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茨城県の臨時列車事情

茨城県というか、JR東日本水戸支社・・・将来的には首都圏本部水戸支社についてまとめてみたいと思います。

 

臨時列車は大きく分けると

①多客期の需要増に伴う増発

②特定のイベントや季節に合わせて設定されるもの

があります。②の一部は①を兼ねることもあるのですが、ここでは②、特に通常設定していないルートを通るものを中心に見ていきたいと思います。ここ最近、摩訶不思議な列車が続々と登場しているもので・・。

1.使用車両

最近設定されている列車で使用されているは大体コイツ、E653系国鉄塗装車両7両。マラソン大会対応等、常磐線内完結の臨時列車であればE657系が充てられることもあるのですが、それ以外は大抵はコイツ。

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コレ(485系)があたることもあるのですが・・そろそろ寿命が近いので、はてさて。そういえば、今年の冬は運用が無かったなぁ。

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 何れにしても両車共通しているのは「交直両用車」であることです。茨城県内は地磁気観測所の関係で交流が主(わずかに茨城県を掠る東北本線は充分離れているので例外)ということで、この特性を持ち合わせている特急型車両はJR東日本ではE653系、E657系、485系位でしょうか。

 新踊り子号のE257系(の波動編成)や旧踊り子号の185系は直流専用車なので、残念ながら入ってこれません。

 また、東日本震災の影響で不通区間があった影響で、基本的には南方向への臨時列車が多いのですが、最近北方向への臨時列車が設定されるようになりました。

 

2.茨城→県外

ダイヤの設定上、茨城県民が便利なダイヤとなっているものです。よく見かけるのが、

・茨城⇔舞浜のディズニールート

・茨城⇔高尾、川越等の武蔵野線経由で行ける行楽地

・茨城⇔あしかがフラワーパーク(終着は桐生)の水戸線/両毛線経由

となります。

2021年の冬には北方向への列車として、こんな列車が設定されました。

 

・茨城(土浦発と水戸発)→小牛田

えーっと小牛田って何処かというと、常磐線から東北本線に入って、定期特急列車の北端である仙台駅を突き抜け、日本三景に近い松島駅を通りすぎて石巻線・気仙沼線・陸羽東線の接続駅まで行く列車です。

 

それが、2022年春の計画ではさらに大胆なことに・・

・茨城(高萩)→日光

経路を見ると水戸線→東北本線→日光線ということなのですが、とすると、宇都宮駅ではスイッチバックを伴うことになります。

 

・茨城(水戸)→福島

経路を見ると、常磐線→東北本線ということなのですが、コイツも岩沼駅でスイッチバックするようです。単に福島駅に行くだけであれば、水戸線→東北本線でも良いのでしょうけど、この列車を設定した理由の9割はコレでしょうから、仕方がありません。個人的にも行ってみたい場所ではあります。

 

このスイッチバック運用ですが、茨城行きの列車でも設定されているので、どんだけ進行方向替えたいんの?と思ってしまいますw。

 

あとは水郡線使って水戸→郡山→会津若松のようなのも面白そうなんですが、JR東日本って、気動車特急用の車両って持っていないんですよね・・・。

 

3.県外→茨城

設定される目的の8割は恐らくこの3つ。(残りの2割のうちの9割はマラソン関係)

1.梅!

2.ネモフィラ!

3.コキア!

ということで、各地から梅の最寄り駅である偕楽園やひたち海浜公園の最寄り駅となる勝田駅へ向かう列車の設定となります。その中で今年設定された不思議列車がこちら。

 

・仙台→水戸(偕楽園)

こう書くと水戸止まりで、偕楽園駅はその更に南なので、経由しない詐欺列車に見えるのですが、詳しく書くとこうなります。

仙台→水戸→種別変更で快速に→偕楽園・・はホームが無いので通過→赤塚→スイッチバック→偕楽園→水戸

という、中々の力技です。乗車券についても注意書きが出るほどメンドウクサイことになっています。あと、県内・・を通り過ぎるの列車が一本ありました。

 

・八王子→いわき

ルートは臨時列車としては特段珍しくもない(多分)のですが、問題はこの列車名。

ここ数年、「はちおうじ」とか「おうめ」とか「おだわら」とか「あたみ」とか、行き先をひらがなにしただけのネーミングを考えるコストも無くなったのかと思われる列車名が多数出没しましたが、その魔の手(?)は福島県にも伸びてきたようで、この列車名は・・ここまで書けば、お察しの通り、「いわき」です。これが「磐城」だったら面白かったのにw。

 

4.県内列車

・水戸⇔常陸大子

水郡線の台風被害からの復旧周年を祝うための列車が設定されていました。引っ張るのはディーゼル機関車ですが、乗客用の車両は客車が使われるようです。

 

5.まとめ

 常磐線から直通できそうなのは両端の東海道線・東北本線に加えて武蔵野線、成田線、水戸線、水郡線、磐越東線となります。その内、水郡線、磐越東線は非電化ですので、そう考えると設定できるルートは多くは無さそうです。そして、さすがに需要と供給のバランスで、設定される数も多くはありません。とはいえ、定期列車では通らない部分を通る・・通常は通勤電車でしか見られない景色が見られる・・というのもこういう列車の醍醐味かと思いますので、いつかは乗ってみたいなぁ・・と。

(昨年は例えば、11:00に高尾に着いても大した山行が出来なさそうなので、普通列車を乗り継いででも1分でも早く到着できるようにする!・・な思考だったもんで)