

マッシュ:まだ俺のこと熊と思ってる?



バナン:答えは出たのか?
我々の最後に残された希望になってくれるか?

ティナ:いいえ。

バナン:そうか...

兵士:不安な気持ちはわかります。
でも、こうしている間にもたくさんの命が帝国によって...
どうかわれわれに力をかしてください。
これを差し上げます。僕がよく飲んでいる栄養ドリンクです。凄く元気になって頭痛も治ったりするんですよ。

ティナ:私やります!!私が最後の希望です!!今すぐ作戦を考えましょう!!


バナン:そうか!いい考えがあるんじゃ。とにかく皆を集めてくれんか

つづく...