私が転校するのが10月で、11月には学芸会を控えていました。
劇の台本が配られたとき、内容がとても面白かったので
「うわ~~~やりたかったぁぁぁぁ」
という気持ちに潰されそうでした。
内容は学園コメディーで、みんなで音楽に合わせて踊ったり、ギャグをやったり、ズッコケたり。
仲の良い友達はエアギターロックバンドの役をゲットしていました。
台本の読み合わせのとき、担任は
「かごめは好きな役のセリフを読んでね」
と言ってくれましたが、出演できない劇のセリフを言うのは虚しかったです。
1回仲良しグループのエアギターにも参加しましたが(まさに「参加」という言葉がぴったり)楽しい分、本番に出られないつらさが大きくなっていきました。
本格的な練習が始まると、見ているだけになりました。
私がいなくなったあとも、みんなこうやって楽しく日本語で学校生活を続けていくんだなぁ
とか
私がいなくなってもどうってことないんだな
とか考えていました。ネガティブっ
この頃になると悲しみを爆発させるよりも、自分の中でいろいろ考えるほうが多かったかもしれません。
ウチは転勤族で、
でも間違いなく人生で1番辛い引っ越しでした。
友達との別れがつらすぎて、
転勤族の子どもは柔軟性が高そうなイメージがあるかもしれません
年長で引っ越したときも、新しい幼稚園で早退&
大学の先輩たちの卒業後、しばらくウジウジ泣いていた。
今思えば大学生になってまで泣くか?
でも三つ子の魂百まで、友達との別れは本当に苦手です。
台本はアメリカに持って行って、何度も何度も読みました。
今でもセリフのほとんどを覚えています。